シワ対策
こんにちは。
今日はとても暑いです。
プントは全然エアコンが効かないのでこれからの季節は大変です。
私が子供のころ実家で乗っていた70系マークIIは白い冷気が出るほど冷えたもんですが・・・
昔はR134aよりずっと冷媒性能が高いR12が使われていたのでよく冷えたのです。
オゾン層さえ破壊しなければR12(CFC)は「夢の化学物質」でした。
アスベストも当初は「奇跡の鉱物」なんて言われていましたし、
なかなか何もかもパーフェクトというわけにはいかないものですね。
さて、今回はMR-Sの幌交換を行いました。
全体写真は上手く撮れなかったので無しですが、幌はダークブルーです。
椅子が黄色なので、青との相性はバッチリ。
ちなみにこの椅子、純正なんですよ。
最初のころだけ設定があった珍しい色です。
ややポップなデザインのMR-Sだからこそ出来たカラーですね。
ところで、前回の日記で書きましたが、通常幌を張った直後は少しシワが出来ます。
MR-Sの場合は特に出やすいのですが、ざっとこんな感じです。
結構シワシワです。
せっかく張ったのにこんなだったらちょっとガッカリ・・・
しかし御安心ください。
1週間くらいほっとけばだいたい伸びます。
「でもそんなに待てないぜ!」というせっかちな方にはこちらがお勧め。
必殺ヒートガンです。
500度の熱風により、布からプラスチックから接着剤まで、
ありとあらゆるものを熱で軟化させてどうにかしてしまおうという優れものです。
こいつでガンガン温め続けると、硬い接合部もどんどん軟化してきます。
ただし、先端ノズルはかなり高温になっており、
直接触れるとアクリルを溶かしてしまう恐れがありますので慎重に・・・・
だいぶシワの山が小さくなってきました。
様子をみながらさらに続けていくと・・・
ワオ!ほぼシワが消えてしまいました。
この間、10分かかっていなかったと思います。
なお、浮き出て見えるのは内側のストラップやら骨組みやらですので、
これら以上はどうやっても消せません。
ところでなぜシワが入るのかというと・・・
縫い目部分は布が3枚重なっており、さらに熱溶着でガチガチに固まっているため、
周りの一枚布の部分と比べると、とても伸びにくいのです。
一方、幌は基本的に全体を引っ張って張っていく形になるため、
伸びやすいところと、そうでないところの境い目では、伸び率の違いにより文字通り「シワ寄せ」が生じます。
こうしてシワが生まれるわけです。
ちなみに、一回伸びた後はもう大丈夫ですので御安心ください。
MR-SとZ33は割とシワが生じやすいですので、御自身で施工される方はぜひ試してみてください。
といっても、ヒートガンを常備している家庭はなかなかないかもしれませんが。
まぁ、無理に伸ばさなくてもほっとけば伸びますので、のんびりゆったり構えるのが一番です。