痕跡

こんばんは。

今回もMR-Sの水漏れシリーズ。

 

ほら、またです。

こちらの車両もトランスミッションコントロールユニット(以下TCU)が浸水した形跡があります。

これはもう完全に持病です。

まだ幌交換したことがない、

幌交換したけど漏水チェックなんて多分してない、

という方は今すぐ内装を外してチェックしてみましょう。

 

ちなみに、作業後オーナーさんにこの件を報告したところ、

ちょうど最近故障でTCUを交換したばかりなんだそうです。

ああ、もう対処済みなのですね、なるほど、それなら安心。

いや、でも・・・

 

雨漏りの原因が解消されていませんでした。

左側のメイン排水口が完全に詰まり、水が全く流れません。

これではせっかく交換したコントロールユニットもじきにまた水没してしまいます。

 

ただ、サブの排水口は詰まっておらず、ちゃんと水は流れます。

じゃあどうして浸水したのか。

 

原因は、排水口周辺のシート端部を留めるボタンがあるのですが・・・・

 

これが留まっていなかったためシートの端部が垂れ下がり、

矢印の方向に水が流れてしまっていたと思われます。

泥水が通った痕跡もありますのでほぼ間違いないですね。

皆さんも幌交換作業時はこういった単純ミスが無いよう気をつけましょう。

特にシーケンシャルMTの方は要注意です。

 

はい、というわけで出来上がり。

幌はイエローのボディにバーガンディをチョイス。

 

一度排水口を掃除したら今後数年は大丈夫だと思いますが、

念のため年に1~2回くらいは漏水チェックをしたほうがいいかもしれませんね。

こちらのオーナーさんも「自分でチェック出来るようになりたい」ということで、

排水口の位置や掃除の仕方をレクチャーさせていただき、

店長特製オリジナル詰まり解消特殊工具(ハリガネ)を進呈させていただきました。

 

参考までに、排水パイプは排水口からすぐのところでほぼ直角に曲がっており、

詰まりはさらにその先で発生しております。

よって、詰まり解消のための工具はこの直角部分を通過する柔軟さを備えつつ、

その先の詰まりをほじくることの出来る腰の強さもあわせ持っていないとなりません。

ですので、一見ただのハリガネに見える店長特製ハリガネSSTは実はただのハリガネではなく、

数あるハリガネの中から厳選された一級品のハリガネを用いた価値あるハリガネSSTなのです。

 

それでは、また。