藍より出でて

こんにちは。

ようやく梅雨らしくジメジメしてまいりました。

千葉に限れば、今年はいくらか空梅雨気味か。


さて、今回は2台目となるNC型ロードスターの幌交換です。

ここに来て、NCの幌交換依頼がだいぶ増えてきました。

年式的に見て、初期の型はそろそろ痛んできているようです。

といっても、今回のオーナーさんは痛んだから交換というわけではなく、

イメージチェンジ目的での交換です。(通称リッチメン換え)


イメージチェンジのための交換ですから、色にも当然こだわりがあります。

というわけで、今まで当店で一般的だったダークブルーではなく、

ちょっとだけ鮮やかなミディアムブルーをチョイス。


こんな感じです。

写真では上手く伝わらないと思いますが、たしかにちょっと「青」っぽいです。

ダークブルーは「紺」のイメージが強いのですが、それよりちょっぴり彩度が高い印象。

ちなみにこちらのロードスター、よく見るとそこかしこに「青」のパーツがちりばめられています。

ちょっとした部品であっても、色が揃っているとやはり品よくまとまりますね。


はじめて見る青幌の後ろ姿。

青のNC幌は日本発上陸か。

それとも他のショップさんがもう入れてるかな?

NCロードスターは後ろから見るとわりとお尻がふくよかですが、

それでもそこはやっぱりロードスター、他車と比べるとかなりコンパクトです。

車の入れ替えをするのにちょっと後ろにくっついて走りましたが、とてもカッコよかったです。

屋根が布で出来てて、しかも青いとか、オープンカーって自由でいいですね~。


リアガラス周辺。

このぴったりフィット感がたまりません。

通常、取り付け直後は生地が伸びるまでいくらかシワが出る場合がありますが、

NCの幌の場合、フィッティングがいいのか、引っ張り具合が絶妙なのか、

張った直後からやたらときれいで、私も思わずニンマリしてしまいます。

骨組みを外さなくていいぶんNA・NBよりいくらか楽だし、NCの張替え大歓迎です。

金額は今回のと同じアクリルクロスのStayfast生地で、工賃込み89,800円になります。


 

珍しく作業中の写真を掲載してみます。


ロールバーがくっついているのが、高剛性の要となる「超高張力鋼板」です。

いかにも「硬いぞ」という印象で、叩くと「カーーン」と高い音がします。

超高張力鋼板は錆にも強いのか何なのか知りませんが、塗装がしてありません。

そのため、切断面がもろにむき出しになっていて、作業者の皮膚に容赦なく襲い掛かります。

手を突っ込んでゴソゴソしているといつの間にかダメージを食らっており、

私もオーナーさんもそこいらじゅう傷だらけ。

そして、狭くて暑くて汗だらけ。

これ、炎天下の屋外でやってたらきっと死にます。

皆さん、無理はしないようにしましょう。


取り付け作業のほうの状況ですが、おかげさまでたくさんのご依頼を頂いており、

かなり長いことお待ちいただく状況となってしまっております。(2~3ヶ月)

人に任せるのが苦手なのと、

全てを自分の責任において行いたいという変なプライドがあるため、

これ以上の処理速度の向上が出来ないのですが、

ご満足いただけるよう精一杯頑張りますので何卒ご了承ください。