ロードスターのレインレールでよく言われるのは、

「NA用は割れやすいからダメ」

「NB用は割れないから再利用OK」

果たして本当にそうでしょうか...

 

それではまず使い古したNA用を見てみましょう。


はい、見事に割れていますね。

下側の水が流れる部分は柔らかいゴム製なので割れないのですが、

上側は薄っぺらいプラスチックなので、外すときにだいたいバリバリに割れます。

これではもちろん再利用は不可能です。

 

次にNB用を見てみましょう。


見てのとおり全体がゴムっぽい素材で出来ていますので、

ちょっとやそっとでは割れません。

これなら安心、再利用できますね!

 

ですがちょっと待ってください。

内側を見てみると・・・


スタッドボルトを通す穴の部分にある防水シールが劣化してペッタンコ。

所によっては剥がれてしまっています。

これではボルトの部分から水漏れしてしまいますね。

構造をよく見てみると分かりますが、

レインレールの止水性において一番重要な部分はここなのです。

ここさえしっかりしておけば、雨水の浸入はだいたい防げます。

たまにナット部分にシーラーが塗布してあるのを見かけますが、

あそこは最後の砦です。

最初に塞ぐべきはこちらなのです。

 

ちなみに新品のNBレインレールはこんな感じ。


ふわふわで厚みのあるシール材が貼ってあります。

これがナットを締めることでギュッと圧縮されますので、

高い止水性を発揮します。

 

というわけで、再利用する場合はこのシール材を張り替えてあげましょう。


ここでは日東電工(ニトムズ)のエプトシーラーを使います。

30mm幅のタイプがぴったりですね。

適当な長さに切って、穴をあけて貼っていきましょう。

 

ちなみに貼る前には貼り付け面の脱脂を忘れずに。

防水テープを貼るときの脱脂って超重要ですよ。

脱脂してないと簡単に剥がれちゃうのに、

きちんと脱脂してから貼ると驚くほど強力に接着します。

塗装のときもそうですが、脱脂は基本中の基本です。


ちなみにS2000とMR-Sも同じようにレインレールが使われています。

上記の方法で止水テープを貼り替えてから再利用しましょう。