日記
こんばんは。
師走ですね。
走りましょう。
こちらはNBロードスター。
自然崩壊としては、今までで一番劣化が進んだ状態かもしれません。
ビニル幌の劣化を知るうえで、非常に有益な資料となりますね、これは。
上部は裂けて硬化し、
サイドはバリバリに割れて、ビンディングもめくれ上がり、
ガラス周りのビンディングもベロンベロンです。
すなわち、ビニル幌の劣化とは、縮む、割れる、硬化する。
で、仕上がりは・・・すいません、撮り忘れました。
こちらはNCロードスターのサイドにある突起部。
ここはカバーがかかっていてなかなか確認しにくいのですが、
ほら、こんなにも緩んでしまっています。
本来は隙間は全くないのですよ。
6~7mmくらい浮いてしまっている感じでしょうか。
幌が妙にガタガタする、という方はカバーを外して確認してみましょう。
こちらはNAロードスター。
最終型でも20年前ですから、塗装もだいぶ劣化してきているはず。
特にマツダの赤は塗膜が弱いので、ここにそのまま保護フィルムを貼ったら危ない!
というわけで、考えました。
まずは塗装養生用のフィルムで覆います。
で、その上から保護フィルムを貼ります。
で、毛布を乗せて完成。
こちらの車両は骨組みごとの交換だったので、特に気を使わないとなりません。
一人で骨組みを脱着するというのは非常にリスキーですので。
こちらも完成写真はありません。
最近ちっとも撮ってないですね。
ネタになるかどうかしか頭になく、実にいけません。
こちらはベントレー・コンチネンタルGTCの幌開閉調整。
なんだか隣にも同じようなのが・・・・
なんと珍しい、コンチネンタルGTCが2台!
しかも同じカラー。
そしてどちらも開閉機構の調整です。
前期と後期なので、顔がちょっとだけ違いますね。
ちなみに左側のほう(こっちから見て)は、電動トランクの修理も承りました。
幌とは関係ありませんが、なんとか直せそうだったので。
ただいまイギリス本国より部品を取り寄せ中です。
日本国内の定価よりも相当安く調達可能です。
今回は関係ありませんが、エアサス本体なんて3分の1の値段ですよ、純正なのに。
必要なところをケチるのはどうかと思いますが、
同じものを仕入れるのならば、知恵を絞って無駄のないようにしたいものです。
同じ修理をするにしたって、価格が半分で済めば必然的に満足度も上がりますからね。
続きまして、こちらは何でしょう?
ロードスターやS2000など、レインレールが付くタイプの車両の幌交換作業時に、
幌後部を仮押さえしておくための特殊工具(SST)です。
あっちを入れるとこっちが抜け、こっちを入れるとあっちが抜け、
とてもやっかいなのです、ここの作業は。
しかし、この工具をボルトのネジ山に差し込んで仮押さえして・・・
そのまま押さえプレートを取り付けて、ナットを仮締めしたら、工具は下から引き抜く。
これで作業がグッと楽になる、という素晴らしいアイテムなのであります。
特に引っこ抜けやすい、サイドのベルトがつく部分でも非常に重宝します。
だいたい、センターと両サイドのベルト部分、3か所を押さえればバッチリですね。
こんなマニアックな工具、どこで売ってると思いますか?
はい、残念ながら売っていません。
なんと、当店のお客さんがわざわざ自作して送って下さったのです。
しかも大量に。
3個あればとりあえずOKですので、私の幌屋人生が終了するまで持ちそうです。
素晴らしいものをどうもありがとうございました。
大切に使わせていただきます。
はい、続きましてエリーゼネタ。
スロープに乗せて後部を持ち上げます。
何を企んでいるかというと、ただのオイル交換です。
エリーゼの車体下部は、このように完全にパネルで覆われております。
3つ並んだNACAダクトがカッコイイ。
エンジンはそのNACAダクトの上にありますので、
その部分のアンダーパネルを取り外さないとドレンボルトにアクセスできません。
というわけで、床下に潜り込んで合計13本のボルトをえっちらほっちら外していきます。
で、ボルトを全部外すと、ガン!と顔の上にパネルが落っこちてきますので受け止めましょう。
砂利も降ってくるので保護メガネが必須ですね。
で、ドレンボルトを外してドボーっと排出していきます。
今回はオイルフィルタも交換したので、補充すべきオイル容量は全部で4.3Lになります。
が、しかし、市販のオイル缶は4.0Lですね。
0.3Lたりません。
が、そのためにわざわざ1L缶をもう一つ買い足すのもなんだかもったいない。
というかめんどくさい。
20Lのペール缶を買えば解決しますが、
わざわざ量を計るのが面倒だし、多すぎて使い切るまでに劣化してしまいそう。
そこで、と言ってもただの横着目的ですが、4.0Lだけ補充したらどうなるのか、検証してみました。
はい、というわけで、4L缶を全部ぶち込んで、3分間エンジンを回し、
オイルがパンに落っこちてくるまでしばらく待ってから水平な状態で測定した結果が、コレだ!
ちょっと見にくいですが、HiとLowの間を10分割するならば、7くらいの位置まで来ております。
Lowより上であれば機械的には全く問題ありませんので、
個人的には、4.0Lだけの補充でも全く問題ない!という結論に達しました。
デメリットがあるとすれば、オイルが消費され、Lowより下回るまでの時間がいくらか早くなるくらいです。
オイルが減るなんてのはアウディで慣れっこですので、こまめにチェックして、減ったら足せばいいのです。
そもそも、だいたい3000kmくらいでまた交換する予定ですので、
トヨタ製エンジンの1ZZ-FEであれば、恐らく次回交換時までに規定量を下回ることはないでしょう。
というわけで、エリーゼの1ZZ-FEエンジンのオイルは、4L入れれば十分!(※個人的見解)
そして、やってみて分かったのですが、
自分でオイル交換しても、手間ばかり食ってちっとも割に合いません!
が、しかし!とっても楽しい!!
また早く次のオイル交換がしたくでウズウズしております。
よって無駄にオイルも消費します。
経済的には何もいいことはありません。
でも楽しい!!
はい、引き続きエリーゼネタ。
エリーゼのエンジンは、ミドシップレイアウトらしく、かなり車体中央寄りにあるので、
エンジンの後ろにはちゃっかりトランクが確保されているのです。
エンジンフードとトランクフードが共用なのはさすがエリーゼというべきか。
開口部こそ狭いものの、内部は意外と広い。
左側にはバッテリーが鎮座しております。
右側を覗くと、タイヤハウスとテールランプが見えます。
一応カーペットで覆われてはいますが、カーペットの向こうはもうFRP製のボディシェルが直です。
エリーゼはアルミで作ったフレームにFRP製のシェルをポコッと被せただけの構造ですので、
シェルの内側がそのまま全部トランク空間となっており、
コンパクトで走り重視の車体の割には、意外なほどしっかりとしたトランクルームが確保されているのであります。
ですので、日常の買い物はもとより、
二人で旅行に行って少々お土産を買ってきても、十分トランクに収めることが出来ます。
そうです、意外なほど日常使いできる車だったのです、エリーゼは!
というわけで、みなさん、オープン2シーターを検討されるのであれば、
ぜひエリーゼも候補に入れてみてください。
エンジンも信頼のトヨタ製で、ちっとも壊れません。(ローバーのK型エンジンはわかりません)
つまらないところはちょこちょこ壊れますが、そこはまぁご愛敬。
壊れないエリーゼなんて拍子抜けですし。
それでは、また。