白塗り
どうもこんばんは。
まずはこちら、BMW・1シリーズ カブリオレ(E88)
以前幌交換させていただいたお客様の2シリーズに付いていた美品中古の幌を、
今回こちらの1シリーズに移植いたしました。
基本的な構造は同じなので特に問題なく付きますが、
細かい部分のワイヤーの引き回しなどが違いますので、ある程度の加工は必要となります。
以前の別の車両でもそうだったのですが、この車種は熱線用配線の取り回しが悪く、
開閉時に骨組みに挟まれて断線してしまっておりました。
下手に繋ぎなおしてショートして、車両火災になってもいけないので、
オーナーさんには、元々の構造的欠陥であることを説明し、熱線は使用しないようお願いしておきました。
こちらは986ボクスターの後期型。
生地はStayfastのパシフィックブルーです。
目が覚めるような青さですね!
ちなみにこちらの車両は、このあとブラックに塗り替える予定とのことでした。
この986ボクスター後期の幌も構造的欠陥がありまして、、、
この骨組に付いている謎の突起が、幌を開けた時に幌布を突き破ってしまうのです。
何のために付いているのかイマイチ意図が分からないのですが、
とにかくこいつが幌を突き破ってしまうことだけは明白です。
というわけで、こいつは撤去してしまいましょう。
何かの役に立っているのだとしても、穴が開いてしまうくらいなら無いほうがマシです。
ネジ一本で止めてあるだけなので簡単に取れますよ。
はい、続いてこちらは、
エリーゼを手放してしまい、足が無くなってしまったわたくし店長の新たな足車、
BMW・MINI(R56)でございます。
もしかしたらたまに代車で登場することもあるかもしれません。
MINIはあまりにもそこら中に走り廻っているので、天邪鬼な私は敢えて手を出さずにいたのですが、
さすがBMWが本気で作っているだけあって、やっぱりいいですねぇ!
すっかり気に入ってしまいました。
このアイスブルーという色も、とてもビビビと来たのです。
さらに敢えて黒の鉄チンホイールにホワイトレタータイヤという、カスタマイズ。
ホワイトレターなんて今まで考えたこともありませんでしたが、
あれ?なんかこういうのもカッコイイじゃん!と、新たな方向性に目覚めてしまいまして、
よし!この山なしブリザックを捨てて、新たなホワイトレタータイヤを装着するぞ!と決意を新たにしたのであります。
が、ホワイトレタータイヤ、最初からホワイトレター仕様になっているものは、ほとんど市場に出回っておりません。
あってもごく一部のサイズだけであったり、SUV用であったり。
というわけで、一般乗用車用のタイヤの場合、ほとんどの方は自身で白く塗ってカスタマイズをするのです。
はい、では、ホワイトレター化するにあたり、どこのタイヤがいいのだろうか、と考えました。
一番定番ともいえるのは、
オフロード車用やマッスルカー用のホワイトレタータイヤを実際に製品化しているBFGoodrichですかね。
ただし、日本では一般的なサイズのタイヤは販売していないのです、残念ながら。
また、GOODYEARもバン・トラックサイズのホワイトレタータイヤを販売しております。
ハイエースなんかで履いているのをよく見かけますね。
羽根の付いたブーツのマークがなんともカッコいいです。
ブリヂストンの米国子会社、Firestoneもロゴがクラシカルでカッコいいのですが、
現在日本では販売しておりません。
ちょっと前まではあったみたいですけどね。
で、ブリヂストンやミシュランだとちょっとハイテク過ぎて、今回目指すイメージには合わないかな、と。
というか、高い!お金持ち専用タイヤと認識しております。
ピレリは比較的安くていいのですが、ロゴがタイヤに沿って丸くなっていないので却下。見栄えがしません。
と、あーでもない、こーでもないと何を選んだのかと言うと、
はい、コンチネンタルタイヤでございます。
このクラシカルな雰囲気のロゴと、お馬さんのマークがなかなかいい感じかなーと思いましてね。
MINIと同じ、ドイツのメーカーですし。
といってもこのコンフォートコンタクトCC6はマレーシア製でしたが。
意外と安かったのもよかったです。
スポーツコンタクトやプレミアムコンタクト等の大径サイズとなるとかなりお高いのですが、
MINI用の175/65R15サイズはとてもお買い得プライスでした。
ちなみに白く汚れているのは、ロゴ周りのワックスを洗い流したからです。
新品タイヤはこのワックスを除去しないと、インクが上手く乗りません。
はい、で、今回は、こちらのマッキーペイントマーカーのホワイトで塗っていきます。
タイヤ専用のずいぶんとお高い専用ペンも売っているようですが、評価がイマイチな感じでしたので、
今回は信頼と実績の国民的マーカー、マッキーを採用いたしました。
で、ガーっと一気に塗っていきます!!
はい、店長不器用か!と思いましたね?
めっちゃはみ出てますね、でもいいんです。
どんなに丁寧にやったところで、どうせはみ出ちゃうんです。
今回私が独自に編み出したこの方法はまさに逆転の発想。
あえて積極的にはみ出させていくスタイル。
はみ出るほどたっぷり塗って、文字の隅々までインクを行き渡らせるのです。
はみ出ているのもみっともないですが、塗り残しもみっともないのですよ。
はい、で、このはみ出ちゃったのをどうするかといいますと、、、
はい、こちらはコーティング剤塗布用のスポンジです。
コーティングを塗るときはグレーの柔らかい部分で塗っていくのですが、
今回は逆で、持ち手になっている硬いほう、ブルーの部分を使用していきますよ。
ブルーの部分にペーパータオルをかぶせましてですね、
ここに、アルコール系の脱脂洗浄剤をシュッとして染み込ませます。
で、このように、文字の周辺のはみ出たインクをふき取っていくのです。
コンチネンタルタイヤの場合は、文字の部分だけ凹んだデザインになっていますので、
硬いスポンジをあてがって拭いていくと、
凹んだ文字の部分はふき取られずに、はみ出た部分だけ上手い具合に除去できるのです。
そーっと撫でるようにふき取るのがコツです。
力を入れると文字の部分のインクまでふき取ってしまいますからね。
ほら!綺麗になりました!
でもまだムラがあるので、、、
強制的に乾燥させて、もう一度インクを塗り重ねていきます。
そして無事完成!
輪郭がくっきりした、遠目にはあたかも最初からそうであるかのような、
とてもクオリティの高いホワイトレター仕様に仕上げることが出来ました。
一般的にはメーカー名と、タイヤ銘柄まで塗るんですけどね、
ちょっと、とてもめんどくさいのでメーカーロゴだけで妥協しました。
はい、これをこのように履かせるわけですね。
どうなるでしょう、もしかしたらダサいかもしれませんが、やってみないと分かりませんからね。
なんせMINIはそこら中にうじゃうじゃ走っておりますので、
このように自分好みにカスタムして個性をアピールするのも一つの楽しみ方かと思います。
それでは、また。