モール
こんにちは。
また懲りずにアウディネタです。
全体的にシンプルで端正なスタイルが魅力のA4カブリオレですが・・・
Aピラー周辺には、割とガッツリアルミのモールが使われているのです。
後ろもドドーンと大胆に。
が、しかし、
欧州車に広く使われるアルミモール全般の欠点として、
白っぽい腐食が全体に広がってしまい、非常にみすぼらしくなってしまうのです。
アウディはもちろん、メルセデス、BMW、フォルクスワーゲン、どれもみんなそうです。
しかも、これが金属研磨剤などでちょっと擦ったくらいではちっとも取れない。
で、どうしたもんかなぁ、なんとかならんかなぁと色々調べたのですが、
業者さんに頼むとどうやらメチャクチャ高いようだし(7~8万とか)、市販のケミカルも評価が今ひとつ。
そんな中で、きちんとした科学的考察に基づいて開発されているらしいケミカルを一つ発見。
早速問い合わせしてみると、当店のような小さなお店にわざわざ説明に来てくださるとのこと。
おお、これはありがたい、ということで、営業担当の方に来ていただき、
商品の説明と、実車でのデモンストレーションを行っていただきました。
というわけで、、まずはフロントガラス周りから。
しっかりマスキングをして、秘密のケミカルを使って磨いていきます。
すると・・・
おお!綺麗になった!
元からある傷などは消えませんが、腐食部分はほとんど気にならないレベルまで落とせました。
インターネットで色々調べたところ、
「磨いて磨いて磨きまくる」ことでアルミ自体を削ってツヤを出すという方法もあるようですが、
こちらのケミカルのスタンスはあくまでも
「磨きすぎないよう、慎重に」
「ちょっと試してだめならもう諦めて深追いしない」
という、個人的にはとても好印象な考え方。
なぜ磨きすぎてはいけないかというと、
このアルミモールの表面は腐食防止のためアルマイト処理が施されており、
この層を無理矢理な研磨で除去してしまうと、耐食性が著しく劣る「アルミ素地」が露出してしまい、
磨いた瞬間は輝いていても、その後の耐久性が非常に怪しくなってしまう、ということらしいのです。
また、見た目の質感も大きく変化してしまいます。
特にA4カブリオレに関して言えば、その端正で控えめなスタンスが魅力なのに、
一番目立つこのフロントガラス周りをメッキモールみたいにビッカビカに磨き上げてしまったら、
途端に下品な感じになってしまい、魅力が半減してしまいます。
そんな今回のケミカルの特性を確かめるのに一番適した箇所はこちら。
幌収納部のフタにあるアルミモール部分。
ここは普段半分は幌で隠れているので、その部分はほぼ腐食が発生していない状態です。
逆に露出している部分にはバッチリ腐食が。
ここを試しに磨いてもらいました。
マスキングをして、磨く・・・
おお、綺麗になりました。
まぁ綺麗になるのはフロントガラス部分でもう実証されていますので当たり前。
ここで注目していただきたいのは・・・
腐食している部分と腐食していない部分を同時に磨いたのですが、
変にピッカピカになってしまうというようなことがなく、
全体が「元々綺麗な部分」と同じような状態に戻った、ということ。
そう、オリジナル通りに戻ったのです。
これは私のような「純正派(社外品の幌屋のくせに)」の人間には、とても大切なことです。
今回はデモンストレーションなので一部だけ綺麗になった中途半端な状態で止まっておりますが、
早速製品を導入して、我が家の車両2台で色々実験してまいりたいと思います。
要領が分かってきたら幌交換ついでのオプションメニューに加えたいと考えておりますので、
ニュービートルやアウディ、BMWなど、欧州車のモール腐食でお困りの方はお気軽にご相談ください。
幌と同じく、他店よりもお安くご提供できると思います。
ちょっと商売臭くなりましたが、まぁ一応商売なので・・・
それでは、また。