フォーシーター
明けましておめでとうございます。
本年も昨年以上に頑張ってまいりたいと思いますので、
皆様どうぞよろしくお願いいたします。
はい、というわけで、新年第一弾はサーブ・900 カブリオレのご紹介。
オーナーさん、預かりが長くなってしまいどうもすいませんでした。
見よ、この超独創的なスタイル。
これでこそサーブ、THE・サーブ、サーブの中のサーブです。
900と比べると、かなり独特だと思っていた9-3カブリオレがだいぶ常識的なデザインに思えてきます。
ここでついでに4人乗りオープンカーのデザイン比較。
ボルボC70カブリオレはクーペベースなので鼻先が長く、
その分キャビンが全体的にやや後ろ寄りとなったデザイン。
だけどリアシートのヘッドクリアランスも確保したい、
ということで幌後部の角度がやや急になっています。
マスタングもクーペベースなので鼻先が長い。
キャビンも大人がちゃんと4人乗れるスペースを確保。
ただ、C70よりはちょっと狭いかもしれない。
その代わりリアの寸詰まり感は抑えられています。
BMW・6シリーズ カブリオレは一応4人乗りですが、他と比べるととにかくスタイル優先。
全長が長いので後席でも足元スペースはそれなりに確保していますが、
ルーフラインが後ろに向かって下がっているのでヘッドクリアランスは他と比べるとやや劣ります。
まぁかっこいいしいいじゃない、という感じ。
そして店長大好きアウディ・A4カブリオレ。
こちらはセダンベースのデザインなので車両前後と幌のバランスがよく、
良く言えばまとまりの良い、悪く言え個性に欠けるデザイン。
でも個性を欠いて欠いて欠きまくっていたらそれが個性になった。
この頃のアウディはそんな感じ。
ホイールなんて見てください、定規とコンパスがあれば誰でも書けそうです。
アウディ以外ではこんなホイール絶対履きこなせません。
それと特筆すべきはその全長。
9-3の4650mm、C70の4715mm、マスタングの4765mmに対して、
A4カブは4580mmとかなり短く抑えられていいます。
この限られた寸法の中で、
居住性とスタイリングを高い次元で両立させたパッケージングの素晴らしさ。
逆に、あと100mm伸ばしてもいいよ、と言われたところでその必要は全く無い。
むしろバランスが崩れるだけ。
それくらい、絶妙なデザインだと思います。
というわけで引き続き個人的に買取募集中。
おまけにプントも差し上げます。
ちなみに、手に入れたらもう褒めません。
自分の愛車を褒めちぎるのは気持ち悪い。
話は戻って、この幌後部にあるドラキュラの襟みたいなスポイラーも非常に特徴的。
航空機会社を前身とするサーブのやることですから、きっと空力的に効果があるのでしょう。
尻下がりなデザインもきっとそう。
やや立ち気味でサイドまで回りこんだフロントガラスもきっとそう。
ジェット戦闘機を見ていると分かりますとおり、
空力を突き詰めれば突き詰めるほど、デザインはかっこよくなるのです!
が、しかし、サーブは・・・かっこいいのか?
いや、かっこよくはない、ただし超個性的であることは間違いない。
個性、愛嬌、そういうものがあってこそ愛せるわけです。
北欧生まれの、優等生ボルボとは一線を画すヘンテコな車。しかも絶版。
これはもう愛さずにはいられない!
ちなみに、サーブは戦闘機のほうのデザインも個性的です。
F-15やF-22など、見るからにかっこいい模範的なデザインとはちょっと違う。
ガンダムで言えばジオン軍的というか、悪の枢機国が乗っていそうなデザイン。
子供の頃はガンダムかっこいい!とか言ってたけど、
大人になったら、あれ、もしかしてザクのほうが実戦的でカッコよくね?
といった感じに、噛めば噛むほど、いや噛まないと魅力が伝わってこない。
とにかくまぁ、サーブは車も航空機もどちらかというと玄人向けなわけです。
で、幌のほうですが、この時代としては先進的と言えるかもしれないガラススクリーン。
ただし、ガラス上部を押さえるバーがあるのは前時代的。
古いアメ車にもよく見られるパーツですね。
端部にメッキのカバーが付くので、ちょっとしたアクセントになってます。
生地はStayfastのブリック。
ちょっと大変でしたが綺麗に張れたと思います。
前端部のデザインも少し変わっていますね。
雨仕舞いをよくするためか、丸いモール状のものがくっついています。
効果があるかどうかはよく分かりませんが。
はい、というわけで、サーブ900カブリオレのご紹介でした。
さて、昨年は年間カラー別売り上げを発表してみましたが、
今年は年間車種別取り付け台数比率を発表してみたいと思います。
もったいぶってもあれなので1位から淡々と。
ちなみに、幌だけでの販売は含まれておりません。
あくまで取り付けのみ。
1位:ホンダ・S2000 29.9%
2位:日産:フェアレディZロードスター(Z33) 20.6%
3位:マツダ・ロードスター(NA/NB) 12.1%
4位:MR-S 9.3%
その他 28.1%
はい、というわけで、意外や意外?
かどうか知りませんがS2000がダントツ1位でした。
そんなにやった印象は無いのですが、そういえば多かったような。
台数は企業秘密ですが、まぁ数十台レベルとだけ。
ちなみに、日記に登場するのはごく一部となっております。
Z33は市場に出回っている台数は比較的少ないのだと思いますが、
当店では積極的に「幌交換やってます」アピールをしているせいか、
売り上げ比率ではなかなかの好成績となりました。
ロードスターはよそのショップさんでも結構やっているので、市場規模の割には少なめ。
MR-Sもそんな感じ?
その他はまぁ色々な車種が数台ずつという感じです。
以上、2014年の車種別取り付け台数比率でした。
今年はNCが増えそうな感じがします。
それでは、今年もよろしくお願いいたします。