★店長日記★

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大変ご無沙汰しております。

 

フェラーリ・カリフォルニア 動作不良修理。

定番のキネマティクスラッチ破損です。

 

車体からキネマティクスラッチを外します。

動作不良で屋根が開かない状態で外すのは、なかなか大変です。

 

プラスチック部品が全体的に割れまくっていますね。

 

 

一番の原因はこのパーツの破損です。

ちなみにフェラーリ純正新品パーツを取り寄せても軽くひびが入っています。

最初から欠陥パーツなのですが、特に対策はされておりません。

さらに片側で25万円以上とかなり高額です。

 

というわけで、社外品の対策キットを使ってオーバーホールしていきます。

 

プラスチック製のパーツを、全て真鍮の削り出しで再現しております。

こんなものよく作るなぁと感心しますね。

 

組付け完了。

ポン付けだとちょっと動きが渋いので、多少調整が必要です。

これならもう二度と割れることはないでしょう。

無事にきちんと動作するようになりました。

ただ、金属の中では比較的柔らかい真鍮製とはいえ、

純正のプラスチックと比較するとだいぶ固いですので、

アルミ製のレールを削ってしまわないか少し心配です。

長期的に見守っていく必要がありそうです。

 

こちらはフェラーリ・カリフォルニアT。

屋根自体の構造はカリフォルニアとほぼ全く同じです。

 

油圧ホースからのオイル漏れで入庫。

 

屈曲部のホースガイドが外れてしまい、

ホースが鋭角に曲がって割れたしまったのが原因です。

 

割れてしまったホース部をカットして、別のホースを移植。

また、ホースガイドを付けなおして、外れないようにテープで補強。

 

ホース中継部には専用のホースカプラーを使います。

結構ごっついので、動作時に干渉しないように位置を慎重に検討する必要があります。

ホース丸ごと変えてもいいのですが、部品自体がとても高いのと、

各部を縫うように複雑に取り廻してあるため、かなり手間がかかってしまいます。

また、車種によってはシリンダーとホースが一体になっている場合もあります。

というわけで、作業スペースに問題がなければ、

こちらのカプラーを使って部分的に修理するほうが簡単です。

とはいえこちらのカプラーは1個1万円くらいするので、決して安くはないのですが。

 

こちらは986ボクスターのコンバーチブルトップ・トランスミッションギアです。

プラスチック製のギアが割れてしまっております。

 

こっちはバックリいってます。

 

今回は物は試しで金属製の社外品ギアに変えてみたのですが、全然ダメでした。

歯の表面処理が甘く、ウォームギアとの摺動面が噛んでしまい、

ゴゴゴゴゴゴ…と、ものすごい音がします。

また抵抗が強すぎて途中で何回も止まってしまいます。

やはりプラスチック製なのにはちゃんと理由があるのですね。

というわけでいつものプラスチック製対策ギアに交換。

 

一応、これよりも仕上げが丁寧で、

尚且つ鉄ほどは固くない真鍮製のギアも出ているのですが、

値段がかなり張ってしまうので、現状はプラスチック製がベストかなと思います。

ちなみに3Dプリンタ製は全然ダメですね。

見た目はギアらしき形をしておりますが、全然強度が足りません。

プリンタと素材の更なる進化を期待したいところです。

まぁ業務用レベルでは高強度のものもあるのかもしれませんが、

eBayなどで素人が売っているようなDIYレベルのものは全然ダメです。

 

こちらは同じく986ボクスターの幌駆動用モーター。

本来はハウジング側についているマグネットが脱落して、

ローター側に張り付いてしまっております。

ちなみにこの状態でも、ゴリゴリと異音はするものの、辛うじて動いていました。

結構適当なものなのですね。

 

本来はこっち側に貼り付けてあります。

 

というわけで強力接着剤で貼りなおします。

最近お気に入りの金属用接着剤を使用。

とにかく何でも強力にくっつくので手放せないアイテムです。

欠点は、一度硬化したら二度と剥がせないくらい強力にくっつくことくらいでしょうか。

例えばこの磁石を剥がそうとしたら、

恐らく磁石を地道に砕いていくしかないと思います。

それくらい強力なのです。

 

カニっぽい。

無事スムーズに動くようになりました。

新品交換してもいいのですが結構高いので、頑張って直す価値はあるかと思います。

ちなみにこのモーター、930カブリオレから987ボクスターまで全て共通です。

共通部品は入手性がいいので助かりますね。

 

こちらはアウディA5カブリオレの動作不良。

診断機を当てると、センサー系のエラーが出ております。

 

該当するセンサー部分です。

こちらはトラベルセンサーといい、シリンダー内のピストンの動きを検出します。

なにやら亀裂が入ってしまっておりますね。

 

めくってみると、内部のセンサーが錆びてしまっております。

サイドウィンドウの下にあるシリンダーなので、水滴が浸入してしまったのが原因ですね。

センサーは樹脂で密封されており一応防水性は考慮されておりますが、

このセンサーは配線側が上向きになる形で取り付けられているため、

配線部から水が浸入し、内部が錆びてしまったと思われます。

交換して無事に動くようになりました。

 

ホールセンサーは可動部がないため、

マイクロスイッチと比べると機械的な信頼性が高いとされているのですが、

個人的にはON/OFFがハッキリしているマイクロスイッチのほうが好きですね。

また、磁界の変化を読み取るというややアナログ的な検出方法なので、

コンピュータ側で設定されている閾値の範囲を超えるとエラーが出て停止してしまうことも多いです。

 

こちらは981/982ボクスターのマイクロスイッチ交換作業。

幌ASSYユニットの外側についているため、

幌ASSYを外して車体から引っ張り出さないと交換することが出来ません。

なんでこんなところにつけたのだろうか…

 

ちなみに、完全に車体から降ろさなくても、

このように前端部を少し持ち上げれば交換することが可能です。

とはいえ、内装や固定ボルトは全て外さないと作業できませんので、

たいして手間は変わらないのですが。

 

私の場合一人で作業していることもあり、

重量的にボディから降ろすことが不可能なので、

いつもこのような形で作業しております。

ボディから降ろすとなるとボディに傷をつける恐れもありますから、

こちらのやり方のほうが理にかなっているのではないかと思います。

 

こちらは981ボクスターのコンバーチブルトップモジュール(CTM)。

要するに幌を制御しているコンピュータです。

末尾が01番のものは特定のトラブルが発生します。

 

見た目上は特に問題はありませんでしたが特定のエラーが発生しており、

末尾02の対策品に交換したところ、きちんと動作するようになりました。

知らないとなかなかCTMの交換までいきつかないと思います。

値段もかなり高いので、一か八かで交換するのも気が引けますし。

 

こちらはフェラーリ・F430の幌交換。

自分でいうのもなんですが、360/F430系は幌交換、油圧系統、電気系統を含め、日本一詳しい自信があります。

ディーラーさんでお手上げの症状でも、ほぼ直せると思いますのでご相談ください。

 

こちらはフェラーリ・360のドアガラス調整。

純正の調整範囲の限界までやっても隙間が出来てしまいます。

 

ここの部分に細工をすると、調整範囲を超えた領域まで調整することが出来ます。

無事隙間をなくすことができました。

 

こちらはR129のパワーアンテナ修理。

幌の油圧修理ついでにご依頼いただきました。

 

伸縮モーターのON/OFFを制御しているパーツです。

コンピュータ制御なしのアナログ的な方法で制御していて、なかなか面白かったです。

 

こちらはS13シルビア コンバーチブルの油圧シリンダー。

かなり生産台数が少ない車両ということもあり、

たぶん何かの車種のシリンダーを流用しているんだろうな、と思っておりましたが、

ついに全く同じシリンダーを発見しました。

シリンダーも油圧ポンプも他車用から流用可能です。

海外では新品が普通に流通しており、割と安く交換可能ですのでご相談ください。

 

こちらはMR-Sの幌内側の防水シート。

劣化でビニルシートがパリパリに割れてしまっております。

当然雨漏りしまくりです。

 

漏れた先に何があるかというと、

トランスミッションコントローラがあるので実にたちが悪い。

水没すると変速エラーなどの不具合が発生します。

 

というわけで幌の余り生地を使用して補修します。

見えない部分なのでコーキングは機能重視で盛りまくってます。

 

こちらはR129のリヤスクリーン。

まだ張り替えるにはもったいないので磨いてみます。

 

磨き前。

後ろになんかいるな、程度にしか見えません。

 

磨き後。

くっきり見えるようになりました。

 

とあるペットショップ。

猫がいないと思ったら、

上にいました。

 

初代マセラティ・ギブリの天井補修。

ウレタンスポンジが劣化して垂れてしまっておりました。

アルカンターラの生地自体はまだかなり奇麗なので、そのまま再利用して補修します。

 

劣化したスポンジをすべて除去します。

この後再び貼り付けて修理完了。

写真は撮り忘れました。

 

こちらはフェラーリ・F430のトノカバー隙間調整。

純正新品状態でも結構いい加減なのですが、

オーナーさんがどうしても隙間の不均一と段差が気になるとのことで調整。

 

 

限界を超えた調整を行うためにスペーサーを作成。

パネル自体の歪み、ねじれもあるため完璧とはいきませんが、

オーナーさんには満足していただけました。

 

こちらはフェラーリ360のメインリフトシリンダー。

オイル漏れの修理です。

 

こちらはセカンダリシリンダー。

発生頻度としては、フロントロックシリンダーはほぼ確実。

次点でセカンダリシリンダー。

メインリフトシリンダーはたまに漏れる、という感じです。

トノカバーシリンダーは他の5本とは構造が違うこともあり、あまり漏れません。

360/F430系の各油圧シリンダーの修理承ります。

お気軽にご相談ください。

 

こちらはフェラーリ・モンディアルTカブリオレ。

幌交換で幌を剥がしたら…ボディパネルが錆びまくっておりました。

一旦板金屋さんに回して錆の処置をしてもらいます。

 

こちらはフィアット・500Cのキャンバストップ修理。

苦手意識があり避けておりましたが、一応修理対応可能となりました。

 

ただ、補修部品がめちゃめちゃ高く、車両本体の時価を上回ってしまうケースも多々あり、

よほど大切に乗っていらっしゃる方以外にはあまりお勧めできないのが現状です。

 

こちらはアストンマーチン・DB9 ボランテ?だったかな?

ガラス剥離の修理。

ついでに油圧系統の点検。

 

油圧ポンプがどこにも見当たらない…と思ったら、

タイヤハウスの内側に隠れていました。

こういう整備性の悪さがさすがスーパーカー。

ちなみにV12エンジンに6速MTという夢の組み合わせでした。

テスト走行で少し走らせてもらいましたが、トルクモリモリで楽しかったです。

重たいV12ということでフロントヘビーかなと思いましたが、

前後バランスがいいのか思ったより軽快なハンドリングでした。

あとボディの四隅が絞ってあるせいもあってか、

見た目の印象が結構コンパクトなのも好印象。

 

あとフロントロックの爪が引っかかっていたので、ステンレス板でガイドを作成。

閉まるときに「ドカン!」と衝撃音が出ておりましたが、

無事静かに閉まるようになりました。

 

ベントレー・コンチネンタルGTCの動作不良修理。

ストラップを強化品に交換。

 

ここらの骨組みの引っ掛かりが主原因。

対策を施します。

 

こちらはポルシェ・964カブリオレの動作不良修理。

「トップCLOSE」側のマイクロスイッチの位置が悪かったので調整、骨組み左右のねじれも調整しました。

こちらのスイッチについては結構勘違いしがちなのですが、

幌が閉まったかどうかの検知はフロント先端左右のスイッチで行っており、

こちらのスイッチはフロント側がきちんと作動しなかった場合に、

骨組みの動作を緊急停止させるためにあります。

つまり、普段このスイッチは全く作動しないのが正常です。

トランスミッションで増幅されたモーターのパワーは半端じゃないので、

幌が閉まっているのにモーターが回り続けると、骨組みが折れてしまいます。

 

骨組みのねじれを直したら幌が弛んでしまったのでこちらも張り直しを受け賜りました。

もう少々お待ちください。

 

R129のシリンダー修理。

分解・洗浄して各部シールを新品に交換します。

もちろんシールは汎用品ではなく、専用品を使います。

これが結構特殊なサイズでして、

近いサイズのシールは国内でも普通に手に入りますが、

漏れ防止のため必ず専用品を使うようにしましょう。

ロッドシールの他、必要に応じてピストンシールも交換します。

 

ちなみにロールスロイス・コーニッシュV、

ベントレー・アズールもR129のシリンダーを流用しております。

ただし、一部形状が違う部分もあるので、そのままポン付けはできません。

 

油圧ホースが刺さるポート部のシールも交換。

ここは特殊工具がないと外せないので、交換しないケースも多いと思います。

まぁここのシールはあまり劣化しないので、別にいいっちゃいいんですけどね。

替えておいたほうが気分はいいです。

 

劣化したロッドシール。

シリンダーからのオイル漏れのほとんどは、ロッドシールの劣化が原因です。

完全に柔軟性を失っており、外すときにボロボロと崩れ落ちてしまいます。

酷いと分解する前からすでに内部で崩壊しており、

破片がオイル内に流出してしまっているケースもあります。

そうなってしまうとポンプやソレノイドバルブにも悪影響を及ぼしますので、

漏れたら早めに修理しましょう。

 

交換したシール類。

 

こちらはアルファロメオ・スパイダー(939)のトノカバー・フラップモーター。

 

左右とも内部ギアが破損してしまっております。

こうなるとフラップが正しく動かないので、エラーが出て開閉が止まってしまいます。

こちらはスパイダーの定番故障で、かなりの頻度でぶっ壊れます。

なんでそんなに壊れやすいかというと、

このモーターは元々エアコンの送風フラップ切り替え用なのです。

外気導入とか、吹き出し口の切り替えをするやつですね。

軽いプラスチック製のフラップを動かすためのものなので、あまり強度は考慮されておりません。

 

それに対して、こちらがトノカバーのフラップです。

かなりでっかくて、作りもしっかりしていることが分かると思います。

このただでさえデカいフラップの一番端っこにモーターが付いているので、

ギアにどれだけの負荷がかかるかは容易に想像がつきますね。

 

さらに、幌を開けているときはまだいいですが、

幌を閉めた状態だとフラップはトノカバーの裏側に水平に折りたたまれ、

常に下向きの重力と振動に抗う状態になります。

結果、プラスチック製のギアは簡単に割れてしまうのです。

 

ではギアだけ交換すれば直るかというと、こちらのポテンショメータもダメになります。

ポテンショメータは、フラップの角度を検出するセンサーです。

センサー自体は信頼と安心の日本メーカー、アルプス製。

メーカーの公表値でも、100万回の動作寿命となっております。

なのになぜ、せいぜい数百回程度の開閉で壊れてしまうのかというと、

 

ギア部に塗ってあるグリースが、センサー内に入り込んでしまうのです。

センサーの周囲の基盤にベッタリとくっついているのがそうです。

 

というわけで、専用の接点復活剤で抵抗体を拭いてあげます。

ここの抵抗体はものすごーくデリケートなので、専用品の使用は絶対条件です。

市販の接点クリーナーでもだめですし、パーツクリーナーなどもってのほか。

 

実際に色々実験してオシロスコープで抵抗値の変化を検証している方がいらっしゃいましたが、

パーツクリーナーで拭いた場合は一発アウトでした。

はい、私もやったことがあります。

車屋とえいばとりあえずパーツクリーナーですからね。

 

以上、また気が向いたら更新したいと思います。

ご無沙汰しております。

半年ぶりくらい?の更新です。

 

まずはS2000。

ガンメタのボディとボルドーはよく似合いますね。

 

こちらはアウディ・TTロードスター。

2代目の8J型です。

やり方を知らないと少々難しい部類ですね。

特に後ろの部分、どうやって外すの?って感じです。

 

こちらはBMW・Z3。

幌後部のプレートを外すときにバラバラに割れてしまいました。

この部分の品質にはかなりのバラつきがありまして、

丁寧に外してもこのようにバラバラに割れてしまう場合があります。

縁日の型抜きかよ!ってくらい、簡単に割れます。

新品交換すると高いし、そもそもいつ入荷するかもわからないので、

パズルのように組み立てて修復していきます。

土器の復元みたいですね。

 

修復完了。

隙間なく綺麗に補修しないと雨漏りの原因となりますので要注意。

逆に、強度は全く必要ありませんので、

形状を保っていて、隙間が出来ていないこと、それさえ満たせていれば補修でOK。

本当は追加費用を頂きたいところですが、常連のお客様なのでサービス!

 

こちらはE89型のZ4です。

トランクの雨漏りにより、ポンプが水没してしまっております。

診断機ではエラーが出ないのに、なぜかうんともすんとも動かない。

そんな時はポンプ水没の可能性が高いです。

 

肝心のポンプユニット部分はアルミ削り出しなので、

見た目ほど深刻なダメージはありません。

というわけで、専門の工場でオーバーホールしてもらいます。

ちなみに、新品だとASSYで30万円します。

オーバーホールだと20万くらい。

 

ヒューズボックスも水没して錆びまくりです。

 

フットルームモジュールも死んでおります…

BMWはちょっと、電装関係がデリケートすぎます。

ゴム関係もダメ。

 

こちらはアウディ・A5カブリオレの天井垂れ補修。

実績2台目です。

1回目よりも綺麗に出来ましたが、まだちょっとボコボコしちゃうんですね。

今回の反省点を生かして、次回はもっと綺麗に仕上げるよう頑張ります。

完全に綺麗に直すにはヘッドライナー丸ごと交換になりますが、当然めちゃくちゃ高いです。

 

こちらはとあるNCロードスター。

後部の内張を外すと、何やら白い粉がたくさん…

 

はい、全部タバコの灰です。

オープン状態や窓全開でタバコを吸いながら走ると、

どういう空気の流れなのか知りませんが、

灰が内張内に吸い込まれていくらしく、このように真っ白けになります。

NCロードスターはなぜか特に顕著です。

非喫煙者としては、ゲッ…って感じですね。

喫煙車さんでも車を大切にしている方は、走行中に吸うのはやめましょう。

 

こちらはシリンダーオイル漏れで不動のR171型のSLK。

不動で閉まったままだと修理が出来ませんので、

手動でこのようなポジションに持っていく必要があります。

ドラッグレースの車両みたいでかっこいいですね。

このまま走れば注目度は抜群です!

 

メルセデスって、こういう故障時用の手動開閉手段がちゃんと考えられているんですよ。

たいてい説明書にもちゃんと記載されております。

逆にBMWはそういうのが全然ダメで、説明書に載っていないのはもちろんのこと、

プロ用の整備書にも記載がなく、専用のツールがあるわけでもなく、

ディーラーさーんでさえも、どうしたらいいんですかね…って感じです。

最終手段、壊すしかない、という選択肢も視野に入ってきます。

 

こちらはR170型のSLK。

油圧シリンダー5本を全交換中。

SLだと十数本もシリンダーがあるのに、

たった5本で同じような動きをするSLKは偉い!

 

苔むしてしまっていたので、磨きコーティングもさせていただきご納車です。

 

こちらは先日行われたミッレミリアと言うクラシックカーイベントの参加車両。

お目当ての2000GTが無事見れました。

 

お台場のメガウェブでも見れたのですけどね、先日閉館してしまいまして、

車両はトヨタ博物館あたりに戻されたのでしょうかね?

ちなみにイベント参加車両ということで、ナンバーはモザイクなしで。

名古屋ナンバーなので、トヨタ関係者?

以前近所で見かけたレクサス・LFAも名古屋ナンバーでした。

 

窓を開けっぱなしで食事へ行かれたようです。

さすがお金持ち、余裕ですね。

写真だと分かりにくいですが、新車か!と思うくらい、めちゃくちゃ綺麗でした。

フルレストアされているのでしょうか。

イベント中は台風の影響で雨も降ったようですが、気にせず走らせるところがまたカッコイイ。

 

割と小柄なうちの末っ子と比較しても、とても小さいですね。

ナンバープレートがでっかく見えてしまうくらい、コンパクトな車体です。

ってかこれ、よく見たら希望ナンバーじゃないですね。

希望ナンバーだと上の3桁が530以降の番号になりますので。

陸運局の窓口で2000番が来るまで待った系なのか、

それとも目に見えない不思議な力で融通してもらったのか。

 

ちなみに私の知人(一般市民)で初代フィアット・500に乗っている人がいますが、

ナンバーが「〇〇500 ふ ・500」という奇跡のようなナンバーを付けておりまして、

どうやったの??と聞いたら、

ひたすら陸運局に問い合わせしまくり、

いまどこの番号まで発行されているか確認し、

いよいよ順番が近くなったら陸運局で待機し、

そしてちょうど次が「〇〇500 ふ ・500」だ!

という順番がくるまで「お先にどうぞ」を繰り返し、無事にゲットしたんだそうです。

あまりの執着っぷりに陸運局内でも有名になっていたらしいので、

万が一多少順番がずれてしまったとしても忖度してくれたかもしれませんね。

まぁとにかく、執念の粘り勝ちということです。

 

こちらはもう一つのお目当て、メルセデスベンツ・300SLです。

これぞまさにガルウィング、本当にカモメが羽ばたいているようです!

他にも190SLが何台か参加していましたが、やはりガルウィングは別格です。

ちなみに単純にカッコいいからガルウィングを採用したわけではなく、

ご覧の通りサイドシルがあまりにも高く、幅も広いので、

乗降性を確保するため採用された開閉機構になります。

 

同じ駐車場にて。

サイズ感がバグっていて面白かったので撮影。

巨大なポルシェと、それと比べてもボリューム的に遜色ない軽バン、

そして軽バンよりもはるかに小さい普通車のフィアット・パンダ。

軽自動車とは…と考えさせられる1枚です。

 

ちなみにこちら、会場となっておりました、かずさアカデミアパーク内のホールです。

日曜日で、営業中で、外でイベントもやっているのに、人っ子一人いない!

毎度おなじみ、第三セクターってやつです。

まぁでもこういう壮大な無駄遣いから名建築は生まれるので、難しいところではありますが。

今残っている文化財級の建物なんて、みんなそんな感じですしね。

 

とある道。

一応アスファルト舗装ですが、ほとんど車が通った形跡がありません。

変な道って、つい入りたくなっちゃうんですよね。

これでも一応千葉市内でして、そんなに山奥というわけでもないのです。

 

こちらは冒険心で入って失敗した事例。

引き返すにも引き返せず、せり出した草でボディは傷だらけ。

まぁ無事抜けられたので良かったです。

ちなみに、船橋の中心市街地からすぐのところです。

こんな道が残っていたとは、盲点でした。

 

それでは、また。

はい、こんばんは。

本当に、全然幌が入ってこないんですよ、困ったものです。

というわけで、電動オープンの修理が続いております。

 

まずは、インフィニティ・G37コンバーチブルです。

 

G37は日本で言うところのスカイラインなので、

スカイライン・コンバーチブルとも言える存在です。

インフィニティということで、どちらかというとラグジュアリー志向な車ですが、

こちらは大変珍しいMT仕様です。

まぁ、G37自体が非常に珍しいですけどね。

 

症状としては、電動オープンが全く動かない、という状態です。

スイッチを操作しても一切何の反応もありません。

動かないだけでなく、ビープ音もしないし、

インフォメーションディスプレイにエラー表示も出てきません。

 

次に、診断機を接続してみましょう。

が、こちらの車両の場合、ルーフコントロールモジュールと全く通信ができません。

この場合、コンピュータが完全に壊れているか、配線が外れている、

あるいはそもそもコンピュータに通電していない、といったことが考えられます。

 

続いて、ヒューズボックスを確認します。

しかし、ヒューズは切れていないし、きちんと電圧もかかっておりました。

こうなってくると、少々めんどくさそうな雰囲気が漂ってまいります。

コンピュータが死んでいるかどうかは交換してみないとわかりませんし、

断線も配線を一本ずつ追っていかないと分かりません。

費用的にも時間的にも、それらはなるべく避けたいところ。

なるべく単純であって欲しい。

まぁとりあえず、コンピュータを直接観察してみましょう。

 

パーツリストから調べていくと、どうもコンピュータは左後ろのトリムの裏にあるようです。

リヤシートを全て外さないといけないので少々めんどくさいです。

で、トリムをめくって見てみると、なにやら配線が無駄にごちゃごちゃしております。

はい、この時点で何となくピンときました。

 

純正ハーネスと純正コンピュータの間に、このようなものがくっついておりました。

これは何かと申しますと、本来、完全停車時にしか操作できない電動オープンを、

走行中にも開閉できるようにする、という社外品の装置です。

 

電動オープンのの動作条件として、ほとんどの車両では、

 

「車速信号が0である」

「パーキングブレーキがONである」

 

という条件が設定されているのですが、

この装置は走行中であっても、

 

「車速信号は0」

「パーキングブレーキON」

 

というダミーの信号を送ることによって、

走行中の開閉を可能にする、というシロモノなのです。

 

で、この装置が付いていることによって、なぜ開閉できなかったのかと言うと、

コネクタ部に何やら緑青のようなサビが見受けられます。

 

分解してみると、

はい、思いっきり錆びてました。

コネクタ以外のチップ類は特に錆はありませんでしたが、

この錆が原因で回路がショートして、完全にぶっ壊れてしまったのでしょう。

試しにこの装置を外してみたところ、何の問題もなく動作いたしました。

割と単純な問題で良かったです。

 

ちなみに純正のECUやコントロールモジュールだと、

最初から防水対策も徹底されておりまして、

絶対濡れないような場所についていたり、

濡れても大丈夫なように樹脂で密封されていたり、

さすが純正!と言えるレベルの処置が施してあるのです。

 

たとえばこちらのZ4用のコントロールモジュールを見てみてください。

取付場所も水が入りにくい場所にありますし、

入ってきたとしてもしっかりカバーで覆われていて内部には浸水しません。

また、コネクタが下向きに付いていて、さらに水密性の高いコネクタ形状になっております。

 

さらにさらに内部を見てみると、

基盤全体が茶色の樹脂で丸ごとコーティングされており、

万が一浸水してもショートしないように配慮がなされております。

これが純正クオリティ!

でもまぁ、これ、壊れてたので交換したんですけどね!笑

そもそもZ4は排水口の中に電動ポンプをぶち込むという暴挙を犯しておりますので、

こだわるのそこじゃないだろ!と思うところではあります。 

 

まぁ社外品の装置も、

「水に濡れる場所に設置しないでください」

と注意書きはあるのでしょうけどね、

そのような注意書きは往々にしてスルーされますし、

水というのは思いもよらぬところから侵入してきたりするのです。

ちなみに今回はパワーウィンドウのすぐ下に設置してありましたので、

そのあたりから侵入した水でサビが発生したようです。

 

 

続きまして、アウディ・TTロードスター(8J型)の修理です。

こちらも全く動きませんが、コンピュータとの通信は出来ました。

エラーコードを見てみると、

本来有り得ないはずの信号が出ているよ、というメッセージが三つ出ております。

このうち、左右のフラップセンダーと言うのはTTロードスターでは最もメジャーな症状です。

 

原因は、左右のフラップを駆動するこのモーターです。

モーター内部には、フラップのポジションを検出するためのポテンショメータが付いているのですが、

このポテンショメータが本来有り得ないおかしな信号を発することで、

コンピュータがフラップの位置を検出できなくなってしまい動作を停止してしまう、という状態です。

ちなみにこれ、ベントレーにも全く同じ部品が使われております。

 

 

カバーを開けてみると中はこんな感じです。

 

更にバラしてみると、

はい、この黒いリング状の部分がポテンショメータの抵抗体です。

このように円形の抵抗体で回転角度を検出する場合、「ロータリーポテンショメータ」と呼ばれます。

 

ちょっと見えにくいですが、ギア側には金属のブラシが3本ついておりまして、こちらは「ワイパー」といいます。

ギアの回転に合わせてこのワイパーと抵抗体の位置関係が変わる=抵抗値が変わる、ことによって、

回転角度を検出する、とった仕組みになっているわけですね。

 

で、見ていただくと分かる通り、抵抗体にもワイパーにも、ガッツリとグリスが付着しておりますね。

実はこれ、ギア側の潤滑に用いられているグリスなのです。

それがはみ出して抵抗体に付着してしまうことで不具合が発生する、

というのがインターネット上において主流な見解になっておりまして、

アウディジャパンとしても、これが原因だ!ということで、

リコールとはいかないまでも、サービスキャンペーンによる交換を行っておりました。

ネット上でも、このグリスをふき取ってしまえばいいよ!という記事をよく見かけます。

 

ところがですね、私、新品で取り寄せたモーターを何回か分解してみたことがあるのですが、

新品でも最初からガッツリとグリスが付着しているのですよ。

そもそも、ギアの山とワイパーの位置が近すぎて、どうやっても絶対に付着してしまう構造なのです。

というかむしろ、わざと付着させている、という雰囲気すら感じられます。

明らかに、抵抗体全周にわたってべっとりと塗ってありましたから。

作っているのは純正採用されるレベルの専門メーカーですからね、

付着に気付かないはずがないし、付着して問題があるなら放置するはずがない、

少なくとも素人にあーでもないこーでもないと議論される程度の技術レベルではないはずなのです。

 

というわけで、私としては今のところ、グリスの付着そのものが動作不良の原因ではない、と考えております。

ポテンショメータの接点用のグリスが売っているくらい、ポテンショメータでのグリス付着は普通のことなのです。

むしろスムーズな動きと確実な伝達を支えているくらいかもしれません。

じゃあ何が原因なの?と言われると、残念ながらよく分かりません!

そこまでの知識がありません。

まぁ敢えていうなれば、ワイパー付近のグリスがやや黒ずんでいるのが気になるくらいですかね。

電気が流れることでグリスが変質し、抵抗値が正しく検出されなくなってしまうとか?

で、新品では対策品のグリスに変更されたのではないかと。

 

というわけで、不確かな知識による中途半端な修理はできないので、

現状では新品交換、という対応を行っております。

そこまでバカ高い部品ではないですしね。

とりあえず新品交換しておけば症状は治まりますので。

 

ちなみに、任天堂スイッチのジョイコンドリフト問題もポテンショメータの不具合が原因です。

あちらはX/Y軸それぞれに直線型の抵抗体を使用したリニアポテンショメータが使われているのですが、

摩耗により発生したプラスチック粉などが抵抗体に付着することにより、不具合が発生するようです。

一番最初にジョイスティックを採用したNINTENDO 64の時は、

遮光スリットと赤外線を組み合わせた光学式センサだったのですよ。

昔のボール式マウスの回転検出と同じ仕組みですね。

これはきわめて単純な構造で、あまり細かい分解能は期待できませんが、

非常に高い信頼性を誇り、素人でも分解清掃出来るくらいシンプルな作りでした。

長く使っているとゴリゴリとした感触になってくるので、よく分解してグリスアップしたものです。

 

 

で、大幅に話が逸れましたが、

ここのモーターを左右とも新品交換したところ、

フラップモーター部分からのエラーはなくなり、フロントのロックまでは解除されるようになりました。

 

ところが、フロントロックが解除されても、幌本体が全く動きません。

うんともすんとも言わない、一切何も動きません。

本来はモーターがウィーンと回って、油圧で幌が動くのです。

 

はて、なんでかなーと、ポンプのカバーを外して見てみると、

オーマイガー!

完全に水没して錆びまくっておりました。

 

ご丁寧に、こんなケースの中に入れて保護されているのに、

わずかな隙間から水が入り、完全に水没しておりました。

もちろん、本来はここまで水が侵入してくることはないのですが、

幌左側の排水口が詰まることによってキャビン部およびトランク部に水が流れ込み、

トランク前方にあるこちらのポンプも水没してしまうのですね。

 

で、まぁこうなったら新品交換するしかないわけですが、

困ったことにこちらのポンプ、アッセンブリーでしか供給されておらず、

その価格なんと軽く30万円オーバー!

アウディジャパンが高いのではなく、世界中どこで買っても同じような値段なのです。

ちょっと酷すぎやしませんかねぇ、フェラーリやランボルギーニじゃないんですから。

しかも、油圧を2系統に送るだけの、かなりシンプルなポンプですよ。

ほぼ同じような構造のBMW・Z4のポンプは純正で10万円しないのに。

ん?てかこれ、Z4用のポンプとほとんど同じじゃないか?

そういえばZ4のポンプが一個余ってたよなーと思い、比べてみると、

モーター部分はどう見ても全く一緒です!

 

取付用のネジ穴も、シャフトの形状も全く同じ!

 

というわけで、アウディとBMWの夢のコラボレーションが実現しました。

動作テストの結果、全く問題なく、とても力強く動きました。

なお、モーターの上にくっ付いているポンプ部分はアルミ削り出しで完全密封されているので、

モーター部分からの貰い錆でぱっと見はダメそうでも、内部的には全く問題ありません。

 

なぜこのようなスワッピングが可能なのかと言うと、

答えは簡単、ポンプのメーカーが同じだからです。

そもそも電動オープン用のポンプなんてたいして需要もありませんので、

そう何社もあるわけもなく、各車同じメーカーのポンプを使用していたりするわけですね。

いやあ、よかったよかった、数十万円の修理費を、数万円に抑えることができました。

 

参考までに、意外なところではコペンも同じメーカーのポンプを使っております。

こちらもほとんど同じような見た目をしているでしょう?

ただし、コペンの場合はトランクリッド部も油圧で動きますので、

4系統8本の油圧を発生させるために、横にバルブブロックが追加されておりますね。

バルブブロックにはソレノイドバルブが付いており、

それにより油圧の経路を切り替えている、という感じです。

 

 

はい、これでやっと直ったわーと安心したのもつかの間、

幌本体は最後まで開くものの、サイドのフラップが閉じてくれません。

 

というわけでまた診断機をつないでライブデータを見てみます。

一番上のコンバーチブルトップステータス、

この数字はですね、各部センサーから検出されたデータをもとに、幌の現在の状態を表しております。

ただ、0と1の羅列なので、人間には何が何やらさっぱり分かりません。

 

調べてみたところ、各部の数値はそれぞれこのような内容になっておりました。

その結果、どうも一番左の数値であるF171の項目、

コンバーチブルトップ格納スイッチの数値がおかしいことに気付きました。

幌は空いているのに、いつまでも「閉まっている」というステータスになってしまっているのです。

そうなりますと、コンピュータ側としては、

開けたはずなのに閉まってるだと!?わけわかんねぇ!!

となって、動作を停止してしまうわけですね。

さらに、わけわかんねぇ状態のまま動かすと、

どこかが干渉してバキっとぶっ壊してしまう可能性もありますので、

それ以降コンピュータは操作を一切受け付けなくなってしまうわけです。

開いたきり閉まらない…とても困りますね。

 

さて、そのF171の、幌の格納状態を検出しているセンサーが、こちらです。

ただの四角い小さな部品が付いているだけで、おおよそスイッチには見えません。

こちらはホールセンサー(ホール素子)と言いまして、

金属が近づくとことによる磁界の変化を読み取り、

それにより、骨組みの位置を検出している、というセンサーなのです。

可動部が一切ないためマイクロスイッチのように固着したりはしないものの、

イマイチ検出精度が曖昧(はっきりとしたON/OFFではない)なところがあります。

今回はどうも取り付け部周辺の金属部に反応して誤作動を起こしていたようで、

取付位置を少し調整したところ、正しく動くようになりました。

こんなの目で見ても絶対に分からないし、検電テスターを使っても解明は困難でしょうね。

唯一、診断機をつなぐことでしか原因が分からない。

うーん、本当に難しい。

まぁ、ホールセンサー系のトラブルは何回か経験したので、

とてもいい勉強にはなりましたね。

 

 

 

それでは。

どうもこんにちは。

 

またまたフェラーリネタでございます。

なんだか最近フェラーリ専門店みたいになっておりますが、

決してそんなことはございません。

フェラーリもやってます、というだけです。

 

というか、コロナの影響での幌が全然入らないのです。

びっくりするくらい全然入りません。

特に需要の多い国産車系や普及価格帯の車種は酷いものです。

もう、世界中、ありとあらゆるメーカーに問い合わせても在庫なし。

いつ入るかも全く不明。

正直商売あがったりです本当に、どうしたものだか。

 

そんな中にあって、

少量生産の高級車の幌だけは需要が少ないせいか、割と普通に入るのです。

というわけで、必然的にフェラーリとかそっち系の作業ばかりになっているのが現状です。

 

はい、こちら、フェラーリ・F355スパイダーでございます。

奥に2台並んでいる360と比べるとかなりコンパクトな印象です。

この車、マフラーのせいもあると思いますが、音がめっちゃくちゃいいんですよ。

たまらない、乗りてぇ、高速でかっ飛ばしてみたい...。

こんなサウンド聞いたらもう自制心もぶっ飛んでしまいますね。

 

ちなみにこちら、MT仕様なのですが、思ったよりずっと乗りやすい!

(といっても敷地内で動かしただけですが)

フェラーリのMTってもっとシビアでバカみたいにクラッチが重くて、というのを想像していたのですが、

全然難しくない、普通です、というかむしろ乗りやすいくらいです。

クラッチの繋がる感覚もすごく分かりやすく、低回転トルクもちゃんとあって、

これなら絶対楽しく乗れそう!!と感じました。

ほんと乗ってみたいですこれは。

 

今回は幌交換と、油圧系統のフルオーバーホールをご依頼いただきました。

幌は社外品ですが、オーナーさんのほうでCORNESステッカーを手配していただいたので、

パッと見は純正と全く変わりありません。

クラシケ取得もこのままいけるかな?ダメかな。

なお、CORNESのステッカーは全てシリアルナンバーが振ってありまして、

CORNESが正規販売した車両以外では絶対に発行してもらえません。

ALSOKのステッカーもそうです。

よーく見ると実は正規品はシリアルナンバーが刻印してあるのです。

腕利きの泥棒はもちろんそのことを知っていると思いますので、

なんちゃってALSOKステッカーを貼っている人はきちんと契約しましょう。

 

ちなみに、「F355」の名前の由来は、3.5Lで5バルブ(1気筒あたり)なので「F355」です。

じゃあ「360」は?というと、単純に3.6Lなので「360」です、最後の0に意味はありません。

そして「360」はFが付かず、ただ単に「360」です。

でも次の世代の「F430」は4.3LエンジンにFが付いて、「F430」です。

 

歴代V8モデルを並べてみると、

308(3.0Lで8気筒)

328(3.2Lで8気筒)

348(3.4Lで8気筒)

F355(Ferrariの3.5L、5バルブ)

360(3.6L)

F430(Ferrariの4.3L)

458イタリア(4.5Lの8気筒)

488(1気筒あたり488cc)

F8トリブート(Ferrariの8気筒)

といった感じで、最初の3世代は規則性が見られるものの、

そのあとはFがついたりつかなかったり、数字の意味も毎回バラバラで、

なんともイタリアンな気質が感じられる命名になっております。

 

488は458の進化版ですので本来数字は増えないといけないのですが、

ダウンサイジングターボのせいで排気量が3.9Lに減ってしまったので、

なんかいい数字はないかー!となり、

おー1気筒当たりなら488か、ちょうどいいじゃん!となったのでしょう、たぶん。

 

 

はい、話があちこちそれましたが、こちらの油圧シリンダーも全てオーバーホールいたしました。

F355の場合は合計4本で数としてはそこまで多くないのですが、

本数の割にはかなり複雑な動きをいたしまして、

世界一複雑な動きをする360の幌へとつながっていく片鱗を感じさせます。

 

他の車種ではまず見かけない、かなり珍しいシリンダー配置です。

 

ポンプユニットとバルブブロックも全てオーバーホールいたしました。

ホースも全て新品です。

これで今後20年くらいは安心して乗れるでしょう!

 

と思いきや、、、

なんか漏れてる・・・?

 

うん、漏れてます。

 

明らかに漏れてます。

 

というわけで、もう一回オーバーホール工場行きです。

オーナーさん、ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ありません。

しかも、右を再交換したら、今度は左からも漏れてきて、

またしても再オーバーホール中です。。

どうもシールの設計に問題があったようです。

本当にすみません。

全然怒らない、急かしてもこないオーナーさんには感謝しかありません。

ちゃんと最後まで対応いたしますので、今しばらくお待ちください。

 

こちらは360のセカンダリーシリンダーです。

予算の関係もありとりあえず漏れが酷い右だけオーバーホールしたのですが、

右が直ったら今度は左からも漏れてきて、結局両方オーバーホールしました。

左右一対になっているシリンダーは両方に同じ系統の油圧がかかりますので、

まず一番漏れやすいところから漏れる、そこが直ると2番目に漏れやすいところから漏れる、

という感じになるのですねぇ、やはり。

また、左右一対のシリンダーの寿命はほぼ同時期に訪れます。

ですので、交換するなら左右一対がマストだな、と改めて実感したわけであります。

 

こちらは油圧系統には問題がなく、幌交換だけご依頼いただいた360です。

色のご相談も受けましたが、やはり赤ボディには黒でしょう、ということで黒幌です。

 

360や430の場合、幌上部と側面を最優先で仕上げていきまして、

内側のU字部分やリヤウィンドウは多少シワが入る場合があります。

これは幌自体の個体差もあり、どうにもなりません。

お、今回はフィッティングがいいな、ということもあれば、今回はイマイチかなーという時もあります。

イマイチな場合でも外側は必ずビシっと綺麗に仕上げますので、

内側部分の多少のシワはご理解いただけると幸いです。

今回はわりとフィッティングはいいほうですが、リヤウィンドウは少し波打っておりますね。

 

あと、世界一複雑と思われる(勝手に思っている)360/430の幌ですが、

動作機構や各パーツの意味はほぼ完璧に理解いたしました。

理解したうえで、容易に対処できる部分、どうにもならないので諦めるしかない部分、

そういった部分もかなり鮮明に見えてまいりました。

諦めるしかない部分についても、特性を知ったうえでただしく対処してあげれば、

幌や動作機構に致命的なダメージに至ることなく、比較的長く使えるようになります。

 

大切なノウハウなのでここでは書けませんが、

幌交換や修理をご依頼いただいた方には全てのポイントを説明させていただきますので、

弱点を理解したうえで、正しく付き合っていただければなと思います。

なんせフェラーリですから、一筋縄ではいきません。

車との対話だと思って、弱点も楽しみましょう。

 

それでは、また。

どうもこんばんは。

シレっと超久しぶりに更新です。

 

 

はい、こちらフェラーリ・カリフォルニアです。

ルーフの開閉が途中で止まってしまうとのことで入庫。

以前別のカリフォルニアで油圧ホースの破損による修理は一度行いましたが、

今回はもっともっと複雑で、何が何だかよく分からない状態です。

ちなみに、インフォメーションディスプレイに出ているエラーは今回の事象とは関係ありません。

 

とりあえず色々調べていくと、まず油圧がきちんと発生できていない状況が確認できたので、

トランク左側にあるポンプユニットをオーバーホールに出すことにしました。

 

はい、このようにたくさんのホースから油圧を各シリンダーに送って、

複雑な屋根の動きを制御しているわけであります。

 

外しました。

これを海外のオーバーホール専門工場に送って、

ポンプとバルブブロックを全てオーバーホールしてもらいます。

ここの部品の不具合の多くは内部での油圧漏れです。

オーバーホール工場で全て分解し、内部のパッキン類を全交換・再調整いたします。

 

ちなみに新品純正部品だと海外から直に入れても90万円以上します。

国内ディーラーからだと100万は軽く超えると思います。

今回は半値以下で済ませました。

 

で、こちらの部品を交換してとりあえず油圧はかかるようになったのですが、

どうも動作の途中で引っかかってしまって上手く動かない・・・

最初はだましだましなんとか動いていたのですが、

いよいよ完全にダメになってしまったとのことで再入庫。

 

色々見てみると、油圧シリンダーの力を各部アクチュエーターに送るパーツが破損しておりました。

当初ここだけ単体での部品が見つからなかったので、

屋根すべてASSY交換かと途方にくれていたのですが、

後期型のカリフォルニアTのほうのパーツリストを見ていたところ、

ここのパーツ単体で設定があることがわかり、左右1セットを発注しました。

 

ちなみにこちらは部品を探す過程で見つけた中古部品。

やはり同様の箇所が割れており、カリフォルニアの持病のようですね。

 

で、やっとこさ届きました、フェラーリ純正部品。

高いのは高いですが、クッソ高い!!というほどは高くない、絶妙な価格設定でした。

部品の複雑さからすると、まぁこんなもんかな、という感じです。

先日修理したインフィニティの部品のほうがもっと割高な印象でしたね。

 

 

で、新しく届いた部品を早速見てみると、、、

新品なのに既にひびが入っています。

何ということでしょう、これがフェラーリクオリティなのか。

しかも左右とも同様に。

まぁ、ルーフ部分についてはフェラーリ自身が作っているわけではなく、

ドイツのベバスト社なんですけどね。

ベバスト社はNDロードスターRFの屋根部分なんかも担当している大手メーカーです。

MINIのコンバーチブルもそうですね。

あれもプラ部品が脆くて結構壊れるんですよ。

 

で、一応部品屋さんに確認しましたところ、

まぁ元々そんなもんなのでとりあえず使ってみてーとのことなので、

とりあえずそのまま使ってみます。

ダメならフェラーリ本社に掛け合ってくれるというので。

フェラーリ本社も、そんなもんだよーって言いそうですが。

 

ちなみにいつもフェラーリの部品を頼むのはイギリスの部品屋さんなのですが、

対応がめっちゃくちゃ早いです。

最短で二日後に届いたこともあります。

イギリスからどうやって二日で届くのか、恐ろしいスピードです。

しかも商売っ気が凄まじく、

今回の部品の在庫を確認したときも、

どう?買う?買わないの?もう君のために部品確保して待ってるよ??

というメールが24時間以内に3通送られてきました。

しまいにはLINEも登録しない?すぐに返事ができるよ!と誘ってきたり。

イギリス人ってLINE使うんですかね?

まぁ少々しつこいところはありますが、とても頼りになる存在です。

 

はい、話がそれましたが、この部品はですね、

これどうやって外すの?というような、かなり入り組んだ場所にくっ付いています。

悩みに悩んでなんとか発見した作業ポジションがこちらの写真です。

ビニル紐と突っ張り棒を駆使してポジションを固定してあります。

 

まずですね、動作不良で動かなくなってしまったルーフを、

ここまで手動で持ってくることがそもそも非常に困難です。

整備書もSSTもなんにもありませんし、

ディーラーさんに聞いても教えてくれません。

 

はい、これは該当部品を外したところですね。

シリンダーが見えておりますが、このシリンダーの単純な前後運動を、

 

①リアガラス部分を持ち上げる

②フロントロックの爪を動かす

③リアロックの爪を動かす

 

という三つの動きに変換しているのが今回ぶっ壊れた部品なわけです。

よく考えるものです、本当に感心してしまいますね。

 

はい、上が外した部品で、下が新品です。

 

 

あちこちぶっ壊れていましたが、ここが一番の要因です。

完全にぶっ壊れて部品が分離してしまい、

全く動力が伝えられない状態になっておりました。

 こちらの部品を左右とも新品交換したところ、

無事屋根が動くようになりました。

 

原因の推測としては、

①油圧バルブブロックが壊れて左右の同調が狂う

②骨組の動きにねじれが生じで部品が壊れる

という感じだと思います。

 

このように、電動ルーフの修理はですね、

一切の情報がない中であっちこっち点検しながら原因を探っていくことになりますので、

実際の作業時間よりも、考えている時間のほうがはるかに長いです。

考えている間はなにも作業が進みませんし、

解決しない限りはお金も生み出さないので、正直非常にストレスフルです。

ですので、比較的時間に余裕があって、かつ気が向いたときに作業する感じになります。

 

というわけで、ディーラーさんにも断られてもうどうしようもない、

時間がかかっても構わないのでどうにか直してくれまいか、とスタンスでご依頼いただけると助かります。

生意気言ってすみませんが、ご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。

こんにちは。

気が向いたのでまた更新します。

 

今回はフェラーリ・360スパイダーの油圧ホース修理です。

矢印のところにホースが挟まって穴があいてしまいました。

テープでぐるぐる巻きにして応急処置を試みた形跡がありますが、

油圧の圧力は半端じゃないのでどれだけ巻いても残念ながら抑えきれません。

 

修理する前に、そもそもなんで挟まってしまったのか、

そこを解決しなければなりません。

原因を探ったところ、

本来矢印部分の爪でホースを押さえているのですが、

そこのネジが緩んでホースがずれてしまったため、

ホースが骨組みのヒンジ部分に挟まって穴が開いてしまった、

という状態でした。

 

はい、というわけで、ホースをリペアキットで修理して、

正しい位置に引き直します。

 

ちなみに360スパイダーの場合、

油圧シリンダーとホースがカシメで固定してありますので、

ホースの修理をするだけでもシリンダーごと交換しないとなりません。

そうなると部品代だけで海外から直接入れても7~8万円、

工賃を入れると10万円程度、

ディーラーさんだったら数十万円コースになります。

今回はホースの傷んだ部分だけを入れ替えるリペアキットを使用しましたので、

それらと比べるとだいぶ安く上がりました。

 

はい、これでホースは直りましたが、これだけではまだ幌は動きません。

ホースから漏れだした分、フルードが不足してしまっているからです。

 

油圧ポンプのリザーブダンクを見るとわりとたっぷり入っているように見えますが、

丸い目印よりも油面が下がると、きちんとフルードが供給されず動かなくなります。

フルードを補充してエア抜きを行い、

開閉を繰り返しても油面が下がらなくなったのを確認し、

最後に規定量までフルードを補充したら完了です。

 

はい、これで無事動くようになりました。

こちらのオーナーさんは走るときはほぼ開けて走りますし、

距離が延びることもちっとも気にしておりません。

最初の1年で2万キロ走ったそうです。

やはり、おっかなびっくり乗っていたら楽しくないですからね。

細かいことは気にせず、乗って乗って乗りまくりましょう。

 

★お知らせ★

当店はフェラーリだからと言って無意味にぼったくったりはいたしません。

逆に、フェラーリだからと言って特別扱いもいたしません。

正規ディーラーさんのような待遇を希望されるような方はご遠慮ください。

 

それでは、また。

どうもこんにちは。

今回は初登場 ジープ・ラングラー(TJ型)の張替えです。

 

張替え前。

 

全体的にはまだ使えそうですが、

リアウィンドウのジッパーが外れてしまっているので張り替えます。

 

まず、ドアを外します。

ラングラーはドアが簡単に外せるのです!

本当に簡単です、ヒンジに刺さっているだけ。

 

外したところ。

少しだけ作業がしやすくなりました。

 

普通だったらドアがあってもそこまで邪魔じゃないのですが、

ラングラーの場合、一定の角度で止まる機能が付いていないので、

勝手に閉まってきてしまって少々邪魔なのです。

というわけで、あまりにも簡単に外れるので外すほうを選びました。

 

ちなみに、フロントガラスも前に倒すことが可能です。

倒して何になるのかはよく分かりませんが、

何もかもがガチ仕様で男心をくすぐられます。

 

出来上がり!

こちらはカーキという微妙に緑がかったようなカラーでして、

ボディカラーと合わせて非常に自衛隊っぽく仕上がりました!

 

ラングラーの幌は基本的にボディに引っかかっているだけなので、

殆ど調整の余地がなく、シワも解消のしようがないのですが、

むしろ少々ダボダボで風でバタバタしているくらいのほうが、

ミリタリーな雰囲気が溢れる気もします。

 

はい、こちらは以前お買い上げいただいたニュービートル。

左後ろのパワーウィンドウが壊れたので修理中。

ご購入時に「4か所とも絶対壊れますから!」とお伝えしておりましたので、

特にクレームになることもなく、スムーズに進みありがたい限りです。

 

もちろん、「ASSY交換10万円ください!」なんて野暮なことは申しません。

販売させていただいた責任として、可能な限り安く仕上げさせて頂きます。

 

ニュービートルの場合、レギュレーターごとゴッソリ取り出します。

なんかスルメイカみたいですね。

イカ獲ったどー!

 

このワイヤーがこんがらがって動かなくなってしまっております。

 

こんがらがりまくりですね。

動かなくなったあと、あれ?あれ?と無理に動かそうとすると、

どんどんこんがらがって被害が広がってしまう可能性がありますので、

極力動かさないようにしましょう。

 

はい、まずここで前期型ニュービートルだった場合、

なんと純正部品としてはガラス&モーター付きのASSYでしか部品が出ないのだそうです。

ネット情報なので真偽のほどは不明ですが、

なんやかんやで10万とかするらしいですよ、なんと恐ろしい。

 

後期型からはちょっと反省したのか、

ワイヤーやプーリーだけ取り替えるリペアキットが出ているのですが、

それでも純正部品で15,000円くらいします。

 

が、当店ではさらなる安さを追求していきまして・・・

社外品リペアキット、お値段なんと1,500円!

えー?社外品で大丈夫?すぐ壊れるんじゃないの?

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、

そもそも純正品がダメなんですから、

どっちがいいかなんて使ってみなきゃわかりません。

社外品で安く済ませるのも有力な選択肢と言えるでしょう。

 

はい、無事直りました。

あとは車体に戻して出来上がりです。

大抵の場合、グリスが切れて動きが悪くなった結果として壊れますので、

あらゆる可動箇所をしっかりとグリスアップしておきます。

どうせ隠れて見えませんから、

少々はみ出しても気にせず、

たっぷりとお見舞いしてやりましょう。

 

ちなみに当方としては、

純正部品を使おうが社外品を使おうが利益は変わりません。

だったらより安く直ったほうがお客さんのためですからね。

 

器用な方でしたらDIYでも交換できると思いますが、

ここまでアクセスするためにリヤシートの背もたれを外す必要がありまして、

それを外すためにはトリプルスクエアという特殊な形状のレンチが必要なのです。

その工具がそこそこの値段しますので、

今後もDIYをやりまくる!という方以外は、

修理屋さんに任せたほうが無難かもしれません。

 

それでは、また。

どうもこんばんは。

コロナウィルス、なんだかえらいことになってきましたね。

 

今のところ当店の場合、業種的にそこまで影響は出ていないのですが、

当店で扱っている幌の製造元があるカリフォルニア州では、

企業活動を含め外出禁止令が発令されたようです。

 

幸い(という言い方は適切ではないかもしれませんが)、

ソフトトップ製造を含めた自動車産業は、

カリフォルニア州が認めた「重要な産業」に含まれており、

当面は企業活動の制限はされておりません。

 

しかし、今後の状況次第では、

幌を作っている場合ではなくなるかもしれませんので、

私個人に何ができるわけではありませんが、

注意深く見守ってまいりたいと思います。

 

 さて、とりえあず出来るところからやっていきましょう。

ということでまずこちらは幌交換案件。

メルセデス・Eクラスカブリオレ(A207型)です。

色は純正と同じベージュで、ジャイブというカラーになります。

 

純正幌の製造はカルマンです。

KRMと書いてあるのがKarmannのことですね。

カルマンと言えば、合理的な設計で非常に技術力の高い幌メーカーである反面、

年式を問わずもれなくガラスが脱落してしまう、

ということで、私の中では悪名高きメーカーなわけですが・・・

メルセデスの場合、

Eクラス系は伝統的にリアガラス別体の構造を採用しているため、

他車種のようにリアガラスの接着が剥がれてしまう、という事態がほぼ起こりえないのです。

つまり、カルマンの高い技術力を享受しつつ、

絶対に外れないガラスという信頼性をプラスしたわけです。

 

いやぁ、本当にメルセデスベンツというメーカーは素晴らしいですよ。

ベンツなんて・・・と意味もなく敬遠している方がいらっしゃいましたら、

とりえあえず何年か乗ってみてください。

もちろん、誰かが乗りつぶしたポンコツはダメですよ。

きちんと丁寧に維持されてきた車両でしたら、

その素晴らしさが存分に実感できるのではないかと思います。

新車が素晴らしいのは当たり前です。

新車からダメな車はゴミです。

10年、15年を超えたあたりから、

メルセデスベンツの真面目な設計思想が生きてきます。

もう本当に、劣化具合が他社とは全然違うのです。

 

ちなみに、こちらのA207型の天井素材(ヘッドライナー)ですが、

1989年登場のSL(R129型)からスタートして、

初代Eクラス(A124型)、初代CLK(A208型)、2台目CLK(A209型)、

等でずーっと採用されいる素材を、いまだに使い続けているのです。

この調子でいくと、おそらく現行Eクラス、Cクラス、Sクラスのカブリオレも、

同じ素材を使用しているのではないかと思います。

 

他社が新技術で作られた見栄えのする素材を次々に採用し、

やがて経年劣化で見るに堪えない状況になっていく一方で、

メルセデスは「これなら間違いない」と確信した素材をずーっと使い続けるのです。

使い続けるほど信頼性は増すので、

その確信はより揺るぎないものになっていきます。

 

まぁとにかく、メルセデスは素晴らしい、ということです。

つい熱くなりました、すみません。

 

こちらはNCロードスター。

イエローのボディにブラックの幌。

この組み合わせは素晴らしいですね、大好きです。

 

こちらはオレンジのZ33にブラックの幌。

 

こちらは、前に紹介したようなしないような・・・

ブルーの幌は爽やかでいいですね。

 

こちらは前からちょこちょこいじっているNAロードスター。

ワイパーアームを取り替えました。

塗りなおしてもいいんですが、純正新品が6千円くらいですからね。

仕上がり具合と手間を考えると、新品に交換してしまったほうがすっきりします。

 

ウォッシャーノズルも交換。

まだまだ続きます。

暇を見てはちょこちょこいじっている状況です。

 

 

はい、続いて磨きコーディングのビフォーアフター。

こちらはNCロードスターのボンネット、磨き前。

 

磨き後。

 

こちらはS2000、粘土がけ後の磨き前。

粘土がけをするとこれだけ傷がつきますからね、

磨かないならば粘土がけなどしてはいけません。

鉄粉除去を謳うケミカルも色々ありますが、

表面にうっすら乗っている程度のものが溶け出るだけですので、

あれをもって鉄粉を除去できた!と考えるのは間違いです。

鉄粉除去を本気でやるなら、粘土+磨きが必須条件。

なお傷の深さ的には、磨けば容易に取れる程度ですので、その点はご安心ください。

 

磨き後。

光の周りがモヤモヤして見えるのはカメラのせいです。

実物はバッチリピカピカです。

 

 

エンブレムも、

 

なるべく綺麗にします。

 

傷の目立ちにくい白も、光を当てるとよくわかります。

 

おろしたてのお皿のようにツヤツヤに。

 

グリル。

 

まぁ、すぐに汚れるのは分かっていますが・・・

やっぱり黒いところが黒いとカッコイイ!

一応ここもガラスコーティングして黒さを出しておりますので、

シリコンオイル的な物を塗りたくったのよりは、はるかに長持ちします。

 

エンブレム周り。

外周部の汚れが目立ちます。

 

外周部の汚れはばっちり落ちました。

が、エンブレムそのものの劣化がどうしても気になりますねぇ。

もちろん、ご要望があれば交換も可能です。

国産車であれば大した金額ではありません。

ポルシェの七宝焼きエンブレムでも2万円程度です。

 

サイドマーカー。

 

溢れんばかりの透明感!!!

担当のY君は、コーティング液に漬け込む!という凝ったことをしているみたいです。

本当に手を抜かない男です。

 

いつも言うのです。

 

「あのね、肩がこってね、60分のマッサージに行ったとしよう。

60分マッサージしてもらったけど、やはりコリは取れなかった。

そこでじゃあ、コリが取れるまでサービスでマッサージ続けてくれるか?

してくれないだろう?

商売なんだから、時間内で終わる範囲の仕事をしなきゃ」

 

しかし、我が道を突き進むYくん。

素晴らしい、職人としては大変素晴らしい。

が、雇い主として、それに甘えているわけにはいかない!

やはり時間内でキッチリ終わらせて、しっかり休んでもらいたい。

 

というわけで、ちょっとずつですが仕事を効率化するよう模索中。

ここでいう効率化とは、適当に終わらす!ではなくて、

より短い時間で同じ(ように見える)成果を生む、ということです。

若さに任せた体力勝負の仕事はいつまでも続かないですからね。

いい機材、いい薬剤、そしていいアイデアがあればきっと効率化出来るはず。

 

それか、彼が納得するまで時間を掛けられるだけの料金を頂くか、ですね。

そうなると20万円くらい頂かないと割に合いません。

しかし、どれだけの人がコーティングに20万円も払ってくれるだろうか?

私は出しません!高すぎ!

まぁそういう金額をポンと出せる方々も世の中にはいらっしゃるのかもしれませんが、

なんとなく私にはそういう価格帯での商売は肌に合わないんですよね。

もうちょっとフランクで、お客さんと対等でありたいのです。

 

こちらドア内。

 

綺麗になりました。

私は洗車するとドア内もほぼ必ず拭き上げます。

洗いはしませんが、水分をふき取るだけでも汚れの蓄積は防げますからね。

あまりに汚いと拭く気にもなりませんが、

磨きコーティングをしてきれいになったら、ぜひ心がけて見てください。

全然大した手間じゃありませんよ、時間にして1分くらいのものです。

 

ドア下。

 

きれいになりました。

ドア下の汚れもいくところまでいくと、

排水口が詰まって中に水が溜まり、最終的には腐りますからね。

たまには覗き込んで綺麗にしてあげましょう。

 

はい、今回はちょっと語り過ぎました。

夜中に書くとつい色々思考が巡ってよけなことを書き連ねてしまいます。

それでは、また。

どうもこんにちは。

 

わたくし、店長、どうしても苦手な車種があったのです。

どうやっても、どれだけ頑張って調整しても、

よし!バッチリや!!と胸を張って言える状態に仕上げられない。

 

これが自分の限界なのか・・・

ホントにもうトラウマものだったのですよ。

大抵のことはどうにかこうにかこなしてきましたが、

これだけはどうにもならないのか・・・。

 

が、しかし、これを乗り越えないと前に進めない!

別に進まなくてそんなに支障はないんだけど、

敗北したみたいでどうしても気になる!

 

というわけで、懲りずにまたチャレンジしました。

はい、こちら、ポルシェ911(964型)カブリオレ。

 

バッチリや!!

どうしてもこのスクリーンが綺麗に伸びきらず、

これが限界です・・・という感じでずーっと気になっていたのですが、

今回はバッチリ!!非常にまっ平らです。

 

で、何がいけなかったのかというと・・・

幌自体がダメでした!!

 

幌のメーカーを変更したら超簡単!一発でバッチリ決まりました。

いつも「こんなの絶対無理だろ・・・・」と思っていたのですが、

本当に物理的に無理だったのです。

いやぁ、本当に良かった良かった、私は悪くなかった!

 

というわけで、以前に交換させていただいた方は、

特別価格にてスクリーンのみの再交換も承りますので、

気になっておられる方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

 

ちなみに作業中はこんな感じ。

テンションがかかっていないとこんな感じでダルダルなのです。

こんなにダルダルでも、

あー、まぁこれはこう引っ張ればイケるな、

え・・・これ絶対無理やろ・・・と判断はつくのです。

前はもう最初から、絶対無理やろって絶望しておりました。

いやーホントにすっきりです。

心のつかえが取れました。

 

ちなみにこちらの車両、以前にも一度張り替えてあるようです。

とても綺麗に張れておりますが、

ウェザーストリップ部分の防水ブチルがものすごい量。

ブチルはまぁ確かに信頼性は高いのですが、

非常に後始末が悪く、個人的に大嫌いです。

 

というわけで全部除去して、

最先端?技術のエプトシーラーで置き換えていきます。

これなら貼り替え時の除去も容易で、

きちんと圧縮できていれば防水性も全く問題ありません。

 

ちなみにこちらの骨組、折れた部分を溶接した形跡がありました。

こんなぶっといのが折れるのか!と思いましたが、

調べたら他にも同じ事例が出てきました。

これだけのごっつい部品が折れるには相当な力が掛かったはずですので、

あれ?おかしいぞ?なんかつっかえてるぞ?と思ったらすぐに動作を停止してください。

これを直せと言われたら、もう本当にうんざりするくらい手間がかかります。

つまり、これの修理はやりたくない!!

 

はい、話は変わりまして、

高橋君、最近幌交換やってないの?と知り合いから指摘がありましたので、

幌交換のほうをもっとちゃんと紹介して参りたいと思います。

幌交換、ちゃんとやってますよ。

相変わらず当店のメインは幌交換であって、

中古車販売はあくまで趣味です。

まずこちら、珍しいグリーンのNCロードスターにブラウンの幌です。

グリーンはノーマークでしたが、なかなかいいですね!

 

こちらはブラックのNCにタンの幌。

私もむかーしNAロードスターに乗っていた時、

どうしてもこの組み合わせにしたくて自分で幌を交換いたしました。

あの頃はお金も知識もありませんでしたが、

勢いと情熱で頑張りましたね。

 

はい、こちらは販売車両として納車させていただきましたNCロードスター。

幌はブラウンです。

落ち着いた大人の雰囲気に仕上がりました。

 

はい、続いて、前回からちょこちょこいじっているNAロードスター。

社外品のテールランプが付いていたので、純正の新品に戻します。

意外と安いんですよこれ、ホント有り難いです。

磨いたりなんだり小細工するくらいなら、

いっそ替えてしまったほうがすっきりしますよ。

たくさん売れればマツダさんも作り続けてくれると思いますし。

買って応援!!ってやつですね。

 

装着完了!

劇的には変わらないけど・・・まぁ気持ちはすっきりしました。

 

あと、このパワーアンテナ。

ラジオをON・OFFするたびに出たり引っ込んだり、非常に鬱陶しい。

見た目も育ち過ぎたタケノコみたいだし。

というわけで・・・

 

純正固定式ロッドアンテナに変更。

これ、大好きなんですよ、ラジコンみたいで可愛いじゃないですか。

犬のしっぽみたいにフリフリするのがまた愛らしい。

 

続いて、キーシリンダーセット、全部まとめて新品交換!

こんなことをする人間はあまりいないと思いますが、

有難いことにまだ部品が新品で手に入るのです。

もちろん結構な金額しますけどね。

 

でもほら、新品のユーノスロゴメインキー2本と、サブキー1本が手に入るのです!

素晴らしいじゃないですか。

中古車だけどちょっと新車気分!

 

なんでわざわざ交換するかというと、

まずよくある症状ですが、

ドアキーの蓋が中に入ったまま戻らずなんかみっともない。

まぁ、こんなの誰も見ちゃいないのですが、気になるものは気になる。

 

あと、車両と一緒に受け取ったキーがサブキー1本のみでして、

ドアロックとエンジンは回せるものの、

トランクとグローブボックス、センターコンソールが開けられないのです。

まぁグローブボックスはともかくとして、

トランクが外から開けられないのはかなりめんどくさい。

 

というわけで、まとめて全部交換しちゃいました。

スッキリしました。

 

ドアキーはドアノブを外して交換します。

ってやってたらドアノブ本体も交換したくなってきた。

でもきりがないので我慢我慢・・・

 

内張りを外したついでにパワーウィンドウのレールをグリスアップしておきます。

かなりスムーズに動くようになりましたよ。

動きが悪くなると各部に負担がかかってぶっ壊れますので、

早めの対処が大切です。

 

これも結構珍しいのですが、

ドア内張りのクリップが、一つの破損もなく、全て揃っていました。

ドア内張りは木質繊維を固めたボードで出来ているので、

雨漏りなどがあると強度が落ちて崩れてしまうんですよね。

 

ここのビスも崩壊しているケースが多いですが、ちゃんとくっついております。

 

はい、続いてトランクのキーシリンダー交換、と思ったら・・・

わぁ!錆びている!!

見てしまったものは、見過ごすわけにはいきません。

まぁ私は板金屋じゃないのであくまで素人仕事ですが、

とりあえずこれ以上の進行は防がねばならない!

 

まず、出来るだけ錆を削り取ります。

外から見て大丈夫でも、

塗装の下に侵食している場合があるので多めに削りましょう。

 

続いて、赤さび転換剤を塗ります。

赤さびをさびにくい黒さびに転換して、

さびの進行を防ぐ、というアイテムです。

 

時間が経つと鉄に反応して紫→黒と色が変わっていきます。

 

2回塗り完了。

ほぼ真っ黒と言えるくらい黒くなりました。

 

で、その上からタッチペンでぬりぬりして、補修完了。

見えないところですからね、とりあえずこれで良しとします。

次回、全塗装するような機会があれば、

その時板金屋さんにきっちり直してもらいましょう。

 

はい、話が逸れましたが、続いてこちらエンジンキーのシリンダー。

外そうと思ったら・・・ネジの頭がない!!!

 

エンジンキー用のシリンダーはハンドルロック機構も兼ねておりますので、

簡単に外されては困る、ということで、

このような締め込んでいくと頭が取れるタイプのボルトが使われているのですね。

 

こんな感じになっていて、

穴の真ん中に飛びでている四角いのがハンドルロック用の突起です。

 

はい、そのままではボルトが回せないので、まず頭に穴をあけます。

 

続いて、名前は忘れましたが、潰れたネジを無理やり回す工具の登場です。

これを先ほどの穴に突っ込んで、

上からハンマーでぶったけば力業で回せる!

という物なのですが、フロントガラスが邪魔で鉄槌を下せない!!

こりゃ困ったなぁ・・・と途方にくれましたが、

軽く突っ込んで手で回したら普通に回りました。

こんなゆるゆるだったのね。

 

こちらはグローブボックスのキー。

どうやっても鍵穴の位置が合わない!

元々合っていないし、交換してもやはり合わない。

まぁ、昔のマツダはこんなもんです。

ここはロードスターにとって重要ではありません。

 

はい、こちらはセンターパネル。

結局、フェイスパネルも新品に替えてしまったので非常にすっきりしました。

エアコンパネル、エアコン吹き出し口、フェイスパネル、ナビ部分、全て新品です。

こうなるとクラッシュパッドも交換したくなりますが、我慢します。

次のオーナーさんにも、新品に替える喜びを残しておきましょう。

 

 

はい、といった感じで、最近は販売車両の仕上げと、

中古車販売の接客がなかなか楽しくて楽しくてハマっております。

 

うちのお客さん、何でだか知りませんが、

みなさんいい人ばっかりなのです。

何でですかね?

こんなに上手いこと、いい人ばっかり集まるものでしょうか。

オープンカーに乗ろう!と思う方々はそういう人種なのでしょうかね。

本当に感謝です。

 

というわけで、期待に応えるべく楽しみながら頑張りたいと思いますので、

今後ともよろしくお願いいたします。

どうもこんばんは。

おかげさまで在庫車両がだいぶはけましたので、

新たに色々仕入れてきております。

 

はい、左側はアウディ・TTロードスター。

右側はユーノス・ロードスターです。

 

ロードスターのほうは、個人の方から直接買い取ったものです。

最近は業者オークションは相場が高騰してしまって、

いい車両は高すぎるし、安い車両はボロボロだし・・・。

というわけで、個人の方から直接買ったほうがいいものが安く買えたりしますね。

ちなみに、サイドマーカーがないのは、外して洗っている最中だからです。

 

ボディのほうはまぁ、それなりにキズや板金跡などもあるのですが、

年式から見るとなかなか上々なコンディションと言えるのではないかと思います。

ちなみに走行は7万キロ代です。

平成5年式なので、27年落ち、

その割にはかなり少なめな走行距離ですね。

 

これ、幌がですねぇ、どう見てもオリジナル。

幌屋から見ても張り替えた形跡が見当たりません。

 

硬化しがちなサイド部分も柔軟性を保っておりまして、割れも皆無です。

かなり保管状況が良かったことが伺えますね。

27年前の幌でこれって、かなり驚異的ですよ。

これならまだまだ使えそうです!

 

だけど、取っちゃいます!

ドノーマルの超低走行極上車、博物館クラス!

とかだったらもちろんそのままオリジナル状態にしておくのですが、

この車両はそうではりません。

ロールケージが組んであり、車高調も入っており、

それなりに手が加えられている車両ですので、

純正状態を維持すべき理由は特にありません。

 

それより見てくださいよ。

全く雨漏りの形跡が認められない極上コンディション。

特に燃料ポンプのところのカバーは錆びているのが標準、

錆びてないのはロードスターじゃねぇ!くらいに錆びているべきものなのですが、

全く、一切錆が発生しておらず、また交換したような形跡も見られません。

これはなかなかすごいですよ。

私も色々見ていますが、なかなかないことです。

 

また、排水口にも全く詰まりがなく、レインレールの中もとても綺麗でした。

特にNAロードスターの場合レインレールが割れやすいので、

そこから雨漏りが発生してボディが錆びているケースが多いのですが、

こちらの車両は本当に綺麗です。

前オーナーさんがおっしゃっていたガレージ保管は嘘ではないようです。

 

フロアも一切雨漏りの形跡が見られません。

素晴らしい。

 

反対側もバッチリ。

 

そして排水口が詰まって雨漏りが始まると、

ジワジワと錆にやられてしまうサイドシル。

こちらも外見上全く問題がなく、叩いてもしっかり厚みを感じる音がしますし、

ファイバースコープカメラで内部も確認しましたが、

問題となるような錆は見当たりませんでした。

 

反対側もバッチリ。

いくら綺麗な車両でも、ここがダメだとガッカリじゃないですか。

直したところで、どうしても継ぎ接ぎになってしまうし。

というわけで、サイドシルに錆のないロードスター、

今後長きにわたり大切にしていく価値があるように思います。

 

内装は、外せるものは外してクリーニング。

気になる部分はどんどん替えてしまいましょう!

 

NA6CEのカーペットは、パイル地で比較的高級感があるのです。

ですので綺麗にクリーニングするととても見栄えがしますよ。

NA8シリーズ2からだったか、カーペットが安っぽい生地に変わってしまいまして、

その場合なんだか毛羽立った感じでクリーニングしてもイマイチなのですが。

 

このように、隅々までクリーニングしております。

なんだか合成写真みたいになってしまいました。

影がないからか?違和感がありますね。

 

こちらの車両、比較的ガチめな、

サイトウロールケージ製の4点式ロールケージ+ラダーバーが組んであります。

このラダーバーがなかなかすごくてですね、

フロントガラス側の幌の受金物のところに共締めしてあるのですが、

これが非常に効果てきめんでして、

これもうNAロードスターじゃねぇだろというくらい、

素晴らしい剛性を発揮しております。

 

まぁゆるゆるのボディがNAロードスターの味でもあるのですが、

やはり剛性が高いというのは素晴らしいことですよ。

私はありだと思いますね。

 

また、ドア開口部にはバーがないので、乗り降りには全く影響を与えません。

オープン走行時の閉塞感も比較的少なめ。

非常によく考えられたアイテムだと思いますね、素晴らしい。

 

はい、続いて、こういうなんだかよく分からない配線の残骸は、

どんどん外して整理していきます。

極力クリーンな状態に戻しつつ、必要なところは手を加えていきます。

 

なんだかDIYっぽい雰囲気の配線。

剥いてみると・・・

ほとんどつながってない。

 

2本しかつながってない!

こういうのは危険ですからね。

全部撤去して、整理しなおします。

 

そして整理したうえで、快適装備は最新のものを織り込んでまいりましょう。

こちら、一見2DINサイズのナビに見えますが・・・

 

裏から見るとペッタンコ!

タブレット的なものだと解釈していただけるとよろしいかと思います。

というかタブレットです、アンドロイドが入っています。

でもちゃんとラジオも聞けるし、スピーカーにもつながります。

 

社外品のフェイスパネルとはホットメルトで直接固定しておりますが、

ダッシュパネル自体には通常通りにねじ止めしてあり、

跡形もなく純正状態に戻せるようにしてあります。

不可逆的なことはしなくないのです。

よって穴をあけたり、カットしたりは極力避けております。

 

バッチリ、スッキリ納まりました。

テザリングおよびBluetoothでスマホと接続可能でして、

ナビも使えるし、音楽も聴ける、Youtubeも見れる、

もうほんとになんでも出来ちゃう素晴らしいアイテムです。

中身は最新のアンドロイドですから、アプリも自由に取り込み可能です。

 

なのにちゃんとGPSアンテナも別で付いていて、ナビの精度もバッチリ。

今回はすっきり収めるためにメーターフードの裏に隠しましたが、

受信感度も全く問題ないようです。

 

お決まりですが、シフトノブのラバーが裂けてしまっております。

 

こっちも。

 

というわけで交換!

 

コーカン!コーカン!

 

吸音材も全部交換!

 

色がくすんでしまったエアコンパネルも交換!

写真だと分かりにくいですが、白い部分がかなり黄ばんでいるのです。

 

バッチリ、スッキリ。

つまみ部分も替えたかったのですが、残念ながら部品が廃番でした。

 

テールランプは社外品が付いていたのですが、純正の新品に戻します。

新品がいまだに出るのも非常に素晴らしいですし、しかも安い!

もう、ホント素晴らしいです、国産車は。

内部も綺麗なものです。

隅々までチェックしましたが、修復跡らしきものは見当たりません。

 

反対側もきれいです。

 

エンジンは基本的にノーマルのようです。

オイルクーラーが追加されて、

サーモスタットとプラグコードが社外品になっているくらいですかね。

 

 この後、タイミングベルトを含むベルト類全交換、

合わせてウォーターポンプやプーリー類も交換します。

 

ラジエーターは・・・どうしようかなぁ、まだ大丈夫そうな気もするけど。

悩むところです。

あと、タイヤも新品交換。

 

クラッチレリーズも替えておいたほうが安心ですが、

まだキコキコいっていないから大丈夫だろうか。

というか年式的に考えたら、すでに1回は替えているだろうなぁ。

 

というわけで、しっかり手を入れて直していきますので安くは出せませんが、

愛情をかけて育てていく素質のある個体だと思いますので、

興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

なお、電話のほうが早いです。

メール返信は時間がなくて・・・・すみません。。

営業が欲しい・・・

でも、自分で売りたい。

 

それでは、また。

どうもこんばんは。

昨年末からなぜか車両販売のほうが好調です。

いままでぜんぜん売れなかったのに。

謎です、全くもって謎。

理由はよく分かりませんが、

決算を前にたくさん売れるのは大変ありがたいことです。

 

というわけで、販売車両をざっと紹介させていただきます。

 

まずはこちら、NC1のVS、カッパーレッドです。

幌交換とボディ磨きコーティング、ナビとバックモニタを取付させていただき、

東京都のお客様へご納車予定です。

こちらの車両は6速ATですが、大変よく走りますよ。

高価な社外パーツがたくさん付いているのもマルです。

 

こちらはまたまたカッパーレッドのNC2ロードスター。

幌交換にボディ磨きコーティング、ETCと純正フォグを取付させていただき、

神奈川のお客様に納車予定です。

こちらの車両はほぼノーマルですが本当にバランスのいい車です。

NCはいいですよー、みなさんもっと評価してあげてください。

 

またまたカッパーレッド?

いえ、違います、ガーネットレッドマイカです。

こちらの車両は少々距離が伸びてはおりますが、

ワンオーナーで非常にしっかりメンテナンスされてきた車両ですので、

まだまだ元気に走ってくれると思います。

右だけヘッドライトが新品同様だったのでそれに合わせて左も新品交換。

幌交換にETC取付もさせて頂き、東京都のお客様へ納車予定です。

 

こちらはわたしが個人的に乗っていたメルセデスベンツのR350。

自分で言うのもなんですが、丁寧に乗っていたのでおすすめです!

ベンツは古くなってからが本領発揮ですね。

まぁ、壊れるところは壊れますけど、

内装の質感やレザーの品質など、

本当にまじめに作っているのを実感できます。

こちらは新潟県のお客様にご購入いただきました。

 

こっちもベンツ、SLK350。

フルAMG仕様でお金のかかった一台です。

車検取得で運輸支局に持ち込んだところ、

最低地上高はクリアしておりますがローダウンが既定値以上だったため、

車検証の高さが変更になってしまいました。

さらに重量まで再計測されて重量税が上がってしまうという事態に。

まぁ事実なので仕方ないですが、

民間車検場だとたぶんここまできっちりやられることはなかったでしょう。

こちらは千葉県のお客様にご納車。

 

 

こちらはフィアット・500。

以前当店で下取りした車両ですが、

ついついあっちもこっちも直してしまい、

そして直しても直してもまた別の箇所が壊れ、

なまじお金をかけて直してしまったものだから放置も出来ずまた直し・・・

そう、いわゆるドツボにハマる、という状態です。

もうここらでドツボの連鎖を断ち切らねば!

と赤字プライスで販売していたところ、

とてもいいオーナーさんが現れ即決で買ってくださいました。

 

私は念を押しました。

「これまでも、そしてこれからも、永久に壊れ続けますよ!」

が、しかし逆にその忠告が、

「正直な人だ!」

というポジティブな方向に受け取られてしまったようで、

オーナーさん、その場で「買います!」と男気溢れるお返事。

 

こちらのオーナーさん、デュアロジック初試乗でもう、

「全然違和感ないです!むしろ好感触です!!」

と言ってのけましたからね。

フィアット適合判定・・・・・合格!!

 

実は当日朝に問い合わせの電話があったとき、私休みで寝ていたのですよ。

ちゃんと電話に出てよかったです!

たぶん、うわ、こいつめっちゃ寝起きだ、とバレてたかもしれません。

 

こちらはニュービートルカブリオレ。

幌交換と純正ホイール戻し、ナビ取付をしてご納車。

その後、車高の低さが気になるとのことで、ノーマルサス戻しもさせていただきました。

こちらも千葉県のお客様です。

 

そしてビートルと入れ替えに下取りで入ってきたムーブ。

こちらは福島県のお客様にご購入いただきました。

実は軽自動車の名義変更って初めてだったのですが、

普通車と比べるとかなり簡易的なのですね。

車検証ごと盗まれたらそのまま名義変更出来ちゃいます。

まぁ、盗難届を出せば名変した時点で御用ですけどね。

 

こちらはまた別のニュービートルカブリオレ。

広島のお客様が、現車確認なしで決めてくださいました。

見ずに決めてくださったからには、

現車をみてガッカリするような事態はあってはならない!

 

というわけで、気合を入れてピカピカにしていきます。

ボディ磨きに幌交換で外装はかなりバッチリ仕上がりました。

が、内装のベタベタがどうしても気になります。

ニュービートルは特にベタベタ塗装の使用面積が多いのです。

 

というわけで、もう全部塗りなおしてしまえ!!

部品を全部外して、ベタベタ塗料を完全に除去して艶消しブラックで再塗装。

ベタベタ塗装の上からそのまま塗ったら絶対にダメですよ。

塗った塗料の溶剤でベタベタ塗装が浮き上がってとんでもないことになります。

下地処理は超重要です。

 

今回は塗料を全部剥がして脱脂して、

さらにサフを2回吹いて足付けして仕上げ塗装しました。

 

カーボンヒーターで乾燥中。

乾かしては塗り、乾かしては塗り。。。

コツはとにかく何回にも分けてちょっとずつ塗ること。

艶消しの場合、テッカテカになるほどたっぷり塗ってはいけません。

 

あれ?なんかいい感じ?

これはお金貰えるレベルかもしれない。

 

おお、とっても綺麗になりました!

 

広い面も均一に塗れております。

 

塗装ブースで塗っているわけではないので、

どうしてもホコリを巻き込んでしまいますが・・・

 

乾いたあと軽く拭うとほぼ跡形もなく取れてしまいます。

まぁ細部をよーく見れば塗った感がありますが、

元の劣化した塗装と比べたら100倍いい!

店長大満足です。

お客さん、喜んでくれるといいんですけどねぇ。

 

当店の中古車販売はですね、

まず、オープンカーは基本的に全て幌交換して納車しますので、とってもお得です。

また、本業があって中古車販売は趣味でやっているような感じなので、利益も控えめです。

同レベルの車両と比べると当店の安さが際立つと思います。

しかも幌は新品。

そして、なんとなく気になって色々手を入れてしまう店長の性格。

基本的には個人的に気に入った車を買ってくるスタイルですが、

こんなのない?と言っていただければ探してきて仕上げて納車いたしますので、

是非お気軽にご相談くださいませ。

 

こちらは千葉運支局での一コマ。

奥から、フェラーリ、アストンマーチンにテスラ、全て新車です。

 

こちらはマセラティ。

どうもこれらの輸入車は千葉港から入ってくるようで、

輸入後に一番近い千葉運輸支局で完成車両検査をしているみたいですね。

 

フェラーリが来ると検査官のみなさんがいっぱい出てきて、

心なしか場の雰囲気が高揚しますね。

ちなみに彼らが持っているのは鉄槌ではありません。

最低地上高を図るための棒です。

しかし、いざ戦闘となればなかなか高い攻撃力を発揮しそうです。

 

 

こうやって専用のローダーで持ってくるのですよ、フェラーリ様は。

どうせなら奥の赤いコンテナで運んでもらいたいですね。

テスラは少々高いとはいえ大衆車なので普通のローダーです。

どこに置いてたの?というくらい汚い車両もあります。

もちろん洗車するでしょうけど、

あれを新車です、と渡されてもなんだかなぁ。

まぁ、海を越えて持ってくる以上、仕方ないですけどね。

フェラーリの扱いがいかに丁重かが分かります。

 

それでは、また。

どうもこんばんは。

今回は幌交換・磨き以外の雑務を色々と。

 

はい、まずこちらポルシェ・981ボクスター。

左側シートベルト付近から雨漏りがするとのことで点検のご依頼。

 

内張を外して見てみると、

ちょうどベルト巻き取り器の上にある排水マスに水が溜まってしまっております。

 

幌後部を持ち上げて見てみると、水たまりになってしまっております。

汚れ具合からしてまだ詰まりだしてからあまり時間は立っていないようです。

一部部品は水に浸かってしまっておりますが、

早めに気付いたためかまだ特に不具合もなく良かったです。

 

しかし、パッと見だと、どこに排水口があるのか全然見えません。

というわけで、ファイバースコープカメラを突っ込んで排水口を探していきます。

モニタに映っているのが排水口ですね。

ゴミ除けのバーが排水口の周りを囲っていますが、

それでも詰まってしまったようです。

ちなみに画面の日付はセットしてないので狂っています。

 

位置としては、ジャバラのパイプが来ているすぐ下になります。

 

で、最近手に入れたロングノーズエアガンを使って、

詰まった汚れを吹っ飛ばしていきます。

結果、無事詰まりもとれて、しっかり流れるようになりました。

これ、とても便利ですね、詰まり対策の必需品です。

右側はまだ大丈夫でしたが、念のためブシューっとしておきました。

 

さて、漏れ出した雨水は残念ながらカーペット下にまで及んでおりました。

これは初代ボクスターからの悪しき風習なのですが、

シートの下には何やらとても重要そうなコンピュータが配置されております。

オープンカーなんて雨漏りして当たり前な乗り物なわけですから、

こんな重要なものを床下に置くのはほんとにやめて欲しいですね。

幸い今回は水没するほどには水は溜まっておりませんでしたが、

いくらか水たまりができていたので吸引しておきました。

 

ちなみに986の場合は、

キーレスエントリーやパワーウィンドウなどを制御するコンピュータが配置されておりまして、

水没して故障すると非常に面倒なことになってしまいます。

981のこれも、もしかしたら同じかもしれません。

皆さんも雨漏りを発見したらなるべく早く対処しましょう。

 

はい、こちらはコーティング硬化用のカーボンヒーターです。

特に冬場は気温が低くて硬化しにくいので、このたび導入致しました。

もちろん夏場でもヒーターを使用することでより強固に硬化しますので、

年間を通して使用していきたいと思います。

 

プロ用の三相200Vタイプですのでとっても強力です。

本当はもう一回り大きいタイプが良かったのですが、

電気の契約から変更しないといけなくて面倒くさいのでこちらのサイズにしました。

届いてみてわかりましたが、これでも結構でかくてめちゃくちゃ邪魔です。

 

はい、こちらは店長が長らく乗っていたメルセデスベンツ・R350のシートです。

ベージュなのでやはり汚れが目立ちますねぇ。

 

で、よさげなレザークリーナーを新たに入手したので、

嬉々としてクリーニングしてみました。

とりあえず適当に半分くらい洗ってみましたが、

うん、まぁまぁ落ちてますね。

 

このきったないのが・・・

 

まぁどうしてもレザー自体の劣化はありますが、

安っぽいテカテカも消えて、悪くなさそうです。

10万キロ越えのベージュレザー、しかも運転席としては上々でしょう。

 

こちらは助手席。

運転席と比較すると使用頻度が低いのでだいぶ綺麗です。

 

クリーニング前。

 

クリーニング後。

くすみ、テカリが消えてしっとりスッキリする感じですね。

 

こちらはニュービートルカブリオレ。

 

こちらは走行距離が2万7千キロと少ないこともあって、かなり綺麗になりました。

レザーが傷んでさえいなければ、汚れはかなり強力に除去できるようですね。

 

シートサイドの薄汚れたポケットも・・・

 

はい、だいぶ綺麗になりました。

結構色々便利に使えそうですね、このクリーナーは。

 

こちらはカーペット。

 

スチームクリーナーと湿式吸引機で清掃。

まぁ、ぼちぼちですね。

 

こっちはニュービートルのベタベタ部品。

 

除去前と除去後。

専用のベタベタ除去剤を使うと、面白いように溶けて簡単に除去できます。

 

とても綺麗に除去できますが、

残念ながら下地のプラが安っぽいテッカテカ仕様なので、

これは艶消しブラックでの塗装が必須ですね。

 

こちらはヘッドライト。

サンドペーパーとポリッシャーで入念に磨いていきます。

 

おお!バッチリ綺麗になりました!

同じ車両でもイマイチ綺麗にならない場合もあるのですが、

こちらのビートルはとてもピカピカに仕上がったので良かったです。

  

 

さて、全く話が変わりますが、

わたくしはGoogleのストリートビューが大好きです。

しょっちゅういろんな街を探索して楽しんでいるわけですが、

この時は任天堂について調べていて、

ドイツにあるニンテンドーオブヨーロッパってどんなとこなんだろ?

とストリートビューで調べていたら・・・

はい、なんか向きがおかしいヤツがいますね。

これぞ正しいスマートの乗り方!なのかどうかは知りませんが、

特にはみ出すこともなく、きちんと納まっているのがなんともシュールです。

 

さらによく見ると奥にももう一台、

黒いスマートが横向きに停まっているのが見えますね。

もうスマートっていうのはこれが普通なのかもしれません。

むしろこれを狙って開発されたサイズなのか。

 

近くに寄ってみると・・・

 

狭っ!!!

さすがに無理やりすぎだろ!!

というかどうやって降りたのでしょう?

後ろのハッチから出てくるんですかね?

 

いや、しかし黒のBMWのほうが後からやってきた説も考えられます。

スマートのドアが開かないほど寄せたろ!と意地悪したら、

さらに後ろにフォード・フォーカスがやってきて、

全く脱出不可能にされてしまった、

という状況だとも考えられますね。

 

この付近は住宅も商業施設もなく、

ここで働いている人たちの車みたいなので、

顔見知り同士でふざけてやってるのかもしれませんが、

まぁそれにしてもヨーロッパ全般、

少しでもスペースが空いてればどうにか突っ込んでやろう!

という気概に溢れておりまして、

自動車大国ドイツなんかは特にもう、

通りという通り、全て路駐の車で埋め尽くされております。

 

馬車文化の名残なのでしょうかね、

もう車両は道路わきに停めるのが当たり前みたいです。

市街地においては日本みたいな平置きの駐車場はとても稀ですね。

 

というわけで、ヨーロッパには一度も行ったことがない私ですが、

狭い裏通りまでバッチリ見せてくれるストリートビュー、本当に大好きです。

世界中の道路をカメラで撮影しまくって、

世界中の誰でも無料で見れるようにしたろ!

という、とんでもないチャレンジ精神。

ほんとGoogle先生には頭が下がります。

GmailにGoogleマップ、ストリートビュー、

その他もろもろ、大いに有効活用させていただいております。

皆様もぜひ、ストリートビューで世界旅行気分を味わってみてはいかがでしょうか。

 

それでは、また。

どうも、ご無沙汰しております。

そして遅ればせながら明けましておめでとうございます。

新年スタート早々インフルエンザにかかり出鼻をくじかれまして、

やっとなんとかエンジンがかかってまいりました。

 

はい、まずこちらは幌交換と磨きをご依頼いただきましたS2000。

一番磨くのが難しい、ソリッドのブラックです。

 

大変ですが、磨くととても綺麗になるので磨き甲斐はあります。

 

ピッカピカです。

 

素晴らしいです。

が、あまり過度な期待をなさらぬようハッキリ言っておきますが、

ちょっと洗車したら、またすぐに洗車キズが付いてしまいます。

ガラスコーティングをしたとしても、付くものは付きます。

もうブラックの宿命ということで、ある程度は諦めましょう。

それでも、磨く前よりははるかに綺麗になりますし、

何より綺麗になると愛着がわき、お手入れも楽しくなりますよ。

 

樹脂部が黒いと引き締まります。

 

こういうところも

 

真っ黒に。

 

サイドのエンブレムはいらないので外して磨いて下さい!とのご依頼

 

バッチリ、跡形もなく綺麗になりました。

ウィンカーがないと何の写真だかよく分かりませんね。

 

磨き担当のY君曰く、

よく見ると若干跡が残っているらしいのですが、

私にはよく分かりません!

 

磨き前のボンネット。

 

磨き後。

どうしても飛び石やら消しきれないキズやらありましたが、

経年車としては十分綺麗になったのではないかと思います。

 

こちらは磨きコーティングをご依頼いただいたメルセデスベンツのC43AMG。

 

まだ新しいですし、シルバーなので分かりにくいですが、

もちろんバッチリ綺麗になりました。

 

洗浄前。

 

洗浄後。

ドイツ車の場合はなんて読むんですかね?

ビターボ?バイターボ?

ちなみにイタリア車だとビトゥルボ、

日本で言うところのツインターボですね。

 

ドア開口部。

 

こういうところの仕上げって、

改めてよくみると意外と適当なもんですね。

ロボットがやったにしてはアナログ感が溢れ出ておりますので、

手作業でペトッとやってるんでしょうか?

 

まぁこういうコーキング類って自分でやってみるとよく分かるのですが、

うーん、ちょっとムラが気になるな、もう少し均してみよう、

いや、もうちょっと、、あと少し、、、とやっていると、

せっかく盛ったコーキングがどんどん減ってきてしまって、

肝心の防水性が損なわれてしまったりするんですよね。

というわけで、見えないところは見た目に拘らず、

こうやって厚みを残したままペトッと塗りつけるほうがいいのかもしれません。

 

ボンネット内カウル。

 

洗浄、コーティング後。

 

ホイールセンターキャップ。

 

洗浄後。

錆びっぽくて落ちないかな?と思いましたが、

だいたい綺麗になりましたね。

 

サンルーフ。

洗車しただけでは水垢が落ちません。

 

磨いて水垢を除去します。

 

こちらはMG-TF。

MG-Fの後期型は車名がMG-TFに変更になって、

顔の雰囲気もだいぶ変更されております。

 

幌交換ついでにヘッドライト磨きもご依頼いただきまして、

 

よかった、だいぶ綺麗になりました。

 

左のほうが状態が悪いですね。

 

バッチリ綺麗。

この車両ではとても綺麗になりましたが、

残念ながら車種によっては素材そのものが劣化していたり、

内側に曇りが発生していたりしてあまり綺麗にならないケースもあります。

 

年末にかけてコーティングのご依頼が集中しバタバタしておりましたが、

年明け後はだいぶ余裕ができましたので、

ご興味がありましたらぜひお気軽にご相談ください。

 

ちなみに、最近コーティングネタばかり載せておりますが、

当店のメインは幌屋です、八割方幌屋。

というわけで、幌交換のほうもお気軽にご相談ください。

 

それでは、また。

こんばんは。

だいぶ涼しくなってまいりましたね。

でも、11月ってこんなもんでしたっけ?

いまいちパンチが効いてない気がします。

 

はい、まずこちらは幌交換と磨き、内装クリーニングをまとめてご依頼いただいたMR-S。

オーナーさん、大変気前よく、どんどん追加発注してくださるのでむしろこちらが気を使ってしまいます。

とてもきれいでしょう?元々極上車というわけでもなかったのですが、

幌交換と磨きを同時に行うと大変見栄えがいたします。

 

幌はStayfastのブラウンです。

が、オーナーさん、仕上がりを見て、

やはりボルドーのほうが良かったかも・・・とポツリ。

まぁまぁ、まずはちょっと様子を見てみましょう!

惚れるよりは慣れだって言いますし。

 

トヨタ車お決まりのヘッドライト黄ばみ。

 

磨いてバッチリスッキリ!

トヨタのこの年代のヘッドライトは、

ヴィッツやらアルファードやらMR-Sやら、

ほんとに見事にまっ黄色になってしまうんですけどね。

でも症状は表面だけでおさまっているケースが多く、

磨いていくとこのように見事に復活することが多いんですよ。

是非一度、試してみてください。

逆に、NBロードスターやニュービートル、フィアットあたりは、

素材そのものが変色してしまっているため、

磨いてもイマイチ綺麗にならないんですよねぇ。

 

これは、ワイパーカウルの部分ですね。

洗車してもボンネットを開けないと手が届きませんので、

どうしても汚れが蓄積しやすい部分であります。

 

 

プラスチックは磨くことは出来ませんが、

汚れを落としてコーティングをすれば、

このようにとても引き締まった黒さが蘇ります。

当店のガラスコーティングはプラにも塗布できるのでいいんですよー。

ちゃんと硬化して表面にとどまりますからね、樹脂保護剤よりも長持ちします。

 

こちらは外から見える部分。

白化がだいぶ進んでおります。

 

素晴らしい黒さ。

ゴム部分はダメですね。

ウレタンはかなり綺麗になります。

 

これは後ろ側のグリルかな。

 

新品のようにツヤツヤです。

樹脂部の多い車ほど、全体の印象がパリッとしますね。

 

テールランプ。

最近は固形ワックスは減りつつありますが、

昔から大事に手入れしていた車だと、かえってこのように汚れている場合が多いです。

 

これも、固着したワックスを除去すると見栄えがします。

 

 

ドアノブ回り。

汚れや、爪の引っかき傷。

可動部はグリースが塗布してあるので、余計汚れやすいんですよね。

 

こちらも完璧とは言いませんがだいぶスッキリしました。

 

ここもワックスの付着が見られます。

 

キズっぽい部分もスッキリ落とせました。

 

磨き前のボディ。

 

磨き後。

シルバーは傷が目立ちにくいですが、磨くとやはり全体にヌメッとしたツヤ感が蘇ります。

 

これはボンネットの傷。

もともと爪が引っかかるほどのかなり深い傷でして、

磨いて消せるような浅さではなかったのですが、

分かりますかね?傷のエッジが削れて、少し丸い感じになっております。

 

照明下ではこのようにまだ結構目立つのですが、

お引渡し時にオーナーさんと屋外で確認しましたところ、

あれ?どこだっけ?

二人とも傷があることが分っているのにもかかわらず、

結局発見することが出来ませんでした。

といった感じで、磨いて角が取れるというのは、かなり効果があるんですね。

 

 

ドア内。

これは結構綺麗なほうですね、元から。

 

ですが、より美しく。

来た時よりも美しく。

家庭科室に貼ってありませんでしたか?

新築の時はどうすんだよ、といつも思ってました。

ひねくれ小僧ですね。

 

これは室内のカーペット。

イスを外してクリーニングしていきます。

 

もとからちょっとグレー気味な色なので真っ黒とはいきませんが、

だいぶ綺麗になり、気になる匂いも軽減できたと思います。

 

美しい。

 

キラキラです。

 

ホイールもタイヤもばっちり。

 

せっかくここまで綺麗になったので、エンブレムも新品交換。

長く乗られるようであれば、部品が出るうちにさっさと替えておくほうが吉です。

ところでこのマーク、何に見えます?

私はずっとカマキリだと思っていました。

 

車のロゴで昆虫ってのもちょっと変ですけど、

しかしカマキリといえば昆虫界最強クラスのハンターですからね、

力強さの象徴としてカマキリをモチーフにしたに違いない!と思っていたのですが、

よく見たら、鳥なんですねこれ、ワシとかタカの猛禽類。

はい、そういうことなら合点がいきます!

 

そして、MR-Sの仕上がりを気に入ってくださいまして、

同じオーナーさん、こちらは2台目のご依頼、ベンツのCLSクラス。

 

まだ年式が新しいのでだいぶ綺麗ですが、

やはり細かいところは汚れが溜まってします。

 

はい、スッキリ。

 

リアハッチを開けたところ。

これはなかなか汚れていますね。

ちょっと錆うつりっぽい色も出ています。

 

汚れはもちろん、錆びうつりも薬剤でスッキリ綺麗に。

 

ドアノブも、かなり綺麗な状態でしたが、

 

手を掛ければ手を掛けたなりに、さらに綺麗になります。

 

もちろんボディもピカピカです。

さらについでに、車検とタイヤ交換もご依頼いただきました。

すごいなぁ、こんなに一気にお金を出せるなんて。

ほんとに、こっちが遠慮してしまいます。

 

ちなみに、当店は整備工場ではないので直接車検は出来ませんが、

提携店が複数ありますので、車検整備から重整備、

板金塗装も、お手軽コースからガチの保険板金まで、

様々なニーズに対応可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

それでは、また。

こんばんは。

 

先日幌交換&コーティングをさせていただいたお客さんのTT。

 

いいなー、TTいいなーと思って、

店長、買ってきた。

作業中で散らかってましてすみません。

ソフトトップ不動&ガラス脱落という状態の車両でして、

どうせ簡単に直るだろー、安く買えてラッキー!と思っていたのですが。。

ヤバい、思いのほか重症でした。

 

直るかなぁ、まぁ機械ですから直らないということは絶対にないのですが、

なんだか安く買えたぶんが吹っ飛んでしまいそうな重症具合。

まぁ、機関的にはバッチリだし、

そしてこの希少色、モーリシャスブルーパールエフェクト&ベージュ内装!

さらに人気の後期用ヘッドライト付き。

気合を入れてバチっと仕上げれば素晴らしい車両になるはず。

 

うーん、とってもセクシーな色遣いの内装。

TTは先代にしてもこちらの2代目にしても、

内装の質感がとってもいいんですよ。

 

でも見た目がどんなに素敵でも、

乗った瞬間、クサッ!って感じだったら台無しです。

自分が長く乗っていた車だと意外と気にならないのですが、

他人が長く乗っていた車両に、パッと突然乗りますと・・・すっごく気になる!!

 

というわけで、匂いの元を断つために徹底洗浄。

だいたいですね、匂いなんてのは繊維に染み付くわけですよ。

車体で繊維といったら、そう、カーペットですね。

なので、シートの下まで徹底的に洗浄しまくります。

 

それにしても、電動本革シートの重たいこと重たいこと。

下手な持ち上げ方をすると腰が抜けそうです。

 

マツダ・ロードスターとかなら床下は薄っぺらいカーペット一枚だけなのですが、

アウディやポルシェ、ベンツなどの高級車系オープンカーとなると、

カーペットの下に写真のような分厚いクッションが仕込んであります。

モロに繊維の塊ですから、当然匂いの巣窟でもあります。

 

というわけで、こちらも外せる範囲で外して丸洗い!

お気に入りの香りの柔軟剤で仕上げておきました。

 

シートベルトもですねぇ、やはり汚れがたっぷり染み込んでおります。

なので、引き出せるだけ引き出して丸洗い!

 

TTのシートベルトはタカタ製なんですね、

ちなみにMADE IN ルーマニアだそうです。

タカタ・・・経営破綻しちゃいましたね。

あ、ジャパネットのほうは健在ですよ。

タカタのチャイルドシート、実用一点張りな感じで好きだったんですけどね。

とか言いつつ買ってないけど・・・残念です。

と思ったら、買収先のジョイソン・セイフティ・システムズの名前でまだ作ってるみたいです。

良かった良かった。

 

はい、乾燥中。

シートベルトってめいっぱい引き出すとずいぶん長いですけど、

よほどの巨漢でもこんなに必要ないですよね。

あ、あれかな、チャイルドシートを固定するときは結構長く使いますね。

 

ちなみにこちらが当店が内装クリーニングで使っている、

ケルヒャーのPuzzi 8/1 Cくん。

洗剤をぶしゃー!と吹きかけて、

ずぞーっと吸い込んでいく機械です。

 

そして、洗浄後吸い取った水がこちら!

きったなーーーーーーーい!!!

茶色とかを通り越して、真っ黒です。

墨汁か!

別にですね、この車両が特に超汚いわけでもないんですよ。

ある程度年数の経過した車両は大抵このくらい汚れてます。

オープンカーだと余計ですね。

これを見たら、やっぱり掃除してよかったーと思いますね。

もちろん、匂いもかなり軽減されました。

濡れているうちはまだ少々匂いますが、

乾けば気になるほどの匂いはほぼなくなりますよ。

 

ちなみに、こっちは代車用にと思って買ってみたNBロードスター。

同じくシートを外してクリーニン!!

11万キロ越えのATなのですっごく安かったのです。

前からNBのAT仕様に興味もあったのです。

ATのロードスターに乗ってみたい!

 

というわけで、乗ってみたら・・・

遅い!特に1600ccのほうなので、出足がとてもモッサリ遅いです。

(まぁ、MTだって別に速いわけじゃないですど)

 

が、ハンドリングはバッチリロードスターです!

やはりちゃんと面白い!

さすがですね、ATでもなんでも、

ロードスターはちゃんとロードスターでした。

むしろ、下手くそなシフトチェンジでワタワタしてるくらいだったら、

単純にハンドリングとアクセルワークに集中できるこっちのほうが、

ゆったり楽しめるかもしれない。

 

最近歳のせいかなんだか、

MTの操作が、まぁダルくはないのですが、

なんだかATもいいなーと思うようになってきてしまいまして。

 

特に最近のツインクラッチ系のトランスミッションは本当に素晴らしいですからね。

MTに乗っていて最高に気持ちいいのって、

やはり完璧にシフトチェンジが決まった瞬間だと思うのですが、

ツインクラッチ系は百発百中、常に完璧に、

しかも電光石火の速さでシフトチェンジしてくれちゃうもんですから、

それが非常に気持ちいいというか、

失敗が全くない!というのが凄くいいんですよ。

 

MTだと、あー、今のはイマイチだったなー、回転合わなかったな-、

あーちょっとシンクロ消耗させちゃったかなーと、

ちょいちょいマイナスな要因が発生するわけですよ。

まぁ完璧に上手い人はそんなことないんでしょうけども。

 

ツインクラッチにはそれがない。

常に完璧なのは当たり前として、

失敗がない!

これがすごく大きいなーと思う今日この頃なのであります。

 

まぁNBロードスターはツインクラッチではなくて、

前時代的な4速トルコンATなわけですが、

それでも、失敗なくゆったり流せるって言うのはすごくいいなーと思うのです。

というわけで、たぶんしばらく代車で置いてあると思うので、

機会があれば乗って見てくださいまし。

 

それでは、また。

こんばんは。

 

 

こちら、以前幌交換とボディコーティングをさせて頂いたサーブ・9-3。

とてもしっかりとメンテナンスしていただいているようで、

相変わらず綺麗な状態で安心しました。

 

で、今回は、幌開閉用油圧シリンダーからのオイル漏れということでご入庫。

内装を外していきます。

 

油圧ポンプはリアシートの後ろにありますよ。

 

今回、シリンダー5本と油圧ホース10本をまとめて交換します。

部品はオーナーさんの持ち込みです。

 

ホースも綺麗に引き直し、オイルも補充してOK!

さぁ、早速開閉テストだ!

と思ったら・・・・

動作途中で、毎回同じ位置でパッタリ止まってしまいます。

その位置に至るまではちゃんと動いているので、

油圧系統は正常なようです。

同じ位置でパッタリ止まるというのはたいていセンサー系が原因です。

 

というわけで、センサー系の動作や接続を確認していくのですが、

うーん、どう見ても、どこにも異常がない。

コネクタの接触不良を疑って端子を磨いたりしてみるも、変化なし。

 

ありがたいことにサーブの整備書は、

ネットにほぼ丸々データが流出(?)しているのです。

乗用車部門が消滅した今となってはもはや止める者もおらず、

というか、サポートするのもめんどくさいから勝手にやって?

という感じなのか、細かい事情はよく分かりませんが、

サーブを愛する有志が好き放題やってくれているみたいです。

 

一応サポート部門は残っているみたいですけどね、

スウェーデンの会社ですから、

日本からの問い合わせに適切な返事がもらえるとも思えないので、

こういうデータがネットで手に入るのはとても助かります。

 

ちなみに、上図はシリンダーのピストンポジションセンサの解説。

センサーの仕組みや、制御のルーチンなど、全ての情報が出ていますよ。

ふむふむ、大変勉強になります。

 

電動タイプのオープン機構は一見複雑な制御をしてそうに見えますが、

基本的にはピタゴラスイッチ的な感じで、

あっちがこうなれば次はこっちが動く、という割と単純な仕組みです。

 だから、ずーっと眺めていると、

あーたぶんここだなーというのは見当が付いてきます。

診断機があれば手っ取り早いんですけどねぇ。

でも、純正診断機を持っているディーラーさんでお手上げでうちに流れてくる、

というケースも結構多いですので、

やはり最終的には現物と睨めっこが確実だなぁとは思います。

 

で、色々調べていくと、どうもとある位置で、

わずかですが、本来動くべき方向とは逆に動こうとしている様子が確認できました。

ってことは、逆の信号が入力されて混乱しているのでは?

と考え、配線をシラミつぶしに調べていきます。

もう他に考えられる要因がないのです。

こちらはメインリフトシリンダの配線。

ふむ、左から、オレンジ、ブラック、イエロー?かな?

 

 

 

新旧コネクタを並べて、現物を確認。

なんとまぁ、新しく交換した純正部品のほうだけ、

オレンジとブラックの配線が逆になってしまっています。

まさか、純正部品でこんな初歩的な間違いがあるなんて。

 

センサー側はというと、ちゃんと本来の位置につながっていて、

コネクタ部だけが入れ替わってしまっている状態です。

センサー側ごと入れ替わっている分には、

別に機能上は問題ないからいいんですけどね。

 

というわけで、

配線を加工して本来の位置に戻したところ、

無事動くようになりました。

 

いやぁ、輸入車に慣れている人からしたら、こういうのって普通なんですかね。

純正部品なんて正しく動いて当たり前だと思っているので、

絶対自分の取り付けに非があるものと思い、

あれやこれやと取付具合を確認しまくってしまいました。

何事も疑ってかからないとダメですね。

 

まぁとにかく、無事に直ってスッキリ!

わかりませーん・・・じゃカッコ悪いですからね。

 

はい、こちらは販売用車両。

メルセデスベンツのSLK350ですが、

エアロからホイール、マフラーまで、

完全にSLK55AMG仕様になっております。

そこまで徹底してAMG仕様にしているのに、

リアのエンブレムはSLK350のままという奥ゆかしさがなんとも素敵な一台です。

そうです、嘘はいけません。

この車はSLK350なのです!

維持費の観点からも、350のほうがだいぶ楽ですからね。

AMGの見た目が好きなのよ!という方にはぴったりな一台です。

 

それにしても、SLKって、めちゃくちゃちっちゃく感じます。

全長が短いのに幅があって、そして低いせいですかね。

だから、あまり威圧感が無くていいんですよ。

メタルトップの形状も、ヘルメット感がなくて好ましいです。

知らない人から見たら、え?それ開くの?って感じだと思います。

 

こちらも販売用、ボルボ・C70カブリオレ。

幌は張り替え済みです。

あとはどこを直そうかな~。

走行は3万キロ弱で程度もなかなかいいですが、

白のほう程は極上コンディションというわけではないので、

あまりお金をかけ過ぎず、ちょうどいいバランスに仕上げたいと思います。

 

その他、アウディ・TTロードスター(2代目、希少ブルー)やら、

NBロードスターやらも入庫予定なのですが、

忙しくて全然仕上げている暇がない!

でもさっさと仕上げて販売しないと資金繰りが!!

というわけで、興味がある方、まだ仕上がってませんが買ってください。

青田刈りってやつです。

そのままでいいというなら現状渡しで安くしますし、

バッチリ仕上げてくれと言われればバッチリ仕上げます!

よろしくお願いします。

早く売らないと、次の仕入れ資金がない!!

 

それでは、また。

どうもこんばんは。

なんだか最近とても忙しくバタバタしております。

マルチタスクの苦手な店長はてんやわんやでやんす。

 

はい、まずこちらは幌交換と磨きコーティングを同時にご依頼いただきました、

アウディ・TTロードスターでございます。

 

元は黒の幌で、それほど傷んでもいなかったのですが、

今回イメージチェンジを兼ねてボルドーの幌に張り替え。

 

粘土がけ後の磨き前。

白なのでまだ目立ちにくいですが、細かい傷がたっぷりです。

 

磨いてピカピカに。

 

こういう細かいところも、

 

 

しっかり洗って磨き込んでいきます。

左右逆じゃねーか、とか言わないでください。

右も左も同様にバッチリ綺麗に仕上げております。

 

うん、とても綺麗。

まぁ、元からかなり綺麗なんですけどね。

より綺麗になりました。

 

こういうところもぬかりなく。

 

素晴らしい、新車のようです。

白いところはより白く、黒いところはより黒く。

 

ドア内の入り組んだところもしっかりと。

 

ホイールも洗浄してピカピカです。

 

こちらはS2000。

幌はまだ奇麗なので、今回は磨きとコーティングのみご依頼いただきました。

 

ピカピカになると背景がよく映り込むので、写真としてはちょっと見にくいですね。

 

こちらボンネット。

うーむ、素晴らしい。

 

こちらトランク。

まぁ、外が明るいと、

そんなに磨いていなくても背景はよく映り込むんですけどね。

それでもやはりクッキリ度が全然違います。

 

こういうとこは水垢が溜まりがち。

 

ゼロの内側までしっかり洗浄します。

十数万かけてコーティングしました!という車両でも、

結構こういうところが適当なケース、多いですよ。

 

磨き前のボンネット。

 

磨き後。

 

ホイールもコーティングさせていただきました。

ほぼ新品同様ですね。

 

こちらは傷の目立ちやすい黒のプジョー。

 

磨くとこのようにヌメッとなめらかになります。

 

ライオン。

周りの白いモヤモヤは水垢やらなんやらです。

 

専用の洗剤で丁寧に洗って、しっかり落とします。

ちなみに、昔のプジョーのライオンは舌があったのですが、

この新しいタイプのロゴでは舌が無くなってしまいました。

全体にかなり抽象的になったというか、年々単純化されておりますね。

 

こちらはカッパーレッドのNCにブラウンの幌、

落ち着いたいい雰囲気です。

 

こちらはVRリミテッドAにタンの幌。

 

こっちのNBはシンプルなブラックですが、

全体がすっきりとまとまっているので、いい感じですねぇ。

NBは平べったいのでカッコいいです。

 

こちらは在庫車として仕入れたNC2のロードスター。

比較的年式は新しいし、

ずっとディーラー整備がなされているので機関的にもバッチリ。

それはそれは大変気持ち良く走るのですが、

前のオーナーさんが少々ワイルドな方だったようで、

ちょっと、汚れやらキズやらが目立ちまして・・・

というわけで、あれやこれやと綺麗にしていきます。

 

内装は外せるだけ外して、洗っちゃいます!

 

おいおい、そんなにびちゃびちゃにしちゃって大丈夫かい?

はい、ご安心ください。

 

専用の湿式クリーナーで吸い取っていきます。

見てください、きったない水が吸い上げられているでしょう?

水を溶媒としてそこに汚れを溶かし込んでいかないと、

しみ込んだ汚れは落ちないのです。

しっかり水気を吸い取った後は、

日中に1日放置しておけばほぼ乾いてしまいますよ。

 

どんどん綺麗になって気持ちいい!

 

イスも同じく洗浄します。

生地のヨレなどはどうにもなりませんが、

染み込んだ汚れやニオイが取れてとてもスッキリしますよ。

 

内装部品も外して拭いて、樹脂保護剤を塗って。

 

見えなくなってしまう部分も、ばらしたついでにしっかりお掃除。

 

幌も少し傷んでいたので張り替えちゃいます。

と、余っていたビニルの黒で張り始めたものの・・・

やっぱり気に入らない、妥協してはいけません!

 

個人的に好きな組み合わせ、ワイン×タンカラーにしちゃいました。

まぁ、少々汚れやすい部分はありますが、

なんてったってエレガント。

素敵に乗りこなしてください。

 

はい、内部もだいぶいい感じに仕上がってまいりました。

まぁ、細かい傷などはどうしてもありますけどね、

その分お得な価格設定にさせて頂く予定です。

気になる方はもっと高いのを買えばいいですし、

ロードスターの本質は走りだ!!と思われる方には、

こちらの車両、大変お勧めです。

いいですよー、ほんと気持ちよく走ります。

 

こちらはSというグレードで5速MTなんですけどね、

すごくカチッとしたシフトフィーリングで、最高です。

個体差もあるのでしょうが、シンクロもあまりに効き過ぎず、

下手くそなシフトをすると弾かれたりするし、

上手く乗りこなしてやるぜ!という気持ちにさせてくれる、

とにかく楽しいお車です。

いやぁ、ロードスターって、やっぱりすごいわ。

 

ロードスター至上一番デカくて重くて、

特にND型の小型軽量化方針により、

ちょっとイケない子扱いされてしまっている感がなくもないNC型ではありますが、

全くそんなことはありません!

めっちゃくちゃよく出来てます。

思い入れ一切なしに評価すれば、

NA型より、NB型より、着実に車としての完成度は上がり続けております。

 

 

まだボディもライトも磨いていないし、

バンパーの傷なんかも塗装してしまおうかと思うので、

仕上がりまでもう少々時間がかかりそうですが、

車検残もあり公道試乗可能ですので、

興味のある方はぜひ乗って見てくださいませ。

 

めっちゃくちゃ楽しいですよ、ロードスター。

私、前にロータス・エリーゼに乗ってましたけどね、

それと比べてもやっぱりすごいです、ロードスター。

全体のバランスや洗練度が素晴らしいです。

エリーゼはエリーゼで、珍妙な車に乗っている、

という満足感があって良かったですけどね、

万人向けかと言うと、やはりそうではなかったので。

 

はい、長くなりましたが今日はここまで。

それでは、また。

こんばんは。

販売用のボルボ・C70 カブリオレですが、

だいたい仕上がりましたのでご紹介させていただきます。

 

メーカー:ボルボ

車名:C70 カブリオレ

カラー:ホワイト(189)

型式:GH-8B5244K

製造国:スウェーデン

製造年:2003年(平成15年)

走行距離:39,952km(多少伸びます)

車検:令和3年10月まで

 

★セールスポイント★

 

ワンオーナー車

低走行

保管状態良好(過去最高レベル)

禁煙車

修復歴なし(オークション出品票より)

 

 

↓下記全て、弊社入庫後に新品交換済↓

 

ソフトトップ(弊社取り扱い品 保証付)

タイヤ4本

フロントブレーキ ローター&パッド

ドライブベルト

フロントコーナーランプ左右(純正品)

BOSCH製バッテリー

フロントガラスワイパー

ヘッドライトワイパー

パワーアンテナ→ショートアンテナキットへ変更

磨き&ガラスコーティング済 (当店最上級のコースにて施工)

 

極めて端正で、威圧感・嫌味がまるでないフロントマスク

若干トヨタ・クレスタに似ているような気もします

 

FF車とは思えないロングノーズ・ショートデッキのスタイル。

4人乗りオープンカーの中でも全長はかなり長いほうで、

後ろに向かって上がっていくサイドラインのせいもあってか、

非常に伸びやかなスタイリングとなっております。

 

シンプルな形状とクリアな色使いで、古さを感じさせないテールランプ。

うまいことデザイン処理しているため分かりにくいですが、

トランク上端の位置はかなり高く、厚みもあります。

 

それもあってか、残念ながら後方視界はあまりよくありません。

真後ろにロータス・エリーゼのようなペッタンコな車がいても、

恐らくルームミラーからは視認することが出来ないと思います。

ま、慣れですね、慣れ。

 

幌は新品のブルーに張り替え済み

純正幌はもれなくガラスが落ちてしまうため、重要なポイントです。

 

オレンジカラーのシートとブルーの幌が洒落た雰囲気を演出

 

ソフトトップのオープンカーでしか醸し出せない洒落た雰囲気。

あなたはこの助手席に誰を乗せますか?

もちろん一人でも臆することはありません、

堂々と、エレガントに乗りこなしましょう。

 

トランスフォーム中

ちびっ子は思わず目が釘付けになるでしょう。

ただし走行中は開閉できません。

 

開閉にかかる時間は約30秒。

信号待ちで開閉したい場合は、

赤になった直後に動作開始すればなんとか青信号に間に合うでしょう。

開閉動作はスイッチ一つで完了します。

 

開けた姿も、もちろん美しい。

万が一の横転時には、リアシートの後ろからロールバーが飛び出します。

Roll Over Protection System、略してR.O.P.Sと言います。

 

アメリカのドラマみたいに座席後方に腰かけてウェーイ!とやっていると、

射出シートみたいに吹っ飛んでいくと思います。

 

いい色使いですねぇ、素晴らしい

 

シートは多少の使用感はありますが、丁寧に扱われていたことが伺えます。

写真によってはやたら派手に見えますが、

そんなに派手ではないですのでご安心ください。

 

後部座席の足元スペースにご注目。

運転席は無理なく運転可能なドライビングポジションに合わせた状態です。

これなら大人も余裕で乗れますね。

フル4シーターの実用的オープンカーです。

 

この車両、運転席も助手席も、ほぼ同じような消耗具合なのです。

前のオーナーさんは、いつもパートナーさんと二人でドライブを楽しんでいたのかもしれません。

恐らくこの車両の行く末を心配されているかもしれませが、ご安心ください。

バッチリ手をかけて、次のオーナー様へ引き継ぎます。

 

良くも悪くもボルボらしい、質実剛健なインパネデザイン。

決してエレガントとは言えないものの、使いやすさはバツグンです。

 

純正オーディオと、フルオート左右独立式エアコン。

エアコン操作パネルはデザインこそパッとしないものの、

初見でも非常に分かりやすいレイアウトです。

オーディオもまたしかり。

極寒のスウェーデンでは手袋をしたまま運転するため、

操作しやすいよう大き目なボタン配置となっているというのはよく聞く話。

 

ちなみにオーディオは、

米国「ベストオブザベスト賞」受賞の、

ダイナオーディオ社製10スピーカー+400Wアンプ+3連装CDチェンジャー

なんだそうです。

 

音質などの細かいことはよく分かりませんが、

ごちゃごちゃした社外オーディオや、

陳腐化した社外ナビに換装されていないのは個人的に高評価です。

 

ドア内張りもオレンジレザー張り

 

スイッチ類はお決まりのベタベタが発生しておりました。

一応専用の薬剤を使って除去したものの、

元の素材の質感のせいもあってか、ちょっと納得いかない部分ではあります。

なんというか、玉砂利みたいな質感。

気になる方は、新品への交換も承ります。

 

ステアリングは目立つ擦れもなく良好です

 

シフトノブのパネルは、

新車時からのカバーが付いたままになっております。

立体的な透明カバーになっているので、

そのまま付けておいてもあまり気になりませんね。

 

絶対とは言い切れませんが、全体的な状態から判断して、

ほぼ禁煙車とみて間違いないと思います。

喫煙車両はいくら丁寧に掃除をしたところで、

内張やシートの裏などあらゆる部分に灰が入り込んでいるのです。

この車両ではそういった形跡は一切見当たりませんでした。

 

灰皿も使用感なし。

吸殻を捨てるときはシフトノブをDの位置まで持ってこないと着脱が出来ません。

あまり使わせる気のないデザインです。

 

灰皿の下はコインケースです。

が、7枚しか入らないので実用性はイマイチ。

とはいえ500円玉ばかり突っ込んでおけばちょっとしたピンチは凌げそうです。

 

グローブボックスは広くはありませんが、とりあえず車検証入れが入れば御の字でしょう。

本来はグローブ(手袋)が入ればよいのです。

ドリンク置き場らしきものも一応あります。

 

本命のドリンクホルダーはこちら。

アームレストの下に収納されております。

邪魔にならない場所に2名分確保されているのは評価高し。

 

アームレストの下は小さめの収納。

CDくらいは入りそうです。

OBDIIコネクタはここにありますよ。

収納前方の四角いカバーの下です。

ちなみに、先ほどのドリンクホルダーは蓋側に付いています。

ドリンクを置いたまま豪快に蓋を開けると後ろへぶちまけることになります。

 

マットはもちろん、その下のカーペットまで専用の湿式カーペットクリーナーで清掃済み。

洗剤を吹きつけながら強力バキュームで吸い取っていくアレです。

風呂上がりに裸足で乗り込んでも気にならないクオリティに仕上げてあります。

せっかく綺麗になったので、ただいま土足厳禁中。

購入され方はどうぞご自由に。

 

リアシートにもパワーウィンドウのスイッチがあるのは実は珍しいのです。

ご丁寧にシガーソケットまで付いております。

ボルボのリアシートにかける本気っぷりが伺えます。

 

トランクは幌格納部のせいで決して広くはありませんが、

奥行きがあるので意外と使いやすいと思います。

幌を開けていても収納量が変わらないのもポイント。

 

幌格納部は完全に密閉された空間ではないので、

雨が降ったり洗車したりするとある程度普通に水が入ってきます。

洗車してもここまでは洗わない人が殆どでしょうから、とても汚れやすい。

もちろんバッチリクリーニング済み。

 

非公式ですが、屋根を閉じた状態であればここにも結構荷物が入りますよ。

たぶん人間一人は入れると思います。

警察が検問を張っていても、まさかここに・・・とは思わないはず。

 

エンジンはまぁ、大事なのは当然中身ですが、

外から見た感じも整備が行き届いた雰囲気を感じられました。

当店ではスチームクリーナーを無慈悲に浴びせたり、

てかてかしたつや出し材をスプレーしまくったりといったことはしません。

磨くのはあくまでボディ側のみ。

エンジンに無意味な水分や脂分を与えるのは好ましくありません。

基本、拭き掃除と、軽く樹脂保護剤を塗り込んでおしまい。

 

バッテリーは完全に死んでいたので、ボッシュの新品に交換済み。

 

タイミングベルトは26,609km時に交換済みで、

現在4万キロ弱なので推奨サイクルの7万キロまではまだまだですが、

年数が既に9年経過しているので、気になる方は交換してもいいかもしれません。

一応目視確認した限りでは、特に劣化した様子は見受けられませんでした。

 

オイルフィラーキャップ裏。

ろくにオイル管理をしていない車両はこんな入り口部分ですらスラッジで真っ黒です。

もちろん、エンジンは調子バッチリです。

 

当店は磨きの専門店でもありますので、

販売準備段階ですでに入念な磨きを施したうえでガラスコーティングを施工済みです。

普通はですね、納車時のオプションとして薦められることが多いと思います。

そのほうがプラスアルファで儲かりますしね。

 

当店の車両は外装含め、完全整備済み。

内訳のよく分からない謎の整備費は頂きません。

そのまますぐに乗り出せる状態にして販売させていただいております。

 

細部も美しいでしょう?

場所によっては新車のようです。

 

グリルの格子は劣化で明るいグレーになっておりましたが、

コーティングを施すことで黒さを取り戻しております。

 

 こういう樹脂部分が黒さが重要です。

 

フロントコーナーウィンカーは左右とも純正品で新品交換済み。

右側だけ劣化でレンズカバーが外れていたことによる交換ですが、

右だけ換えてもバランスが悪いので左右ワンセットで交換しました。

 

ワイパーも純正新品に交換しました。

純正品は、なんていうんですかね?エアロパーツみたいのがついております。

でもなぜか運転席側だけ、助手席側にはありません。

どういう効果を狙っているのでしょうかね。

 

ホイールは元々純正の16インチでしたが、17インチに換装済み。

タイヤも新品です。

ちなみにホイールは塗装の状態が悪かったため、

店長オリジナル自家塗装済です。

雰囲気重視、細かい部分あまり見ないでください。

 

全体的にほぼ無傷と言っていい車両で、

私もしばらく気付かなかったのですが、矢印の部分、バンパーの下部に、

 

よく見ると擦り傷があります。

が、しゃがんで下から見ないと分からないと思います。

オークションの出品票にも書いてありませんでした。

担当者によってほんとマチマチなんですよね、評価点って。

 

付属品は説明書、整備記録、保証書、キー2本など。

詳細な整備記録は残念ながら付属しておりませんでした。

最近は個人情報保護の観点からか、

所有者名が入っているような書類は処分されてしまう場合が多いです。

とはいえワンオーナー車で、車両の状態から判断しても、

きちんと定期的なメンテナンスを施されていたことが伺えます。

 

 

販売価格 ただいま調整中

 

<主要諸元>

全長×全幅×全高:4,715×1,815×1,400mm

乗員定員:4名

ホイールベース:2,665mm

トレッド前/後:1,520/1,520mm

車両重量:1,660kg

 

エンジン型式:横置き 直列5気筒 DOHC20バルブ

吸気方式:インタークーラー付ターボ

総排気量:2,434cc

燃料:ハイオクガソリン

最高出力:200ps(147kW)/5700rpm

最大トルク:29.1kg・m(285N・m)/1800~5000rpm

10・15モード燃費:8.9km/L

燃料タンク容量:68リットル

 

駆動方式:FF

トランスミッション:5速オートマチック

 

ステアリング形式:パワーアシスト付きラック&ピニオン

サスペンション形式(前):マクファーソンストラット式

サスペンション形式(後):デルタ・リンク式

ブレーキ形式(前):ベンチレーテッド ディスク

ブレーキ形式(前):ディスク

タイヤサイズ(前):225/50R16→225/45R17へ変更

タイヤサイズ(後):225/50R16→225/45R17へ変更

最小回転半径:5.9m

 

<主要装備>

 

エクステリア

フロントフォグランプ

リアフォグランプ

 

セーフティ

運転席エアバッグ

助手席エアバッグ

サイドエアバッグ

ABS(アンチロックブレーキ)

トラクションコントロール

前席シートベルトプリテンショナー

後席3点式シートベルト

サイドインパクトバー

EBD(電子制動力配分装置)

盗難防止システム

その他安全装備

WHIPS(後部衝撃吸収リクライニング機構付きフロントシート

STC(スタビリティ&トラクション・コントロール)

ROPS(横転保護システム)

 

 

オーディオ

AM/FMラジオ付きCSプレイヤー

3連装CDプレイヤー

ダイナオーディオ社製10スピーカー+400Wアンプ

 

アメニティ

フルオートエアコン

パワーウィンドウ

集中ドアロック

ステアリングテレスコピック機構

ステアリングチルト機構

クルーズコントロール

本革巻きステアリング

本革シート

前席パワーシート

前席シートヒーター

ウッドパネル

 

※内容に誤りがあった場合は現車を優先とします

 

 

保証について

 

保証はありません。

その代わり、車検を付けてありますので、時間をかけてじっくり試乗して確認して下さい。

当店では、販売時点において走行上の問題が一切なく、

また、万が一納車後まもなく故障が発生したとしても、

きちんと直して乗る価値がある車だけを販売しております。

どうか、寛大な心と愛情をもって所有していただけると幸いです。

どうもこんばんは。

 

6月あたりだったか、古物商許可を取得いたしまして、

いい車ないかなーと日々オートオークションをチェックしておりましたが、

ついに!満を持して!素晴らしい車両を仕入れてまいりました。

 

何を仕入れてきたかというと、

オープンカー専門店を謳っているのでもちろんオープンカーです。

はい、ボルボのC70 カブリオレです。

そして私の一番大好きなパールホワイト。

この車種としては最高レベルのコンディションを保った車両ではありますが、

そこはさすがに16年前のお車。

気になるところは片っ端から直しまくり、交換しまくり、

そして磨きまくっていきます。

 

平成15年式(2003年)のワンオーナー車で、

しかも完全ドノーマル、何一つ、一切どこもいじっておりません。

 

コーナーランプは劣化でカバーが変質してしまっていたので、

左右とも新品純正部品に交換します。

妙にギラギラした社外品でありません!

ここ、非常に重要なこだわりポイントです。

端正なマスクがこの車両の魅力ですからね。

 

ちなみにヘッドライト本体のカバーはガラス製なので黄ばみなどの劣化は皆無。

しかも外して裏側まで磨けるという親切設計です。

ガラスっていいですよね~。

 

走行距離は現在39,952km。

私は走行距離よりもメンテナンス状況、

さらには「運」を重視するタイプなのですが、

今回のように元々素晴らしいコンディションの車両で、

さらに走行距離も少ないとあればまさに鬼に金棒です。

お客様にも自信をもってお勧めできますし、

気分もいいですよね、

なんとなく節目に感じる10万キロまでまだまだ当分ありますし。

まぁ本当は10万キロなんてまだまだ全然なんですけど、

日本の市場においてはほぼ無価値になってしまうんですよねぇ。

 

バッテリーは充電しても全く入っていかないほど完全に死んでいたので新品に交換しました。

基本的なところですので、ケチらずBOSCHの新品をおごります。

普通に乗ってればこの先5年くらいは余裕でしょう。

 

個人的には純正オーディオそのままなのはとてもポイント高し。

当時物の社外品DVDナビなんか付いていた日には非常にガッカリです。

しかも、裏をのぞけばゴチャゴチャと配線が押し込んであって、

挙句エレクトロタップで車両側の配線に割り込ませてあったり。

 

一番最悪なのはダッシュボードに張り付けてあるオンダッシュナビ。

これが付いていたら、どんなに他が良くても私は基本的に仕入れません。

両面テープを完全に除去したとしても、表面が変質していて取付跡が取れないんです。

それがもう、ほんとにほんとに嫌で・・・・。

この気持ち分かりますか?

ぜひ分かる人に買ってもらいたい、この車両。

 

 

こちらはキーです。

ボルボのキーは表面に何やらゴムっぽい塗装が施してありまして、

これが経年劣化により、ベタベタとまでは言わないまでも、

ブヨブヨボコボゴした感じになってしまい非常に見栄えが悪いのですが、

コチラの車両はメインキー、スペアキーとも、上々のコンディションを保っております。

 

はい、そしてこちらの車両の一番の特徴、シートがオレンジ色なのです。

出品票ではレッドレザーになっていましたが、どう見てもレッドではない、

オレンジ?アプリコット?まぁとにかくこの色がお洒落ポイントなのです。

 

劣化状況はこの程度。

かなり丁寧に乗り降りしていたのではないかと思います。

4万キロ程度でも、ラフな扱いを受けたシートはもっともっと傷んでおります。

 

といった感じの色遣いの車両なわけですが、

幌はベージュ、白のボディにベージュは少し全体に淡すぎる感じがします。

が、しかし、当店は幌屋です。

当然のごとく、張り替えます。

当たり前です、

なんせ張り替える前提で、

わざわざ幌が傷んでいる車両にターゲットを絞って探しているのですから。

幌がダメだとオークションの相場がグッと下がるのです。

原価で張り替え可能な当店にとってはまさに願ったりかなったり。

安く仕入れた分、その他の部分に予算を回してクオリティアップ!

 

張替え前、なんか色が合わないというか、イマイチパッションが感じられません。

 

というわけで、ダークブルーの幌に張り替えます。

もちろん新品です。

レッドのシートだったらブルーの幌はちょっと合わないのですけどね、

オレンジ色なのでブルーとの相性が抜群にいいのです。

 

ホイールは純正の16インチが少々古臭く見えるので、

別の純正17インチホイールを見つけてきました。

かっこいいでしょ、絶対に合うはず。

しかも、状態もとてもよろしい。

と思ってオークションで買ってきたのですが・・・

 

塗装が・・・モロに自家製スプレー塗装、しかも超適当。

さらに、飾りのピアスボルトが腐食しまくって、

その上からそのまま塗装してあるもんだから、もう滅茶苦茶。

おいおいそりゃないぜ、こんなのとてもじゃないが付けられない。

 

というわけで、

ダミーのピアスボルト合計52本を全てドリルでもんで外します。

 

よかった、思ったより綺麗に外せました。

ほんと、ただ差し込んであるだけでした。

 

で、サンドペーパーで表面を整えて、

 

サフを吹いて、水研ぎして、

 

出来た!

と思ったけどイマイチ仕上がりが気に入らないので何回かやり直して、

 

完成!

うん、まぁ塗装の素人にしてはなかなかうまく出来たのではなかろうか。

少なくとも、みっともなくて見てみてられない、ということは全くなくなりました。

ちなみに、塗料はホルツのホイールペイントのシルバーに、メタルクリア仕上げ。

もう一つの某有名ブランドのホイール用カラーより圧倒的に綺麗に仕上がります。

おススメです、ホルツ。

説明にはスプレー1本でホイール4本分なんて書いてありますが、

実際のところ、そんなんじゃ全然足りません。

ホイール1本にスプレー1本使い切るつもりで臨んだほうがいいですよ。

 

はい、新品のタイヤを組み込んで取付。

うん、いい感じっぽいです。

 

これは幌の骨組み部分です。

ボルボの場合、ここが非常に錆びやすくて、

保管状況が悪いとかなり派手に錆がでてしまうのですが、

こちらの車両は本当に綺麗。

今まで何台ものC70を見てきましたが、

これは間違いなくナンバーワンの保管状況です。

 

熱線の配線を留めているタイラップも劣化で割れて脱落していることが殆どなのですが

こちらの車両ではすべて完璧に、オリジナルのまま残っておりました。

もう20台以上は幌交換をしているのに、パーフェクトに残っているのは初めてです。

さらに、真ん中の島津家みたいな十字の部品、

これもオリジナルの位置に付いているのを初めて見ました。

大抵は折れて幌格納庫の中に転がっていて、

はて?この部品はいったい何だんだ?本来どこにあったんだ?

といつも疑問に思っていたのですが、ついに定位置が判明しました。

 

本当にいい素晴らしい車両なのです、こちらの車両。

私と同じくらいC70の幌交換をしている人がいれば、

二人でスゲースゲーと大騒ぎできるレベルです。

 

はい、というわけで、とりあえず磨き終わって、幌も張り替えました。

まだまだやることは色々ありますが・・・カッコイイ!!!

 

イイ!!すごくいい!!!

 

やばい、めちゃくちゃカッコよく、かつナチュラルに仕上がりました。

オリジナルの良さを活かしつつ、

少々古臭くなっていた部分が今風にモディファイされ、

オープンカー市場の第一線で活躍できる状態に舞い戻ってきたのではないかと思います。

 

この嫌味のなさ、そのくせとてもお洒落、知的、こんな車そうそうありません。

 

「あら、〇〇さんの旦那さん、素敵ね、建築家ですって 」

 

「娘の彼氏の〇〇君、なかなかよさそうな青年だったな 」

 

そんな声が聞こえてくるようなこないような。

車はその人の品性を如実に表します。

ギラギラした厳つい車で追っかけ回すタイプの人とは対極の存在。

そんな自分に、なってみませんか?

 

やばい、とても気に入ってしまった。

売りたくない。

かといってもったいないので乗りたくもない。

もったいないけど、是非大切に乗っていただける方にお譲りしたく思います。 

 

こちらの車両はですね、かなり大切に扱われていた様子が随所に感じられ、

また、どうもここ最近は全く乗らず、しばらく放置されていた雰囲気も感じられました。

しかし、乗らない状態でも、車検は継続的に維持されていました。

思うに、オーナーさんがなんらかの理由で愛車に乗れなくなってしまい、

しばらくはそのまま手元に置いておいたものの、

結局復帰することは叶わず、泣く泣く売りに出された。

そんな背景を勝手に想像しております。

 

まだいろいろ仕上げが残っておりますが、とりあえず予約受付中。

価格はまだ決まっていませんが、

最高コンディションの車両としてはそこまで高くない価格を目指しております。

車検が丸々2年ついて、全部込みで100万はしない、予定。

是非お気軽にお問い合わせください。

 

こんにちは。

 

今回ご紹介するのはこちら。

マツダ・RX-7カブリオレ(FC3C型)です。

幌交換とボディ磨きを同時にご依頼いただきました。

 

幌はStayfast生地のブラックです。

この車種の幌はなぜかビニル生地とクロス生地で数万円もの差があります。

生地単体で見たらそんなに大した差じゃないはずなのに、

なぜか完成品になるとクロス生地はとても高い。

まぁ、よく分かりませんが何か都合があるのでしょう。

作ってくれるだけありがたい。

ちょっとコツのいる車種ですが、上手く張れたと思います。

 

この車の幌はとても変わっておりまして、

天井部分だけタルガトップのように取り外せる仕様になっております。

ということは、屋根のど真ん中に継ぎ目が来てしまう!

 

そんなリスキーな構造をしている割には雨仕舞が適当でして、

いい加減な付け方をすると絶対に雨漏りが発生してしまいそうです。

表面から侵入してしまった水を排水するような、予防的措置が全くないのです。

というわけで見えない部分にコーキングをして、

出来るだけ水を侵入させないよう取り付けていきます。

 

ところで雨仕舞(あまじまい)って意味わかります?

建築設計をやっていた頃は普通に使っていた言葉ですが、これは専門用語なのでしょうか?

雨を内部に侵入させないための納まりを雨仕舞と言います。

それが上手くできていない場合は、雨仕舞が悪い、というように表現します。

 

FCの幌はここがみんな破れてしまいます。

開けるときに強く引っ張られるのが原因です。

 

ボディ磨き前。

元々の傷に加えて、

粘土で鉄粉除去をしますので、さらに傷らだけになります。

かといって、粘土を使わずにケミカル類で鉄粉除去をしたとしても、

表面に乗っかっている程度のごく軽いものしか取れません。

鉄分に反応して派手な紫色に変色するので、

なんだかいかにも取れてそうな雰囲気は演出されますが、

本気で鉄粉除去をするなら絶対粘土掛けが必須です。

そして粘土がけをしたなら絶対ポリッシュ掛けが必須。

もちろん、きちんとしたコーティングをするためには鉄粉除去が必須です。

この三つは常に3点セットの必須要件なわけです。

もちろん、ポリッシュで容易に除去できる浅い傷ですのでご安心ください。

 

で、磨き終わってこちら。

磨いて傷が無くなってしまうと、

塗装表面にピントが合わなくなってしまうため、

携帯のカメラのオートフォーカス任せでは同じような写真を撮ることが出来ません。

一眼レフでマニュアルフォーカスにすれば撮れるんですけどね。

まぁ携帯のカメラで塗装面にピントが合わなくなれば、

それ即ち、傷が無くなった証拠、ということにしておきましょう。

 

こちらはサイドリフレクター。

最近は使う方もだいぶ減ったと思いますが、

固形ワックスを使って拭き残しがあるとこのように白くなってしまい見栄えが悪いですね。

 

はい、細かい部分まで洗浄して、バッチリ綺麗。

よく見れは字が書いてあるんだなぁ、くらいになったと思います。

 

ウィンカーも・・・

 

バッチリです。

こういう細かいところで印象が大きく変わりますので、手抜きは禁物です。

 

ボディもピカピカ、幌も綺麗になって、満足していただけました。

他にもお車があるそうですので、ぜひ持ってきてください。

 

 

こちらはですね、幌屋の仕事じゃないんですが、

中古車販売用に仕入れたプジョー・508SWのリヤパワーウィンドウ。

ケーブルが外れて、さらにこんがらがって動かなくなってしまっております。

こういうのはですね、たいてい定番の故障ですので、

調べるとすぐにリペアキットが出てくるんですよ。

 

ほら、出てきた。

といっても国内では出回っていないようでしたので、

輸入車に乗る、扱うならサラッと海外の情報をチェックするクセを身に付けましょう。

純正部品で数万円かかる修理が、三千円でお釣りがきました。

まぁ工賃は別ですけど、器用な人なら自分で出来ると思います。

 

ちなみに、オリジナルは金属板とプラスチック部品の複合体ですが、

リペアキットは全体が樹脂になっております。

強度はまぁ、触った感じは特に問題なさそうです。

 

故障の原因としましては、

ケーブルの端が引っ掛けてあるプラスチック部品が負荷に耐えられず、

隙間が広がってケーブルがすっぽ抜けてしまい、

その状態でモーターを回したため中でこんがらがって完全に動かなくなった、という状況です。

まぁこんがらがろうが、こんがらがるまいが、

ケーブルが外れた時点でアウトなんですけどね。

 

で、新しいパーツをに付け替えて、

ケーブルも張りなおして車体に戻せば修理完了。

無事動くようになりました。

が、このケーブル、かなりの張力で張ってありますので、

ちょっと工夫しないと、取付は難しいです。

え~、こんなのどうやって付けるんだよ・・・

というのを創意工夫で解決した瞬間が・・・たまらなく嬉しいのです。

あと、パワーウィンドウなんてのは、

だいたい動きが渋くなってきた結果として負荷が掛かって壊れますからね、

グリスアップも忘れずに。

 

それでは、また。