日記
こんばんは。
朝晩はだいぶ涼しくなってまいりましたね。
衣替えとかそういうのはどうも面倒なほうでして、10月いっぱいは半袖で粘りたいと思います。
一度着こんでしまうとなかなか元には戻れませんが、
常に半袖で行動していれば、意外と11月半ばくらいまではいけるものですよ。
はい、まずは当店の本業、幌交換から。
R107型のメルセデスベンツ・SLです。
このくらいのモデルはだいぶネオクラシックな雰囲気が出てきて、いい感じになってきましたね。
値段も上昇傾向にありますので、買うなら今のうちですよ。
これの一つ前のW113型なんて、とても手が出せない金額になってしまいました。
安いと、ふーんそうなんだ、って感じですけど、高くなるとなんだか途端に有難みが出てきて、欲しくなります。
みなさんも気になるモデルは今のうちに手に入れておきましょう。
幌はGermanClassicのブラック。
純正は内部がベージュですが、こちらは内部もブラックにしました。
こちらはアルファロメオ・916スパイダー。
こちらのオーナーさん、当店にご依頼いただくのは3台目ですが、
3台とも全てボルドーのカラーでご依頼いただいております。
赤がとてもお好きなようで、内装も幌も赤です。
単純に赤いボディを選ばないあたり、強いこだわりが感じられますね。
ちなみに、こちらは幌先端部を留めてあるステープル。
純正状態でこれです。
ものすっごく、適当です。
目隠しして打ったって、こんなバラバラにはならないでしょうに。
ドイツ車だと、定規で測ったんじゃないかというくらい正確に並んでいます。
別にこれでも実用上は何ら支障ありませんけどね。
やはり、それぞれお国柄があるようです。
とはいえ、見えている部分のデザインや質感は、さすがアルファ、ピカイチですね。
今回の車両は特に新車のようにピカピカなので、デザインの細部まで楽しむことが出来ました。
こちらはS2000。
幌交換とボディ磨きを同時にご依頼いただきました。
ビフォーアフターで比較して参りたいと思います。
こういうところは、どうしても汚れがたまりがちですね。
ドア内も。
まぁ、普段こんなところまで洗うもの好きはなかなかいないでしょう。
ドア内。
ここも、普通はあまり洗いません。
こういう、水の流路になるところも汚れがたまります。
ロゴ周りはどうしても汚れてしまいます。
ヘッドライトもすっかり曇ってしまいました。
スポーツカーなので、ホイールとタイヤもダストが多めです。
フロントタイヤのすぐ後ろは特に鉄粉が酷いです。
ブレーキダストや路面から拾った鉄粉が飛んでいると思われます。
拡大すると、鉄粉だらけです。
塗装にガッチリ食い込んでしまっておりますね。
ボンネットはかなり艶消し状態になってしまっております。
リヤウィングはポリッシャーを当てるのに邪魔なので外します。
台座部分はやはり汚れがたまっております。
はい、というわけで、このようにちょこまかと汚れを落とし、磨いていきます。
ボンネットはつやを取り戻し、ピカピカになりました。
ロゴ周りもバッチリ。
白黒のコントラストが映えます。
ドアノブ回りもスッキリと。
もちろん、内側も。
あまり覗き込まないこういうとこも。
隠れてしまいますが、リヤウィングの付く場所もきれいになりました。
外して洗ったので裏側もバッチリ。
ドア内もバッチリ。
しかし、こういう場所はポリッシャーが当てられないので、
あくまで洗浄で落ちる範囲までとなります。
黄ばんで見えるのは汚れではなく、塗装自体の劣化です。
どうも隙間を埋めるパテの色が見えているっぽいですね。
エンジンルームについては、水をかけて洗ったり、スチーム洗浄したりというのは、
電装関係にトラブルを起こす可能性がありますので、軽く拭く程度にとどめております。
黒い樹脂部は専用の保護ワックスを塗布しておきました。
ヘッドライトもバッチリきれいになりました。
当店で採用しているガラスコーティングは、このように黒い樹脂部にも塗れて、黒さを取り戻してくれるが特徴です。
欧州車によくある黒バンパーにも有効ですので、とても見違えますよ。
はい、というわけで、幌もボディもピカピカになりまして、ほぼ新車のような状態になりました。
続いてこちらはダイハツ・コペン。
ソフトトップ車ではありませんが、当店の日記を読んで下さり、
わざわざ遠くからお越しくださいました。
走行距離も少なく、それほど目立った劣化はないのですが、、、
やはり、ボディにはそれなりの洗車キズが付いております。
こちらはワイパーの付け根。
こういう部分も汚れがたまりやすい部分です。
今回は、ガラスのうろこ取りもご依頼いただきました。
これは粘土がけが終わった状態。
傷だらけになります。
で、磨き終わるとこんな感じ。
光の周りのモヤモヤはほぼ完全になくなります。
白いムラっぽく見えるのはレンズの関係です。
とはいえ、こういう深い傷は、どうしても残ってしまいます。
これを消すためだけに磨きまくれば一応消せるかもしれませんが、
そのために貴重な塗装を減らしてしまっては本末転倒。
このような爪が引っかかる程度の傷を消すには、十数ミクロン以上は研磨しなければなりません。
当店では塗膜計を使用し、塗装の厚みを確認しながら、
磨く量と仕上がりのバランスを考えながら磨いていきます。
ちなみに、コペンの場合、塗膜厚は平均して130ミクロン(0.13mm)前後。
これは下地も含めた、鋼板の上に乗っている塗膜の総厚ですので、
表面のクリア層だけに限れば、130ミクロンのうちの1/4~1/3程度しかありません。
ですので、上の写真のような傷を消そうと躍起になっていると、
2~3回の磨きでもう、磨ける限界量に達してしまうことになります。
別に深く磨くの自体は簡単なのですよ。
シングルポリッシャーで強力なコンパウンドを使用して磨けば、
あっという間に鉄板素地まで磨いてしまうことも可能です。
でも大切な愛車ですから、何度も磨ける余地を残しておきたいですよね?
よって当店では、研磨する量は数ミクロンの範囲に納まるように配慮しております。
付け加えますと、人間の心理として、まずは全体の輝き具合が第一印象として強く心に残るものです。
よくみると細かい傷もあるね、なんていうのは、全体を見た後の粗探しでようやく気付く程度の物ですので、
まずは全体の雰囲気を盛り上げる!そこに重点を置いて、バランスの取れた施工を心がけております。
今回、ホイールが一番きれいになった気がします。笑
元々傷がないせいもあってか、ほぼ新品のようになりました。
はい、というわけで、出来上がり。
コペンは、丸っこいハードトップのデザインが、とてもマッチしているように思います。
ハードトップ車だと、どうしてもこのようにリアガラス周りが丸いデザインになりがちなのですが、
コペンは全体の雰囲気が丸くてかわいいので、丸い屋根もデザイン全体に上手く溶け込んでおりますね。
ちなみに、これは別の車両ですが、シャワーをかけた際の水の弾き具合はこんな感じです。
このように、水がまとまって落っこちていくような感じです。
コーティングの構成としましては、まず下地として、
完全硬化型のガラスコーティングを行います。(施工後1週間での標準硬度 7H程度)
その上に、トップコートとして、フッ素配合のガラス骨格コーティング剤を塗布します。
なぜ2層かといいますと・・・
まぁ、長くなるので、また今度お話しします。
以上、それでは、また。