日記
明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
はい、まず最初は昨年末に紹介させていただいた124スパイダー。
このように仕上がりましたのでございます。
生地はStayfastのボルドーです。
前回も言いましたが、このシルエットで4人乗りですからね、すごくないですか?
しかも、実質荷物置き場のようななんちゃってリヤシートではなく、
一応子供ならそれなりに座れなくもない、そこそこちゃんとしたリヤシート付なのです。
まぁ、実際4人乗るかといわれたらまず乗らないでしょうけども、
それでもこのスタイルに4シーターを詰め込もうとした企画デザイン力には、
敬意を表したいと思うわけでございます。
こちらはソラーラ。
私の苦手なASC社製の幌システムです。
例にもれずシワの調整に苦労しましたが、
それでもリアウィンドウと幌本体が一体になっているタイプので、
別体タイプの物と比べれば、かなり調整はしやすかったですね。
続きましてエリーゼネタ。
こちらは、エリーゼの純正車検証入れです。
革製なのか何なのか知りませんが、表皮が剥げてボロッボロになっております。
私、これを初めて見た時、水没車か???と思いましたね。
でも、これで正常なのです。
調べてみるとたくさん出てきます、このネタは。
中身だってご覧の通り。
別に特別厳しい環境下に置かれていたわけでもないのに、約10年でこのありさま。
ロータスらしいと言えばロータスらしいのですが、
こんなにも耐久性のない素材を作っているメーカー側もすごいなぁと思います。
で、これはマニュアルの冒頭部です。
安全について書かれておりますね。
まず、パッシブセーフティ。
パッシブ、受動的、つまり、起こってしまった事故を受けとめるためのセーフティ。
①衝突エネルギーを吸収するフロント部複合衝撃吸収構造。
はい、この部分のことですね。
アルミやら樹脂やらを組み合わせた構造となっておりまして、
これが実際結構な強度を持っており、車体の軽さの割には意外と頑丈らしいです。
続いて、
②乗員室を囲む強固なシャシーサイドフレーム。
③ルーフ環材に組み込まれたシートベルト取付フレーム。
④コラプシブル(伸縮構造)ステアリングコラム。
これらはまぁ、実際たいしたことではないのですが、
剛性の高いシャシーがもたらす産物として、乗員をしっかり保護しますよーということですね。
実際エリーゼは、この状態にタイヤだけつければちゃんと走ることが出来ます。
これが、ゴーカート的とも言われるハンドリングの根幹なわけです。
まんま、カートと同じ構造ですからね。
続いて、アクティブセーフティ。
アクティブ、能動的、つまり、積極的に事故を回避して安全を確保しよう、という仕組みですね。
①強力なアンチロック4輪ディスクブレーキ。
はい、要するにABSが付いてるわけですね。
ブレーキはなによりの衝突回避手段なわけですから、ごもっともです。
ちなみにブレーキは前がAP RACING製の対向2ポット、
リヤはブレンボ製のフローティング式シングルピストンです。
なんでしょう、この寄せ集め感。
しかし、きっとこの組み合わせがベストだったのでしょう、と思いたい。
なお、キャリパーは違いますが、ディスクは前後共通です。
続いて、
②進路変更の時に小さなステアリング舵角で機敏に反応するクイックなステアリング。
③最適化されたハンドリングによる高いロードホールディング性能。
④迅速で安全に追い越すことが出来る加速性能。
これらは、、、わざわざ書くにはどうなんだ?
社内会議で、おい、なんか、アクティブセーフティ、書くことないか?意見出せよ!
という感じで強引に書き連ねたような雰囲気がしないでもないですが、
しかし、確かに乗っているとなるほどなぁと納得する部分ではあります。
本当にヤバくなってから作動する姿勢制御装置やブレーキアシストなんかと比べると、
迫る危機に対して、即座に、思った通りに反応するステアリングやアクセルレスポンス!
障害物を避ける、逃げる、そして止まる!
最終的にはドライバーの腕次第ですが、
車両側には危機を回避できるだけのアクティブな性能が備わっているのです。
というように、ロータス車はマニュアルに書かれていることもそれっぽいですし、
車検証入れすらも、いかにもロータスらしい、ということでありました。
ちなみに、同じ英国車であるTVRのマニュアル冒頭には、
「このマニュアルに書いてあることが正しいとは限りませんし、間違っていたとしても一切責任は負いません」
って書いてあるらしいですよ。
すごいですね、この言い切る姿勢、潔さ。
乗る側だって、「そんなこと言われなくてもわかってらぁ!」
ってくらいじゃないと、TVRなんてとても乗ってられませんからね。
趣味の世界はかくあるべき。
オープンカーというジャンルも、それに近いものがあるのではないかと思います。
それでは、また。