TDその1

こんばんは。

 

現在MG-TDの幌交換の真っ最中。

非常に古い車でネタも大変豊富なので2回に分けてお送りしたいと思います。

 

こちら張り替え前。

ビニルの黒でございます。

ふるいオープンカーはみんなビニルが標準ですね。

昔はアクリルクロスなんて無かったのでしょうかね?

 

年式なりにヤレていて、これはこれで雰囲気があって良かったのですが、

イメージチェンジも兼ねて張り替えることになりました。

 

オリジナルなのか、途中で交換しているのか分かりませんが、結構やっつけな感じの納まり。

現代の基準からさかのぼって見て行くと大変簡素かつ適当な作りに見えますが、

逆に何も無かった時代、そう、ドアはおろか幌もフロントガラスも無かった時代から追って考えていくと、

よくぞここまで進化しなたぁ、頑張ったんだなぁ、と感心します。

こういう原点回帰はいいですね。

現代(ヒュンダイじゃない)の車がいかに優れているか実感させられます。

 

 

こちらは幌後端部。

ここを剥がすと・・・・

 

 

・・・・!! 腐ってやがる

なんと、と言うか、やっぱり、と言うか、そう、下地は木なのです。

写真は既に腐ってボロボロの部分を取り除いた状態です。

 

そのままでは幌が付かないので、まず木部用エポキシパテを充填しまして・・・・

 

固まったら削って整形。

 

こっちも欠損部を補修。

なんだか文化財の修復みたいになってきました。

もはや幌屋の領域を超えて、木工職人の領域へ。

こう見えて(どう見えて?)店長、実は大工の息子でして、大工仕事の勉強も少々やっていましたので、

こういうのもまんざら嫌いではありません。

エポキシ樹脂って、カッターでスルスル削れて面白いし。

 

 

いつものリアスクリーン養生。

ん?右下・・・・あぁ、ユニオンジャックだ!

 

というわけで前半はここまで。

完成はまた後日御紹介いたします。