移植
こんばんは。
千葉はお盆以降めっきり涼しくなってしまい、夏が恋しい今日この頃。
かといってまた夏日がやってきたら、それはそれで鬱陶しい。
はい、それではまずバルケッタの御紹介。
黒い車体にTwillfastII・ユーログリーンの幌です。
車種によっては少々着こなし?が難しいかもしれないコーディネートですが、
そこはデザインが売りのバルケッタ、大変お洒落にきまっていると思います。
唯一無二のリアデザイン。
マイナーチェンジ後のニューバルケッタからは、
これまた突飛な形状のハイマウントストップランプが追加されてますます我が道を突き進みます。
並みの感性ならば横長に赤色LEDを並べて終わりでしょう。
そのほうが一般的には「カッコイイ」と認識されやすいでしょうが、そんなことはどうでもいい。
だってイタリア車だしバルケッタだし。
日本車やドイツ車とは期待されている方向性が違うのです。
こちらはやっと仕上がったジャガー・XK8。
大変長らくお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。
電動開閉機構が死んでいまして、閉めるのにずいぶん苦労しました。
人一人分の体重を掛けてなんとか手動でロック。
一人じゃにっちもさっちもいかないですね。
改めて油圧ポンプの強力なパワーを実感した次第です。
この長ーいリアエンドが非常に特徴的です。
車止めがあっても後ろの壁に突っ込みそうな長さ。
道路上で後ろから見るとこれがまたカッコいいんですよ。
這うような低いシルエットにお尻がキュッと持ち上がって、太いタイヤのトレッド面が丸見え。
店長は昔からこの車に憧れてまして、今でも欲しくてたまらない。
幌屋的には当然コンバーチブルにすべきところですが、
シルエット的にはリアの流れが自然なクーペのほうが好きです。
迷うところです、買えませんが。
でもやっぱり特に初期型は電気系統が相当弱いみたいですね。
もし中古で安く買ってきてもまともに走らすには整備費100万じゃ足りないんじゃないでしょうか。
独身時代ならまだ勢いで買えたかも知れませんが、今はちょっと及び腰。。。
どうせ金かけるならいっそフェラーリに...。
リアクォーターウィンドゥも開いたまま不動なので店長お手製簡易窓を嵌めこんでおきました。
汎用型中空ボール紙製で軽量化とリサイクル性にも考慮した作りになっています。
全面に張り巡らされた養生テープにより防水性もバッチリ。
これで陸送中くらいはなんとか持ってくれるでしょう。
こちゃこちゃ記入してあるのは陸送屋さん用の注意書きです。
XKの幌交換で苦労した原因がもう一つ・・・・
リアウィンドウがフロントガラスなどと同じ、接着式なのです。
再利用しないのならばフレームごと引っぺがしてポイ!ですが、
新しい幌に移植しないとならないので割らないよう丁寧に丁寧に剥がしていきます。
ガラス屋さん的には当たり前の構造でしょうが、幌の窓でこの構造は実はかなり珍しい部類です。
最初、どうやっても外れないので「ウィンドシールド用カッター」なるものを買ってきたのですが、
これがびっくりするくらい使い物にならない。
どんだけ怪力ならこれで切断できるんだよ、と。
途方にくれつつも次の一手、ワイヤーを使ったカットにチャレンジ。
(というかこれが一般的らしいですが)
そしたらまぁ、これが面白いように切れるわ切れるわ。
専用カッターで散々苦労した分、喜びもひとしお。
ウハッ!なんだこれスゲーッ!!!と一人ハイテンションでギコギコギコ。
頭の中で流れるマリオのスターのBGM。
が・・・・
へっぽこワイヤー破断。
途切れるスターのBGM。
気を取り直してステンレス製ワイヤロープに変更。
安心のニッサチェイン製。
これはさすが、ちっとも破断しません。
細いワイヤーを撚り合わせるとなぜか同じ素材・太さの針金より強くなる。
実に不思議ですねぇ。
適度に伸びて力を吸収する感じでしょうか。
なんだかわからんがすごいぞワイヤロープ。
というわけで、こんな感じで外して、また専用接着剤でくっつけて・・・
慣れない作業で実に大変でしたがなんとか終わりました。
今はCLKカブリオレの作業中ですが、
こちらもガラス移植が必要なタイプで、これまた今までにない固定形式。
色々あって勉強になります。
それでは、また。