TDその2

こんにちは。

なんだか一気に夏らしくなってきましたね。

週末はまた荒れるようですが・・・

 

さて、MG-TDが仕上がったので御紹介いたします。

 

じゃん

うん、かっこいい!

クラシックカーでありながら、伝統的なスタイルにとわれない素敵なアレンジ。

 

ドアパーツも同色で張替えました。

 

手前味噌ではありますが、

このようなクラシックカーの幌としてはかなり綺麗に張れたのではないかと思います。

現代の幌と違い、あまり強く引っ張れないので誤魔化しがききにくいのです。

何せ、無理に引っ張ると後ろの木枠は引っこ抜けちゃうし、フロントガラスも傾いてしまいます。

しかも、よく見ると左右で骨の位置、高さが全然違うという・・・

こうなるともう、現車合わせでそれっぽく張っていくしかありません。

だから、左右それぞれを見比べると、幌・窓・車体の位置関係が全然違うのがわかります。

しかし、左右同時に見れる人なんていませんから、

それぞれの面がそれっぽく仕上がっていればいいのです。(ということにしないと納まらない。笑)

 

現代の車と比較。

よくぞここまで進化しました。

まぁ、タイヤの数は一緒ですね。

クラシックカーは面白いですよ。それぞれの形状に意味があるので。

例えばラジエーターグリルのところ、実はこの部分がラジエーターそのものなのです。

一番冷えるところに付けよう、ということでここに付けた。そう、まさに必然。

現代の車なんて、見た目優先で小さいグリルにしておいて、

わざわざ電動ファンで冷やすという、、、本質からはだいぶ外れてしまっております。

 

また、ラジエーターの上にはラジエーターキャップがあります。

そうだ、目立つからここにエンブレムを付けよう、ということで、

天使を乗っけてみたのがロールスロイス、スリーポインテッドスターを乗せたのがメルセデス。

これらは今でもただの装飾として同じような位置にくっついていますが、

もともとはラジエーターキャップという意味があったのですね。

 

その他、

ヘッドライトを付けよう→ラジエーターの横が空いてるからそこだね。

バンパーを付けよう→前にバーを付けとけばいいね。

泥ハネがイヤだ→タイヤを覆えばいいね。

たぶん全部こんな感じのノリ。

確かに何も無いところから進化していったらまずはこうなると思います。

 

オーナーさんもご満悦。

見てください、なんとも手を乗せやすそうなドア形状。

わざわざ手が自然に乗っかるような形状に欠き込んでいますね。

現代のバスタブのように囲まれた車でドアに腕を乗せるのはちょっと無理があります。

おいおい、腕が顔の横まで上がっているぞ、と。

この点においては、ユーノスロードスターはここまで低くはありませんが、

一応「腕を乗せやすいように」ということでデザインしているそうです。

 

いざ、ご帰還。

高速道路で帰るそうです。

バッチリ整備されているので、高速でも安心。

前は70km/hしか出なかったらしいですが、

トランスミッションを5速に変えて100km/hまで出せるようになったそうです。

 

参考までに、こちら、窓を施工中の写真。

部品が届いたとき、「何じゃ!?窓が空いてないがな」とびっくりしたのですが、

実際に付けてみて納得、

前述のように、左右で全然骨組の位置が違ったりするので、

現車に合わせてみないと「窓はここ!」とハッキリ決めることが出来ないのです。

というわけで、現車に合わせてみて、納まりをよく確認してから窓を開ける、という流れになります。

布の部分を切り抜くと、中にスクリーンが入っています。

ですので、切ったところがどこでも窓になる、というある意味とても便利な構造。

 

それでは、また。