打率

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

 

さて、新年最初のご紹介はフォルクスワーゲン・ゴルフIVのカブリオレです。

外観はゴルフIVですが、中身は基本的にゴルフIIIと共通。

幌も前期型まではIIIと同じガラス移植が必要なタイプとなります。

 

後期ならばガラスと幌が一体になっているタイプで交換も楽なのですが、

今回の車両はガラス移植が必要な前期型。

ということで、まずはガラスを外します。

グリグリとこじって外していきます。

ガラスを割らないよう慎重に・・・・

基本的にはゴム枠に嵌っているだけですのでちょっとずつ頑張ればスポッと取れます。

 

 

 ガラスとゴム枠を外すと現れるのが大量のタッカー。

これで骨組側のプラスチック枠に幌布を固定しています。

マイナスドライバーなどで一つ一つこじりながら外します。

 

が、しかし

 

タッカーの刃は結構足が長いので片側しか外れません。

あとはペンチで一本一本引っこ抜いていきます。

100本以上はあるでしょうか。

地味で面倒な作業ですがコツをつかむとリズミカルに出来るようになります。

 

で、新しい幌を張ります。

この時点ではまだ窓部分が開いておらずのっぺらぼう状態。

うっすらと枠だけは見えていますので、ここに向けてタッカーを打っていきます。

 

1周打ち終わるとこんな感じ。

ぼっこり凹んだ窓型が気持ちいい、比較的頑張った感が味わえる工程です。

何も考えずに打っていくとしわが寄ってしまうので慎重にバランスを見ながら作業しましょう。

なお、タッカーを打ち付ける枠は比較的硬質なプラスチック製となっておりますので、

手動のタッカーでは全く歯(刃?)が立たないか、刺さってもごく浅くしか入りません。

というわけで、確実な仕事をするためには電動もしくはエア式のタッカーが必要になります。

普通の家庭にはそんなもの無いでしょうし、買うにしても2~3万円はします。

よってゴルフの幌交換を個人で行うのは少々ハードルが高いと言えるでしょう。

 

ちなみに私の愛用タッカーはマキタのリチウムイオンタイプ。

 

職人である父からの教えにより、電動工具は全てマキタ製で統一。

子供の頃から身近にあったので「青緑のボディ=信頼の証」と刷り込まれております。

昔はバッテリー容量の問題もありコード式の工具が多かったですが、

今は大容量リチウムイオン電池が登場したおかげでコードレス化が進み作業もしやすくなりました。

なおこちらの製品、1充電で5000本も打てるらしく、

使い始めに1度充電したきり2年間一度も充電しておりません。

使う必要のある車種が少ないので本数的にはともかく、自己放電の少なさには関心します。

 

次に、ガラスが入る部分をカッターで切り抜きます。

これもなかなかの快感。

あ、幌ってこんなに簡単に切れるのね、という感じです。

 

ガラスを付けたら完成!

と簡単に書いていますが、これが一番大変な作業。

外から中から、様子を見ながら少しずつチマチマと嵌め込んでいきます。

 

というわけで完成しましたが、今回は作業完了が夜となり、

そのままお引渡しとなってしまったので全体写真がありません。

悪しからず。

 

それでは、また。