月記

どうもご無沙汰しております。

 

新店舗移転のほうも一段落し、いくらか落ち着いてまいりました。

それにしても、新店舗は、広い!

なんせ今まで自宅の一角でやっていまいしたからね。

広いとこんなに作業がしやすかったのか!という事実を噛みしめる毎日です。

 

外観はですね、こんな感じです。

看板も何もありませんので何の店だかよく分かりませんが、

まぁ通りすがりの人を呼び込む必要のある業種でもありませんので、

少し落ち着いてから看板の設置も検討して参りたいと思います。(と言いながら数年が経過する予感・・・)

 

中はこんな感じ。

念願の接客スペースが爆誕しました。

今まではお支払いも外でやってましたけどね、

これからは得意げに「まぁどうぞ、お掛けください」と言うことが可能になりました。

 

 

あまりオフィスっぽさを感じさせない、くつろぎの空間となっております。

何故なら、店長自身のくつろぎスペースを作るのが主目的だったので。

いやぁ、いいですね、自分好みの空間、まさに男の隠れ家ってヤツですよ。

 

ちなみにわたくし店長、あまり知られていませんが、

実は建築士でもありますので、一応建築関係は専門なのであります。

なぜ建築士が幌屋をやっているのかは、また今度のおはなし。

 

はい、そしてこちらが新店舗での記念すべきお引渡し第一号。

ROBBINS社製のワンピース型幌に交換しました。

生地はStayfastのタン。

 

元の幌はE-Z ON社製のワンピース幌だったのですが、

幌サイドの縫い目部分がだいぶ摩耗してしまっております。

 

なぜなら、幌を空けた時にこの縫い目部分が強く接触するからです。

その点、今回交換したROBBINS社製の幌はこのサイドの縫い目(デッキシーム)がありませんので、

この部分の摩耗はだいぶ改善するのではないかと思われます。

 

こちらはZ32ロードスターにダークブラウンの幌。

Z32って、ほんとカッコいいですね。

ロードスターバージョンのシルエットも実に自然に仕上がっております。

エンジンルームがキツキツでチューニング界ではあまりベース車両となることはないようですが、

この素晴らしいデザイン、名車と呼ぶにふさわしいかと思います。

 

 

こちらはとある車両の骨組み。

一番メインのぶっとい骨がボッキリ折れてしまっています。

鉄だとこういう折れ方はしないのですけど、

アルミの鋳物だと粘りがないのでボキッといってしまう場合があります。

 

で、これを溶接しないといけないのですが、なんせアルミを溶接してくれる業者さんのあてがない。。

というわけで、ほとんどないツテを最大限頼って教えてもらった鉄工所に電話すると、

「とりあえず持ってきてくれれば見てみますよー」と色よいお返事をいただいたので、早速訪問してみました。

 

うむ、鉄工所です。

実に鉄工所。

インダストリアルな雰囲気ムンムンでカッコイイ。

なんだか、いかにも難しそうな形状の部品をたくさん溶接していまして、

これは上手いことやってくれるのではないかと、期待が高まります。

 

で、物を見せると、

「うん、これはアルミですね、上手く付くかどうか試してみるから待ってて」

と言われて待つこと少々。

「できましたー」と実にこともなげに、ちゃちゃっと溶接してくださいました。

うむ、実にガッチリくっ付いております。

アルミの場合は、交流TIG溶接ってのを使うらしいです。

なんだかよく分かりませんが、アルミの酸化被膜を除去するために、交流じゃないとダメらしいです。

ちゃんと付いていれば元と同等以上の強度が出るはず、とこのとでしたので、

とりあえずこれで様子を見てみたいと思います。

合金の割合などの問題で素材の相性が悪いと、たまにダメな場合もあるそうです。

 

艶消しの黒で塗装すれば、もう元々こんな部品なのかな?という雰囲気。

いやぁ、いい業者さんが見つかってよかったです。

こういうつながりは財産になりますね。

非常にありがたいです。

 

こちらは旧店舗での最後の一台。

サーブ9-3カブリオレです。

TiwllfastRPCのブルーで張り替え。

 

サーブの幌は内張のウレタンが劣化してベッタベタになってしまうので、内張の交換もほぼ必須となります。

正直、これを再利用してくれと言われても、お断りしたいです。

もうそこら中にベタベタついてしまって、幌交換どころではありません。

 

というわけで、今回は内張も交換。

幌の内張もスッキリサッパリ。

少々値はありますが、オーナーさんにも満足していただけました。

 

こちらはZ33ロードスター。

幌はTwillfastPRCのぺブルベージュです。

ベージュ系の中では一番淡い色ですね。

汚れはどうしても目立ちやすいですが、とてもお洒落に仕上がったと思います。

 

こちらはMINIのコンバーチブル(R52型)

 

こちらはROBBINS社製ですが、フィッティングも非常に良好。

MINIの幌は全てROBBINS社製で対応して参りたいと思います。

 

こちらは以前幌交換させていただいたボクスター。

幌のサイド部分が枠からはみ出てしまうとのことで、点検させていただきました。

 

原因を調べていくと、サイドのワイヤーが錆びて切れてしまっておりました。

右側は全く錆びていないのに、なぜか左側だけ錆まくり。

メーカーの手違いで、こちら側だけ素材を間違ったのでしょうか?

原因は不明ですが、ステンレス製のワイヤーに交換させていただき、無事きちんと開閉するようになりました。

こういった案件はもちろん保証対応案件となりますので、何かありましたらお気軽にご相談ください。

 

ちなみにこちらのボクスター、なにか雰囲気が違う・・・と思ったら、

顔が911(996型)仕様にカスタムしてあるのだそうです。

986ボクスターと996は多くの部分で部品が共用されているので、こういったカスタムも可能なんだそうです。

その他、内装も996仕様。

純正部品であれば仕上がりのクオリティも当然ばっちりですし、上品でいいですね。

ただ、純正部品は高額なので、当然費用はそれなりにかかるようです。

 

こちらはですね、最近導入したエア式のタッカー。

今までは電動タイプを使っていたのですが、

先日のロールスロイスの幌交換で、どうしても鼻先が細いタッカーが必要でしたので、

エアコンプレッサーと合わせてこちらのタッカーを導入致しました。

MAXのタッカーの中でも、このオレンジの鋳物ボディは昔からあるシリーズらしく、

今どきの製品のような安全装置が一切なく、トリガーに触れたら、即、ステープルが発射されます。

また、そのタッチの軽いこと軽いこと、俺に気やすく触れたらケガするぜ?

と言わんばかりのヤバい雰囲気がプンプン漂いまくっており、

いかにもプロ御用達という感じで、男心をくすぐるのであります。

 

で、使ってみた感想としては、本体部分には動力も電池も内蔵していないので、実に軽い!

バッテリータイプのタッカーで100本近くのステープルを打とうとすると、

位置を合わせるために保持するだけでも結構な重労働になるのですが、こちらでしたら実に快適。

ホースも思っていたより邪魔になりません。

 

また、鼻先が細いため狙いがつけやすく、

上記写真のように、縫い目を傷つけないように少しだけ上に打つ、という作業もとてもやりやすいです。

というわけで、これは目からウロコ、早く使っていればよかった、とてもいいものをゲットしました。

 

 

はい、というわけで、新しい事務所で心機一転頑張ってまいりたいと思いますので、

皆様どうぞよろしくお願いいたします。