入れ替え仮面
こんばんは。
今日はS2000の幌交換をしました。
ブルーのボディにブルーの幌。
シンプルですがいい感じだと思います。
今回は訳あって前期の車両に後期用の熱線つきガラス幌を付けました。
理由は・・・・なんだったっけ。
確か熱線が欲しかったから、だったような。
メーカー保証は効かなくなりますが、フィッティングは全く問題ありません。
もちろん、初期不良などはこちらで対応しますのでご安心下さい。
今回は左の排水口が詰まっていたので掃除しました。
S2000の排水ドレンは非常に狭く、写真の矢印の隙間にあります。
写真は幌を外した状態ですが、幌が付いているとますます見えにくい。
幌が付いた状態の場合、細い棒を突っ込んで当てずっぽうで掃除するしかないでしょう。
基本的に泥が固まって詰まっているだけなので、
細い棒で排水口をつっつきながら勢いよく水を流せばたいていの詰まりは解消されます。
普段から勢いよく水が流れていれば泥も流されて詰まらないのですが、
レインレールからの水は余程の雨でもちょろちょろ程度にしか流れてきませんので、
泥が堆積し詰まってしまうケースが多いです。
また、堆積物の芯となる要素として、髪の毛や繊維、
葉っぱの筋などが含まれている場合が多く見受けられます。
幌の後端部に溜まっている糸くずや葉っぱは、なるべく早めに除去したほうがいいでしょう。
で、こちらの車両、10万キロ超えで幌のロック金物(ソフトトップストライカー)がすり減り、
しっかりロックすることが出来ず、カタカタと音がするようになっていました。
写真の部品がストライカー。
爪が引っかかる部分が大きくえぐれてしまっております。
ロードスターやMR-Sの場合、もっと幅広の爪でロックするのであまり磨り減りませんが、
S2000の場合、フック船長のかぎ爪のような細い爪でロックするので、
どうしても力が一点に集中し削れやすくなっています。
しかも素材はアルミだかマグネシウム合金だかのダイキャスト。
元々磨耗にはあまり強くありません。
磨り減り具合を見てみると・・・・
均等ではなく、一部分だけ集中してえぐれてしまっていますね。
何台も見ているとわかりますが、必ず左右とも内側寄りの部分だけが削れてくるのです。
この方法はお客さんに教えてもらったのですが、実はこのストライカー、左右とも全く同じパーツ。
ということは、左右のパーツを入れ替えてしまえば・・・
そう、磨り減った内側は外側になり、今まで全く削れていなかった外側が内側に。
部品を新品に交換したのとほぼ同じ状態になるのです。
これはお手軽簡単、実にナイスなアイディアです。
こちらの方法を教えてくださったのはイマイエンヂニアリングさん。(ジではなく ヂ )
会社名なのか、個人活動用のユニット名なのか、
車屋なのかバイク屋なのか、はたまた電気屋なのか音響屋なのか、
なんだかよく分からないが多才な男、それがイマイエンヂニアリングさん。
TwillfastRPCの「-2dBの謎」を解明するため音響特性を調べてくれたり、
AP1-100・110用に、小物入れ(灰皿部分)を残したまま熱線が使えるキットを開発してくれたり(進行中)。
愛すべきバカ、といったら大変失礼ですが(※私の言うバカは褒め言葉です。男はバカであれ!)
目先の利益にとらわれず、自身の知的探究心に基づき行動できる男、なのです。
詳しくは「イマイエンヂニアリング」で検索!
話は戻ってAピラーのトリムはサンバイザーとルームライトを外せば簡単に剥がせますので、
ロックのガタツキが気になっている方は是非試してみてください。
それでは、また。