ごぶサターン

どうも、ご無沙汰しております。

最近は日記の更新頻度が低く、必然的に1回あたりのボリュームが増しており、

大変読みにくくご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ適当に読み流してください。

 

というわけで一気に行ってまいりましょう。

 

まずはこちら、コルベットC6

やっぱりでかい!

低いノーズの下に大柄なV8を積むには、やはり全体がこれくらい大きくないと納まりません。

それにしてもC6コルベット、失礼ながらあっちもこっちもアメ車とは思えないくらい洗練されておりまして、

最近はだいぶ気が利くようになってきているんだなぁと感心いたしました。

 

幌だって、VW系・カルマン社製のものと比べても極めて洗練された構造になっておりまして、

まぁとにかくスパスパスパっと気持ちよく作業が進みます。

サイドウィンドウの後端がほぼ直角になっているのはC4以降のコルベット・コンバーチブルの特徴です。

 

こちらはボクスター2台、じゃなくてボクスターとMR-S。

交差点でヌッと顔だけ出てくると一瞬どっちだかよくわかりません。

やっぱり後ろにエンジンがあると顔つきが似てくるのでしょうか。

 

ボクスターには黒の幌を装着。

 

986ボクスターについては、最近はほぼ全ての個所の特性や調整方法を極めてきまして、

自称「マスター」のレベルに到達できたのではないかと勝手に思っております。

いつ何時、何回張っても同じクオリティで張れますのでご安心ください。

BMW・Z3、S2000、ボルボC70あたりも自称マスターです。

まぁ、これらの車種は幌の精度が高いというのもありますが。

ロードスターやMR-S、Z33なども十分慣れてはいるのですが、

幌のほうに少々癖がありまして、まだ苦労することも多いですね。

 

こちらは以前紹介した傷あり幌をアウトレットで取付。

 

幌を外したところ最初から内部のプレートが割れており、接着剤で固定してありました。

こういう予期せぬトラブルにもその場で臨機応変に対応可能ですのでご安心ください。

今回は粘着テープで補修し、外観上・機能上問題がないように仕上げておきました。

 

こだわるようであれば部品交換での対応も可能ですが、

その場合は純正部品が入るまでかなりの時間がかかると思われます。

しかも、幌を張った後は全く見えない。

それだったら、補修で済ませたほうがよろしいかと思います。

 

こちらはMR-S。

本来縫ってはいけないところを縫ってしまっており、縫い目が外から丸見え。

メーカーの製造ミスということで、再交換対応とさせていただきました。

オーナーさん、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ありませんでした。

 

残念ですが、たまにこういった不具合が発生する場合があります。

必ず責任をもって最後まで対応させていただきますので、何卒よろしくお願いいたします。

 

こちらはNAロードスター。

VRリミテッドのAにバーガンディの幌。

 

ロールバーが干渉して幌を固定するボルトを付けるのに苦労しましたが、

何とかロールバーを付けたままで作業することができました。

 

外したハードトップは宅配便でオーナーさんの元へ。

 

 

こちらは劣化して曇りまくったNAのスクリーン。

ただ、見た目の割には比較的柔軟性を保っております。

 

柔軟性が残っていれば・・・・

このように、スクリーンのジッパーを開けずとも、そのまま幌を開けることが可能です。

 

このようにきれいに折れ曲がっていれば実は全然大丈夫なのです。

というかわざわざジッパーを開けるのはNAロードスターくらいなもので、

ほとんどのビニルスクリーン採用車では、このようにスクリーンごと折り畳む構造になっております。

丁寧に扱っていれば全然問題ないですよ。

だって、新車から十数年間、ずっとこの開け方のみで乗ってきた方を知っていますから。

 

ただし、たたむときにこのようにスクリーンが折れてしまってはNGです。

 

 

そのまま無理やり畳むと鋭角な折れが発生してしまい・・・・

 

 

このように折れ癖が残ってしまったり、硬化している場合はパキっと割れたりします。

ご注意ください。

 

 

こちらは珍しいカラーリング、水色のボディにバーガンディの幌。

水色ボディはコーディネートが極めて難しいので、参考にしてみてください。

 

こちらのNAはもうスクリーンが全然ダメですね。

ジッパーが脱落してしまっております。

 

Stayfastのブラウンに張り替え。

 

視界も良好、車のイメージも大幅アップです。

 

こちらは別の車両。

同じくStayfastのダークブラウンなのですが、

張った直後から、ガラスの枠に剥離が発生してしまいました。

今まで数多くの幌を提供させていただきましたが、

私がこの目で確認した限りでは初めてのガラス剥離です。

幌にはガラス脱落永久保証がついておりますので、新品交換させていただくことになりました。

現在代替品の入荷待ちです。

オーナーさん、申し訳ありませんが今しばらくお待ちください。

 

 

 

こちらはパールホワイトのボディにバーガンディ。(通称イチゴショート)

 

 

少々見えにくいですが排水口が完全に詰まっていたので清掃しておきました。

 

こちらはS2000の一番後ろの横骨(ボウ)。

この部分は生地がよく破れるので粘着テープで補修してあるケースが多いのですが、

このように骨組みに粘着成分が付着してしまうと骨組みの滑りが悪くなり、ますます悪化してしまいます。

 

 

ですので幌交換時には溶剤で粘着剤をよく落とし・・・・

 

潤滑用にシリコンスプレーを吹いておきましょう。

シリコンスプレーは吹いた直後こそウェッティな感じですが、

すぐに乾いて見た目にはほぼ分からなくなります。(ツルテカにはなります)

だから幌の裏地に付いてしまっても大丈夫。白っぽくもなりません。

遠慮せずガンガンスプレーしちゃいましょう。

 

こちらは昨年11月に交換させていただいたS2000。

当然、この時点ではビシッと仕上がっていたのですが・・・・

 

その後、生地が伸びてきた影響で、リアガラス部が弛んでしまいました。

残念ながらアクリルクロス生地の特性上、こういった弛みは程度の差こそあれ必ず発生してしまいます。

車種によってはあまり問題にならないのですが、

S2000の場合は元々リアウィンドウとロールバーがかなり接近しているため、

少しでも弛んでくると両者が接触するようになってしまいます。

 

この症状については前からどうにか改善できないかと思っていたのですが、

今回オーナーさんのご協力・ご了承のもと、前端部を詰める方法で調整を試みました。

 

というわけで前端部を一度外し、クリップで仮止めしながら詰め具合を調整していきます。

 

このようにクリップを付けたままロックして引っ張り具合を確認します。

 

結果、無事完了。

ばっちり弛みをなくすことができ、ロールバーとの接触も回避されました。

S2000の場合、後端部を詰めようとすると内装の関係もあり非常に厄介なのですが、

今回前端部の調整で改善が可能なことが確認されたので良かったです。

当店で取付させていただいた方で気になっている方がいらっしゃいましたらご相談くださいませ。

 

こちらはゴルフカブリオレ・クラシックライン。

角張った箱みたいなシルエットが逆に新鮮でいいですね。

リアウィンドウのフレームが錆びまくりでかなり苦労しましたが、

なんとか取付できたので良かったです。

 

 

以上、施工事例の一部ですが、紹介させていただきました。

 

それでは、また。