販売車輛入庫のご案内
どうもこんばんは。
6月あたりだったか、古物商許可を取得いたしまして、
いい車ないかなーと日々オートオークションをチェックしておりましたが、
ついに!満を持して!素晴らしい車両を仕入れてまいりました。
何を仕入れてきたかというと、
オープンカー専門店を謳っているのでもちろんオープンカーです。
はい、ボルボのC70 カブリオレです。
そして私の一番大好きなパールホワイト。
この車種としては最高レベルのコンディションを保った車両ではありますが、
そこはさすがに16年前のお車。
気になるところは片っ端から直しまくり、交換しまくり、
そして磨きまくっていきます。
平成15年式(2003年)のワンオーナー車で、
しかも完全ドノーマル、何一つ、一切どこもいじっておりません。
コーナーランプは劣化でカバーが変質してしまっていたので、
左右とも新品純正部品に交換します。
妙にギラギラした社外品でありません!
ここ、非常に重要なこだわりポイントです。
端正なマスクがこの車両の魅力ですからね。
ちなみにヘッドライト本体のカバーはガラス製なので黄ばみなどの劣化は皆無。
しかも外して裏側まで磨けるという親切設計です。
ガラスっていいですよね~。
走行距離は現在39,952km。
私は走行距離よりもメンテナンス状況、
さらには「運」を重視するタイプなのですが、
今回のように元々素晴らしいコンディションの車両で、
さらに走行距離も少ないとあればまさに鬼に金棒です。
お客様にも自信をもってお勧めできますし、
気分もいいですよね、
なんとなく節目に感じる10万キロまでまだまだ当分ありますし。
まぁ本当は10万キロなんてまだまだ全然なんですけど、
日本の市場においてはほぼ無価値になってしまうんですよねぇ。
バッテリーは充電しても全く入っていかないほど完全に死んでいたので新品に交換しました。
基本的なところですので、ケチらずBOSCHの新品をおごります。
普通に乗ってればこの先5年くらいは余裕でしょう。
個人的には純正オーディオそのままなのはとてもポイント高し。
当時物の社外品DVDナビなんか付いていた日には非常にガッカリです。
しかも、裏をのぞけばゴチャゴチャと配線が押し込んであって、
挙句エレクトロタップで車両側の配線に割り込ませてあったり。
一番最悪なのはダッシュボードに張り付けてあるオンダッシュナビ。
これが付いていたら、どんなに他が良くても私は基本的に仕入れません。
両面テープを完全に除去したとしても、表面が変質していて取付跡が取れないんです。
それがもう、ほんとにほんとに嫌で・・・・。
この気持ち分かりますか?
ぜひ分かる人に買ってもらいたい、この車両。
こちらはキーです。
ボルボのキーは表面に何やらゴムっぽい塗装が施してありまして、
これが経年劣化により、ベタベタとまでは言わないまでも、
ブヨブヨボコボゴした感じになってしまい非常に見栄えが悪いのですが、
コチラの車両はメインキー、スペアキーとも、上々のコンディションを保っております。
はい、そしてこちらの車両の一番の特徴、シートがオレンジ色なのです。
出品票ではレッドレザーになっていましたが、どう見てもレッドではない、
オレンジ?アプリコット?まぁとにかくこの色がお洒落ポイントなのです。
劣化状況はこの程度。
かなり丁寧に乗り降りしていたのではないかと思います。
4万キロ程度でも、ラフな扱いを受けたシートはもっともっと傷んでおります。
といった感じの色遣いの車両なわけですが、
幌はベージュ、白のボディにベージュは少し全体に淡すぎる感じがします。
が、しかし、当店は幌屋です。
当然のごとく、張り替えます。
当たり前です、
なんせ張り替える前提で、
わざわざ幌が傷んでいる車両にターゲットを絞って探しているのですから。
幌がダメだとオークションの相場がグッと下がるのです。
原価で張り替え可能な当店にとってはまさに願ったりかなったり。
安く仕入れた分、その他の部分に予算を回してクオリティアップ!
張替え前、なんか色が合わないというか、イマイチパッションが感じられません。
というわけで、ダークブルーの幌に張り替えます。
もちろん新品です。
レッドのシートだったらブルーの幌はちょっと合わないのですけどね、
オレンジ色なのでブルーとの相性が抜群にいいのです。
ホイールは純正の16インチが少々古臭く見えるので、
別の純正17インチホイールを見つけてきました。
かっこいいでしょ、絶対に合うはず。
しかも、状態もとてもよろしい。
と思ってオークションで買ってきたのですが・・・
塗装が・・・モロに自家製スプレー塗装、しかも超適当。
さらに、飾りのピアスボルトが腐食しまくって、
その上からそのまま塗装してあるもんだから、もう滅茶苦茶。
おいおいそりゃないぜ、こんなのとてもじゃないが付けられない。
というわけで、
ダミーのピアスボルト合計52本を全てドリルでもんで外します。
よかった、思ったより綺麗に外せました。
ほんと、ただ差し込んであるだけでした。
で、サンドペーパーで表面を整えて、
サフを吹いて、水研ぎして、
出来た!
と思ったけどイマイチ仕上がりが気に入らないので何回かやり直して、
完成!
うん、まぁ塗装の素人にしてはなかなかうまく出来たのではなかろうか。
少なくとも、みっともなくて見てみてられない、ということは全くなくなりました。
ちなみに、塗料はホルツのホイールペイントのシルバーに、メタルクリア仕上げ。
もう一つの某有名ブランドのホイール用カラーより圧倒的に綺麗に仕上がります。
おススメです、ホルツ。
説明にはスプレー1本でホイール4本分なんて書いてありますが、
実際のところ、そんなんじゃ全然足りません。
ホイール1本にスプレー1本使い切るつもりで臨んだほうがいいですよ。
はい、新品のタイヤを組み込んで取付。
うん、いい感じっぽいです。
これは幌の骨組み部分です。
ボルボの場合、ここが非常に錆びやすくて、
保管状況が悪いとかなり派手に錆がでてしまうのですが、
こちらの車両は本当に綺麗。
今まで何台ものC70を見てきましたが、
これは間違いなくナンバーワンの保管状況です。
熱線の配線を留めているタイラップも劣化で割れて脱落していることが殆どなのですが
こちらの車両ではすべて完璧に、オリジナルのまま残っておりました。
もう20台以上は幌交換をしているのに、パーフェクトに残っているのは初めてです。
さらに、真ん中の島津家みたいな十字の部品、
これもオリジナルの位置に付いているのを初めて見ました。
大抵は折れて幌格納庫の中に転がっていて、
はて?この部品はいったい何だんだ?本来どこにあったんだ?
といつも疑問に思っていたのですが、ついに定位置が判明しました。
本当にいい素晴らしい車両なのです、こちらの車両。
私と同じくらいC70の幌交換をしている人がいれば、
二人でスゲースゲーと大騒ぎできるレベルです。
はい、というわけで、とりあえず磨き終わって、幌も張り替えました。
まだまだやることは色々ありますが・・・カッコイイ!!!
イイ!!すごくいい!!!
やばい、めちゃくちゃカッコよく、かつナチュラルに仕上がりました。
オリジナルの良さを活かしつつ、
少々古臭くなっていた部分が今風にモディファイされ、
オープンカー市場の第一線で活躍できる状態に舞い戻ってきたのではないかと思います。
この嫌味のなさ、そのくせとてもお洒落、知的、こんな車そうそうありません。
「あら、〇〇さんの旦那さん、素敵ね、建築家ですって 」
「娘の彼氏の〇〇君、なかなかよさそうな青年だったな 」
そんな声が聞こえてくるようなこないような。
車はその人の品性を如実に表します。
ギラギラした厳つい車で追っかけ回すタイプの人とは対極の存在。
そんな自分に、なってみませんか?
やばい、とても気に入ってしまった。
売りたくない。
かといってもったいないので乗りたくもない。
もったいないけど、是非大切に乗っていただける方にお譲りしたく思います。
こちらの車両はですね、かなり大切に扱われていた様子が随所に感じられ、
また、どうもここ最近は全く乗らず、しばらく放置されていた雰囲気も感じられました。
しかし、乗らない状態でも、車検は継続的に維持されていました。
思うに、オーナーさんがなんらかの理由で愛車に乗れなくなってしまい、
しばらくはそのまま手元に置いておいたものの、
結局復帰することは叶わず、泣く泣く売りに出された。
そんな背景を勝手に想像しております。
まだいろいろ仕上げが残っておりますが、とりあえず予約受付中。
価格はまだ決まっていませんが、
最高コンディションの車両としてはそこまで高くない価格を目指しております。
車検が丸々2年ついて、全部込みで100万はしない、予定。
是非お気軽にお問い合わせください。