★店長日記★

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こんばんは。

関東は最近暑い日が続いております。

しかし、千葉の夏はだいたいいつも風が吹いているので、

耐えられないほどの暑さ、というわけではありません。

 

はい、というわけでまずこちらはフィアットバルケッタ。

ダークルビーの幌に交換しました。

ダークルビーは生地の生産が終了し、メーカー在庫も切れたのでこれでもうおしまい。

需要があるんだから作ってくれればいいのになぁ・・・残念。

 

 

こちらはバルケッタのフロア。

雨漏りする前提?かどうか知りませんが、床面が一体成型の樹脂で覆われております。

シートのスライドレールは金属なので、

水没しないようにわざわざ一段高い位置に付いているという念の入れ様。

雨漏り上等!ドンとこいやっ!と言わんばかりの親切設計、潔くていいですね。

ね、漏れたでしょ?でもほら、床は防水なんですよ、みたいなノリ。

新車から雨漏りする車両も普通にあったそうで、

ディーラーさんも「まぁ、オープンカーですから」で片付けていたそうな。

 

さらに困ったことに、バルケッタちゃん、ウェザーストリップの調整が一切効きません。

骨組と完全に一体型となったレールにそのまま嵌めてあるだけ。

基本的に「雨漏りを調整して直す」という発想はないようです。

「漏れたら受け止めればいい」という新しいアプローチを選んだ革新的な構造なのです。

まぁなんせ、バルケッタ=小船なわけですから、水との親和性を重視した設計なのかもしれません。

 

 

こちらはNCロードスター。

赤なのでやっぱり黒!

 

NCは誰が張ってもだいたいこれくらい綺麗に張れると思います。

元々精度がいい上に、このようにしか付きようがない構造なので、

DIYで交換してみたい!という方にもぴったりな車種です。

詳細なマニュアルも付属しておりますので、皆さんぜひチャレンジしてみてください。

 

こちらはBMW・Z3。

幌は全然痛んでいなくて非常に綺麗なのですが・・・

 

リアスクリーン周辺のモールの割れが気になるとのことで全張替え。

 

こちらの車両は全体的にすごく綺麗で、

ボロボロになりがちなドアアウターハンドル周りのゴムも綺麗に残っています。

もしかしたら一回交換したのかも?

 

サイドのエンブレムは交換待ちなのか、外されていました。

でも、外した下にもちゃんとBMWのロゴが入っているのです。

こういう洒落の効いた演出、いいですね。

 

すごく綺麗な車両でしたが、さすがにボディに隠れている幌端部は泥が溜まっています。

 

 

幌を外したボディ後部側。

こちらの車両、いつもよりブチルがたっぷりな気がします。

 

 

全部除去して・・・

 

エプトシーラーに置き換え。

幌側にも貼ります。

当店ではしばらくこの方法でやっていますが、雨漏りは大丈夫みたいです。

エプトシーラーはブチルのような粘着性はありませんが、

3cm幅の防水帯をボルト締めでギュッと圧縮する形になりますので、

恐らくかなり信頼性は高いのではないかと考えております。

 

で、完成写真・・・と言いたいところですが、暗くなってしまったため撮れずじまい。

Z3は結構やっているのですが、いつも写真撮れないんですよねぇ。

 

 

さて、我が家のTHE・下駄グルマ、プントくん。

あれ、意外と壊れないかも?と油断していたら、

ここ最近いよいよイタ車としての本領を発揮してまいりまして(まぁ14年落ちですし)、

フロント左ワイパーが動かなくなり、続いて右も動かなくなり、

リアワイパーが根元から折れて脱落し、

センターパイプは腐って排気が漏れ、

エアコンもなんだか効かないし、謎オイルもそこかしこから漏れてるし、

今何キロで走っているのかもよくわからないし、

エアバッグがちゃんと出るのかどうかも怪しい、

バックで坂道駐車するとエンストするし(CVT)、

少々雲行きが怪しくなってまいりました。

 

まぁ、思い返してみれば元々色々なトラブルはありましたけれども、

単発だったのでその都度適当に直して乗っておりました。

が、ここ最近は同時多発的になってきたので、はてさてどうしたものか。

致命的なトラブルはないので当面大丈夫そうですが、

ぼちぼち次期車両を考えていかないといけなくなって参りました。

いや、考えたい、ぜひ考えさせてください。

次何にしようかなーって考えている時が一番楽しいのです。

 

それでは、また。

こんにちは。

 

いかにも夏らしい、露出オーバー気味の写真!

アウディA4カブリオレが2台、

店長、ついに念願かなってA4カブゲット!

と言いたいところですが、残念、どちらもお預かり車両です。

同じ青系ですが、左は紺、右は明るめの青です。

このほか水色もあるんですよね。

そんなに数が出る車でないわりに、結構色が充実しているのです。

内装の組み合わせもたくさんあるし。

 

交換動機はどちらも同じ、リアガラスの剥離。

 

幌交換中の基本姿勢はこんな感じ。

A4の幌はキーがOFFの位置なら手で自由に動かせるので作業がしやすいです。

 

リアの裏側はこんな感じでやたら複雑に見えますが、

幌交換ではほとんど弄らないので見た目ほど難しくはありません。

 

これがA4カブのインシュレーター。

かなりの厚みで、敷布団みたいです。

 

奥のガレージには現在ジャガー・XK8が鎮座しておりますので最近の作業はずっと外。

暑くて大変ですが、たまには夏らしく健康的に汗を流しながら作業するのもいい感じ。

なにせ水がうまい、お茶がうまい、そして仕事上がりのビールがうまい。

 

XKさんは油圧が抜けて幌が動かないのでちょっと作業が大変。

預かりが長くなってしまいすいませんがもう少々お待ちください。

油圧の補助がないと新品のパンパンに張った幌を閉めるのは大変なのです。。

 

こんなのが入っている上にトップは布製ですから、

雨音などはセダンモデルなどよりも静かなのではないでしょうか。

鉄板屋根は激しい雨が降ると結構バタバタうるさいですもんね。

乗り比べたことがないのでわかりませんが。

 

で、1台目完成。

 

最初はちょっとシワが入っていたのですが、

真夏の炎天下に置いておいたら伸びるわ伸びるわ。

太陽のエネルギーってホントすさまじいですね。

1500Wのヒートガンを使ってもほんのピンポイントでしか温められないのに、

太陽のアニキときたら、ほんの数十分程度で幌全体をアッツアツにしてしまいます。

 

2台目も完成。

珍しくピザ釜横の駐車場にて。

 

う~ん、いつ見てもスタイリッシュな幌。

生地はどちらもTwillfast IIのブルーです。

A4カブはその清楚な見た目もあってか、落ち着いた黒やブルーの依頼が多いですね。

 

 

さて、そういえばアイツはどうなったのか。

 

この手乗りネコです。

 

前回紹介時はこんな感じでしたが、、、、

 

 

 

いまや、

 

 

 

 

THE・ネコ

 

この余裕の表情・態度。

まさにネコ、いや、ネコ様です。

 

 

そして圧倒的リラックス・・・・・・!

生まれてこのかた、怖いことなど全く経験したことがない。

完全に人生(猫生)を舐め腐ったネコに育ち上がりました。

 

3人の子供たちにもみくちゃにされても全然平気。

むしろ自分から突っ込んでいきます。

 

お風呂だってヘッチャラ、

シャンプーしても嫌がらないし、湯船に入れると泳いで見せるほど。

どこで習ったのか、その華麗な猫掻き。

人間は水泳教室行かないと覚えないのに。

本能は人間よりもよほど強いようです。

人間って、いちいち教えないとなーんにも出来ませんもんね。

全生物の基本、繁殖行動ですら予備知識が無ければ怪しいものです。

まぁ、本能が弱い代わりに、色々覚えられる頭脳を手に入れたのでしょう。

プリインストールソフトのない高性能パソコンみたいな感じ。

 

はい、というわけで、ほとんど我が家に溶け込んでしまい、

子供も「あげちゃダメ」というので、とりあえず今のところうちの猫みたいになっております。

懸念された猫アレルギーも、なぜか全く起きない。私も嫁さんも長男も。

一緒に布団で寝てても余裕です。

しょっちゅうお風呂で洗っているのがいいのか、

まだ子猫だからアレルギー物質の放出が少ないのか、

はたまた、猫アレルギーのない新種の猫なのか!?

なんだかよくわかりませんが、今のところ上手くやっている・・・つもりです。

まぁ、何より子供の情操教育にペットはもってこいですね。

確実にいい方向に作用していると思います。

 

それでは、また。

こんにちは。

なんだか一気に夏らしくなってきましたね。

週末はまた荒れるようですが・・・

 

さて、MG-TDが仕上がったので御紹介いたします。

 

じゃん

うん、かっこいい!

クラシックカーでありながら、伝統的なスタイルにとわれない素敵なアレンジ。

 

ドアパーツも同色で張替えました。

 

手前味噌ではありますが、

このようなクラシックカーの幌としてはかなり綺麗に張れたのではないかと思います。

現代の幌と違い、あまり強く引っ張れないので誤魔化しがききにくいのです。

何せ、無理に引っ張ると後ろの木枠は引っこ抜けちゃうし、フロントガラスも傾いてしまいます。

しかも、よく見ると左右で骨の位置、高さが全然違うという・・・

こうなるともう、現車合わせでそれっぽく張っていくしかありません。

だから、左右それぞれを見比べると、幌・窓・車体の位置関係が全然違うのがわかります。

しかし、左右同時に見れる人なんていませんから、

それぞれの面がそれっぽく仕上がっていればいいのです。(ということにしないと納まらない。笑)

 

現代の車と比較。

よくぞここまで進化しました。

まぁ、タイヤの数は一緒ですね。

クラシックカーは面白いですよ。それぞれの形状に意味があるので。

例えばラジエーターグリルのところ、実はこの部分がラジエーターそのものなのです。

一番冷えるところに付けよう、ということでここに付けた。そう、まさに必然。

現代の車なんて、見た目優先で小さいグリルにしておいて、

わざわざ電動ファンで冷やすという、、、本質からはだいぶ外れてしまっております。

 

また、ラジエーターの上にはラジエーターキャップがあります。

そうだ、目立つからここにエンブレムを付けよう、ということで、

天使を乗っけてみたのがロールスロイス、スリーポインテッドスターを乗せたのがメルセデス。

これらは今でもただの装飾として同じような位置にくっついていますが、

もともとはラジエーターキャップという意味があったのですね。

 

その他、

ヘッドライトを付けよう→ラジエーターの横が空いてるからそこだね。

バンパーを付けよう→前にバーを付けとけばいいね。

泥ハネがイヤだ→タイヤを覆えばいいね。

たぶん全部こんな感じのノリ。

確かに何も無いところから進化していったらまずはこうなると思います。

 

オーナーさんもご満悦。

見てください、なんとも手を乗せやすそうなドア形状。

わざわざ手が自然に乗っかるような形状に欠き込んでいますね。

現代のバスタブのように囲まれた車でドアに腕を乗せるのはちょっと無理があります。

おいおい、腕が顔の横まで上がっているぞ、と。

この点においては、ユーノスロードスターはここまで低くはありませんが、

一応「腕を乗せやすいように」ということでデザインしているそうです。

 

いざ、ご帰還。

高速道路で帰るそうです。

バッチリ整備されているので、高速でも安心。

前は70km/hしか出なかったらしいですが、

トランスミッションを5速に変えて100km/hまで出せるようになったそうです。

 

参考までに、こちら、窓を施工中の写真。

部品が届いたとき、「何じゃ!?窓が空いてないがな」とびっくりしたのですが、

実際に付けてみて納得、

前述のように、左右で全然骨組の位置が違ったりするので、

現車に合わせてみないと「窓はここ!」とハッキリ決めることが出来ないのです。

というわけで、現車に合わせてみて、納まりをよく確認してから窓を開ける、という流れになります。

布の部分を切り抜くと、中にスクリーンが入っています。

ですので、切ったところがどこでも窓になる、というある意味とても便利な構造。

 

それでは、また。

こんばんは。

 

現在MG-TDの幌交換の真っ最中。

非常に古い車でネタも大変豊富なので2回に分けてお送りしたいと思います。

 

こちら張り替え前。

ビニルの黒でございます。

ふるいオープンカーはみんなビニルが標準ですね。

昔はアクリルクロスなんて無かったのでしょうかね?

 

年式なりにヤレていて、これはこれで雰囲気があって良かったのですが、

イメージチェンジも兼ねて張り替えることになりました。

 

オリジナルなのか、途中で交換しているのか分かりませんが、結構やっつけな感じの納まり。

現代の基準からさかのぼって見て行くと大変簡素かつ適当な作りに見えますが、

逆に何も無かった時代、そう、ドアはおろか幌もフロントガラスも無かった時代から追って考えていくと、

よくぞここまで進化しなたぁ、頑張ったんだなぁ、と感心します。

こういう原点回帰はいいですね。

現代(ヒュンダイじゃない)の車がいかに優れているか実感させられます。

 

 

こちらは幌後端部。

ここを剥がすと・・・・

 

 

・・・・!! 腐ってやがる

なんと、と言うか、やっぱり、と言うか、そう、下地は木なのです。

写真は既に腐ってボロボロの部分を取り除いた状態です。

 

そのままでは幌が付かないので、まず木部用エポキシパテを充填しまして・・・・

 

固まったら削って整形。

 

こっちも欠損部を補修。

なんだか文化財の修復みたいになってきました。

もはや幌屋の領域を超えて、木工職人の領域へ。

こう見えて(どう見えて?)店長、実は大工の息子でして、大工仕事の勉強も少々やっていましたので、

こういうのもまんざら嫌いではありません。

エポキシ樹脂って、カッターでスルスル削れて面白いし。

 

 

いつものリアスクリーン養生。

ん?右下・・・・あぁ、ユニオンジャックだ!

 

というわけで前半はここまで。

完成はまた後日御紹介いたします。

こんばんは。

 

最近はなぜかお預かりが集中する傾向にあり、駐車場がオープンカーだらけ。

手前2台はフィアットバルケッタとプント。

ほわんとした顔のバルケッタちゃんと、小さいくせに目つきの悪いプントくんが好対照。

同じ時期に販売していた車両ですが、ずいぶんデザイン傾向が違います。

ちなみに、うちのプントくんは違いますが、

バルケッタのエンジンをプントに積んだHGTアバルトというグレードもあります。

ちょっとプントの車体だと1.8Lのエンジンはフロントヘビー気味らしいですが。

 

奥はちょっと前に御紹介したMG-TD、隣はBMW・Z3、

ガレージ内にちらっと見えているのがメルセデスベンツのSLクラス(R129)です。

 

R129はたまたま2台ほぼ同時に入庫しました。

こちらは直6 3.2リッターのSL320。

軽めのエンジンで、一番軽やかな走りが楽しめるのではないかと思います。

 

 

幌は元と同じ黒色で、生地は最高級のGermanA5。

 

一方こちらは泣く子も黙る、もしくは余計に泣き喚く、V12エンジン搭載のSL600 6.0 AMG。

その性格に合わせて幌も派手目なGermanA5のボルドーをチョイス。

 

エンブレムチューンじゃありません、ちゃんとV12入ってますよ。

 

このあたりの処理が難しいのですが、綺麗に出来ました。

オーナーさんも「純正より綺麗」と満足してくださいました。

良かった良かった、だってめちゃくちゃ苦労しましたから。

2台あわせて40時間くらい作業したかもしれません。

 

この車、リアスクリーンだけ交換できるように、という配慮だと思うのですが、

屋根部とリアスクリーン部、前後セパレートの2ピース構造になっておりまして、

張り具合の調整をこの前後の継ぎ目部分でやっていかないといけないという、

かなりややこしい構造なのです。

途中、このままほっぽり出して逃げ出したいと何度思ったことか。

 

残念なことに、そこらを走っているR129のほとんどはハードトップをかぶっておりますね。

せっかくのオープンカーなのに、あんなクソ重たい屋根を被せてしまったら、

滅多なことではオープン走行なんて楽しめません。

ぜひ、自分好みの綺麗な幌に張り替えて、オープンカーとして楽しんでいただければと思います。

 

 

フロント部がAピラーに合わせて凹んでいるのが特徴的ですね。

 

 

骨組は一昔前のメルセデスでおなじみの超過剰気味・高品質仕様。

主だった部分はほとんどピカピカのメッキで覆われています。

こんなところ、開閉時しか見えないのに・・・

 

ここだってほら、ビッカビカです。

その他、どこもかしこも笑っちゃうくらい高品質で金がかかっています。

カーペットだって、国会議事堂か!と思うくらいフッカフカで厚みがありますし。

いやぁ、本当に素晴らしい。

今のメルセデスは全然こんなことありません。

だって、こんな変態的こだわりを持ったまま作り続けていたとしたら、たぶんとっくに倒産してます。

今は電子部品やら快適装備やらにリソースを割かないといけない時代ですから、

こういうところにお金を掛けられる時代はもう来ないでしょう。

 

それにしても、V12エンジン、こりゃたまらんですね。

エンジンスタートの時からしてもう、最高にしびれます。

12個ものピストンを持ったクランクを回さないといけないわけですから、

セルモーターも非常に力強く、甲高い音とともにスタート。

ヒューヒュヒュヒュヒュッっとやや長めに回ったあと12個ものシリンダーが順次点火され、

ボンッ!という爆発音とともに目覚めます。

この瞬間はやや近所迷惑な感じですが、一度始動してしまえばそこは12気筒、

極めてスムーズな回転で、安定したアイドリング状態を保ちます。

 

そしてひとたび走り出したら・・・・走っていないので分かりませんが、

それはそれは余裕のある走りを見せてくれるはず。

超巨大なV12エンジンをフロントに積んでいるわけですから、

峠道などでは軽快感とかそういったものとは一切無縁でしょう、きっと。

でもいいんです!

なんたって天下のV12ですから。

燃費が悪かろうが、重たかろうが、整備性が悪かろうがなんだろうが、

12個ものシリンダーを持っている時点で何よりも偉いのです!

 

店長は目覚めました、時代は今、V12エンジンです。

 

以前はフェラーリにも目覚めました。

しかし、一旦飽きました。

が、しかし、今回V12エンジンという存在を知ってしまいました。

つまりどうすればいいかというと、それ即ち、「V12+フェラーリ」

そう、V12エンジンのフェラーリを買えば全て解決するではないか!という結論に至ったのです。

 

いつかV12のフェラーリを手に入れる!

既に嫁さんにも決意の程を伝え、了承を得ました。

はぁ、まぁ、好きにしたら?と。

さすが、よくわかっていらっしゃる。

 

10年後か20年後か知りませんが、とにかくV12フェラーリを手に入れよう。

幸いV12フェラーリは、そのGTカー的な性質やスタイリング、

そして何より維持費の高さなどから中古車市場では敬遠されがちであり、

V8と比べると比較的リーズナブル?(どこが)に思えなくもない値付けがなされているのです。

例えば456GTなんか400万くらいからあります。

比較的新しい612スカリエッティだって1000万ちょっとから。

599GTBもかなり下がってきておりますし、

その突飛なスタイルから賛否両論のFFもそのうちガクンと下がるでしょう。

 

まぁ、とにかく、人生で一度乗ってみたい、V12フェラーリ。

乗ってみて、あぁ、やっぱりスポーツカーはライトウェイトだわ、と思えばまた帰ってくればいいのです。

負け惜しみのライトウェイトではなく、V12を知った上でのライトウェイト。

これはもう、説得力が全然違いますね。

やっぱりロードスターは偉大だよ、と。

ドヤ顔で言ってやりますよ。

 

というわけで店長、行って参ります、あちら側の世界へ。

こんばんは。

色々仕事が立て込んでおりまして日記を書いている暇が無かったので、まとめて御紹介。

 

 

最近は輸入車が多い気がする。

いや、記憶に残りやすいだけかな?

奥から986ボクスター、ニュービートル、一番手前はアルファロメオ・スパイダーです。

 

まずはニュービートル。

生地はTwillfastIRPCの黒だったかな?

 

やっぱり黄色には黒がよく似合いますね。

ただ、パステル調な黄色なので、原色バリバリの黄色よりも色々合わせやすいと思います。

 

助手席側のBピラー根元カバーが壊れていたので部品持込で交換。

 

が、しかし、モーターとカバーを繋ぐロッドが紛失していて見当たらない・・・(写真は運転席側)

 

後部座席の座面を引っぺがしてみたら無事見つかりました。

ステンレスなのでマグネットツールでも拾えないしどうしようかと思いましたが、

たまたま下にそのまま繋がっている構造だったので助かりました。

ここのカバーは動きがすごく複雑なので壊れやすいですね。

エンジニアさん、頑張り過ぎました。

 

ボクスターは珍しいGerman生地のオリオングレーに。

明るい色なので手入れは大変かと思いますが、オリジナリティ溢れる一台に仕上がりました。

 

アルファロメオ・スパイダーは新車時から約20年経過した幌を交換。

すっかり色が抜けてしまい、また中間のラバー層もあるんだかないんだか、

そこら中から水が染み込んでくる状態。

写真は露出オーバーなわけじゃないですよ、黒が褪せてグレーになってしまっているのです。

 

フロントヘッダーウェザーストリップのリテーナーは錆びてボロボロ。

この車種は特に錆びに弱いですね。

 

全体がこんな感じなので再度ウェザーストリップをはめ込むのは不可能。

接着剤で止める方法に切り替えておきました。

ちなみに、完成写真は撮り忘れましたが、元と同じ黒に張替えです。

 

こちらはアウディA4にTwillfastRPCのホットチョコレート。

 

端正なマスクがたまらない!

 

A4の幌はインシュレーター(中綿)もたっぷり入っているのでパンパンな感じに仕上がります。

 

こちらはボルボ・C70.

元の幌は黒でしたが、TwillfastRPCのボルドーにて張替え。

 

綺麗に張れました。

C70は比較的作業しやすい部類です。

ちなみにアウディA4と違って、C70にはインシュレーターがありません。

北欧の車だけど寒くないのかな?

現地仕様だと入ってたりして。

 

このどうもこうもない端正なテールランプ、大好きです。

 

こちらの車両は垂れたヘッドライナーが機械部に挟まって破れてしまっておりました。

 

そのままだとアレなので・・・

まず見えないところから同じ生地を切り取って持ってきます。

(もちろん切ったところは別の布で補強しております。)

 

んで、なるべく布目が合うようにして貼り付け。

両面テープのほうがいいでしょう。

接着剤を塗ると表に染み出てきてしまいます。(はい、一回失敗しました。)

 

車両に付けると、ちょうどBピラーカバーの裏に来るのであまり目立ちません。

無料サービスの範囲としては、まぁまぁ上手くいったのではないかと。

ってかわたしゃカケツギ屋さんじゃありませんので、跡形も無く・・・ってのは不可能です。

あれってすごいですよね、繊維を一本一本織り込んでいって生地同士を繋いでしまうという。。

ああいう唯一無二の技術を持った職人さんはカッコイイです。

 

こちらは珍しい、ソリッドじゃない赤のS2000。

幌は定番のブラック!

 

こちらのZ33はStayfastのバーガンディ。

サイドスカートに赤のラインが入っているのでまとまりがいいですね。

ちなみにこのラインは自分でテープを貼っただけなんだそうな。

へぇ、こんなにお手軽にイメチェンが出来てしまうとは。

なかなかいいですね。

 

こちらは珍しいStyafast生地のLATTE。

そう、カフェラテとかのラテ。

うん、いかにもそんな感じの色です。

 

以上、全部は紹介しきれないのですが、ざっと掲載させていただきました。

こんばんは。

今回はZ33のご紹介。

 

オレンジのボディにバーガンディの幌です。

スポーティ過ぎず、カジュアル過ぎず、ちょうどいい感じでしょうか。

 

綺麗に張れました。

 

 

こちらの車両、

延びたゴムバンドの代わりに金属バネが追加してありました。

うん、まぁ確かに金属バネならば伸びないし、今まで全く考えなかったわけではありません。

しかし、やはり金属バネだとどうしても畳んだときに納まりが悪く、

なにかしら悪影響を及ぼす可能性が無いとは言い切れない。

というわけで、バネは外して、普通にゴムバンドを交換しておきました。

 

また、見た目に反してあまり引っ張り力が強くなく、必要な分を引っ張れていませんでした。

この部分は伸びた状態と畳まれた状態における距離の差が大きいので、

それだけ伸び量があり、なおかつ強い、というバネはそうそう無いのかもしれません。

 

 

話は変わって、Z33といえば・・・

こことか・・・

 

 

こことか・・・

 

 

こことか、そこかしこに「3つの正方形」のモチーフが散りばめられています。

これがZ33のデザインコンセプトというか、まぁデザイン上の重要なアイコンなわけですね。

 

 

で、ドアを開けてなんとなーく見てみると・・・・

 

おや?

 

 

なんとこんなところにも隠されていました。

実に地味ですねぇ~、何の装飾性もないパーツなのに。笑

 

デザイナーはこんなところまでいちいち指示しないでしょうから、部品担当者のお遊びでしょうか?

それともディズニーランドの隠れミッキーみたいに、

「いろんなところに隠れてるから、みんな探してみてね!」的なイベント要素なのか。

他にもないかなと色々探してみましたが、隠れ要素としてはここだけしか見当たりませんでした。

 

皆さんもよかったら隠れアイコン、探してみてください。

見つけたら写真を撮って日産に送るとオリジナルステッカーがもらえるよ!(ウソ)

 

それでは、また。

こんにちは。

施工例が色々とたまっているので少しまとめてご紹介させていただきます。

 

まずこちらはパープル?のS2000にブリックの幌。

「大丈夫!絶対似合うから!!」と半ば強引に決めていただきましが、

仕上がった車をみてオーナーさんも満足してくださったので良かったです。

洗った直後なのでちょっとムラがあります。

 

こちらは最終型の鮮やかなブルーにダークブルーの幌。

 

純正っぽい、実にさわやかな組み合わせでいいですね。

 

こちらはDIYにて取り付けされました。

リア周りの水漏れで少々苦戦されたようですが、無事仕上がりました。

レインレール周辺は難しいんですよねぇ。

私も未だに苦労させられる時があります。

 

フロントまわりも綺麗に仕上がっております。

 

こちらは986ボクスター。

幌はオーナーさんの持ち込み品で、普段ならお断りするところなのですが、

うちで扱っている幌と同じメーカー製でしたので、それならばとお受けいたしました。

 

勝手知ったる・・・・ってなもんで、取り付けはもちろんバッチリです。

ちなみに、幌を購入後、取付店を探している時に当店を見つけられたそうです。

初めからご依頼いただければもう少し安く、メーカー保証も有りでお受けできたのですが、

まぁ金額もそこまで大きくは変わりませんし、

なにより大変かっこよくなったのでオーナーさんにも満足していただけました。

 

こちらの幌は某オークションで購入されたそうです。

店長は出品しないの?とたまに聞かれますが、

単純に価格差だけで競争させられるのもなんだかイヤなので、当サイト上での販売に絞っております。

とか言いながら実は開店当初、一瞬だけ出してました。

駆け出しのとき、宣伝がてら利用するにはちょうどいいですね。

 

こちらのボクスター、大変状態がよく、全体的に凛とした雰囲気がありカッコよかったです。

 

さて、ネコのフジモトみぃちゃん♂ですが・・・

 

だいぶネコらしくなってまいりました。

これは数日前の写真ですので、今はもっと大きくなっております。

未熟児でしたけど、特に持病などもなくスクスクと育っております。

 

さて、こんなにかわいいみぃちゃん、今なら幌交換をご依頼のお客様に無料プレゼント!!

人に慣れまくっている、というか人間しか知らないで育っているので誰にでも懐きます。

最近アレルギー反応がいよいよやばくなってきたので、どうかお願いします。

ダメなら実家に押し付けるしかない。(3匹目)

こんにちは。

 

今回はまずNCロードスターのご紹介。

白のボディにTwillfast IIのユーログリーンです。

これがどうしてなかなかカッコよかったのですが、日差しが強すぎて色がよくわからない...。

 

わからない...。

 

この写真じゃ明るすぎるか・・・

 

こちらのオーナーさん、遠路はるばる山口県からお越しくださいました。

最長記録更新?以前四国から来られた方といい勝負でしょうか。

やはり、これだけの距離を自走してこようという方は若いオーナーさんが多いですね。

私なんてもう無理無理。

かつてはロードスターで埼玉と広島を何往復もしたものですが。

眠くなったらオープンで髪をかき乱しながら。

NAロードスターのオープンで100km/h+α出したら、もうとても寝ている場合ではありません。

 

 

ちなみにこちらの幌、骨組の先端部がなぜか曲がっていました。

 

 

ほら。

閉じるとき、何か挟んでしまった感じ?

でもここに何か挟むなんていうシチュエーション、普通ありませんよねぇ、何だろう。

 

 

というわけで、ソフトハンマーでトンテンカンと直す・・・

だいたい直りました。

 

 

ちょっと曲がってるやん、と思ったそこのあなた!

 

他のところと見比べてみると分かりますが、元々結構曲がっているのです。

幌を張ったら全然わかりません。

 

 

 

こちらはZ33に黒い幌。

こちらもコントラストが強すぎてよく分からん...。

 

まぁ、とにかくとても黒いぞ、ということです。

内装も含め全体的に白黒のコーディネートになっておりましして、

幌の黒が締まったことでよりかっこよく仕上がりました。

 

これならわかりますね。

ボディは完全に白飛びしてますが。

とにかく、クロスの黒は晴れの日にこそ真価を発揮するのです。

ビニルの黒だと、なんとなくテカって見えてしまいますけどね。

 

 

 

さて、5月1日に拾った捨て猫のみぃちゃん。

(娘曰く「フジモトみぃちゃん」 フジモトって誰?)

わずか58gの手のひらサイズでしたが・・・・

 

でっかくなっちゃった!

 

もはや手のひらには納まらなくなったそのサイズ。

本日現在、ほぼ倍増の108gとなっております。

 

お医者さんにはたぶんダメと言われましたが順調順調。

まぁ、万が一ダメでも気を落とさないよう敢えてそう言ったのかもしれませんね。

幸い、元が小さかっただけで体そのものは至って健康なようで、ガンガン飲んでガンガン出してます。

 

人間様用の数倍高い高級ミルクの効果か、毛ヅヤもどんどんよくなりモコモコしてまいりました。

いい猫に育つといいのですが・・・・

 

引き続き飼い主募集中。

私の経験上、ロードスター乗りは猫好きが圧倒的に多いですぞ。

こんばんは。

今回はBMWのご紹介です。

 

まずはZ3。

 

赤のボディにブラウンの幌を組み合わせました。

どうでしょう?黒もかっこいいですが、ブラウンもなかなか良く似合っていると思います。

 

リアスクリーンは薄いスモークのタイプを選択しました。

ぱっと見だとほとんど分からない程度のスモークなので、下品にならずちょうどいいと思います。

 

 

ちなみにZ3の場合、ボディを傷つけやすい作業を伴うので養生を念入りにするのですが・・・・

 

オゥノォォォォォ!!

作業後養生フィルムを剥がしたところ、劣化したクリアが一緒に剥離してしまいました。

何のための養生だか、非常にブルーです。。

オーナーさんは、元々劣化していたので仕方ないですね、ということで納得して下さいましたが、

そうはいってもやはり気になってしまうところではあります。

事前に打ち合わせの上「劣化してるから貼らないで作業しましょう」となったとしても、

じゃあそれで作業中傷ついたらどうするの?って感じですし、非常に難しい問題です。

赤は特に弱いですからねぇ・・・気をつけたいと思います。

皆様も、塗幕の劣化が気になっている場合は事前にご相談ください。

やはりお互い納得の上で作業させていただくのがベストですので。

 

 

さて、お次もBMW。

こちらは大変珍しいE36カブリオレのM3。

エンブレムチューンではなく本物ですよ。

M Powerとカブリオレという非常に贅沢な組み合わせですね。

 

 

見よ、このシンプルながら色気のあるエンジン。

最近のは何でもかんでもカバーカバーカバーで色気も何もあったもんじゃありません。

洗練された美しい配管の取り回し、これこそが機能美ってもんです。

 

でも・・・・私、直列エンジンのシリンダーブロックを片側に寝かすのがどうしても気になります。

S2000のF20CやGT-RのRB26DETTなど、

高性能エンジンでも普通に寝かせているので全く悪影響はないのでしょうが、

やはりせっかくの直列エンジンですからトヨタのJZ系などのように、

車体のど真ん中にスパーッとシリンダーを並べて欲しいと思ってしまいます。

 

 

 

話がそれましたが、こちらは幌の張替えではなく、上手く開閉できないので見てくれないか、というご相談。

小一時間ほどあっちこち見回して、原因が分かったのでそのままお預かりし、ちゃちゃっと補修。

 

まずは伸びきってしまったゴムバンドの交換。

幌を外さない状態で作業したのであまり細かい仕事は出来ません。

今回は「いかに簡単お手軽に、元の機能を回復させるか」がコンセプトなので、見た目は二の次。

リベットと、食品の袋をとじるクリップを使ってちゃちゃっと補修。

どうせ隠れてしまいますので全く問題はありません。

もちろん、機能はバッチリ回復し、開閉もスムーズにいくようになりました。

 

ご予算次第では、幌を全部外してバンドを丸ごと新品交換、

ということも出来なくはありませんが、そうなると工賃含めて数万円コース。

何万円もかけてバンドを交換するだけなんてお客さんもアンハッピー。

何時間もかけてわざわざ幌を外し、新品に張り替えるでもなくまた戻すだなんて私もアンハッピー。

 

今回の方法では、大幅に安く機能を回復できてお客さんもハッピー。

適当な補修で喜んで貰えて私もハッピー。笑

 

こちらも必殺適当補修。

幌格納部リッドのロック爪を引っ張るアウターワイヤー端部が折れて外れていたので、

ケーブルタイでちゃちゃっと補修。

これがどうしてなかなか、強く引っ張ってもびくともしないほどしっかり固定出来ました。

なんだ、こんなんでいいんだ、と自分でもびっくり。

え?こんなので直っちゃうの?とお客さんもびっくり。

もちろん機能もバッチリ回復。

ディーラーさん見積もりの20分の1の費用で対処できました。

 

というわけで、なんでも金をかけて新品に交換すればいいってもんじゃありません。

ディーラーさんと同じ金額を取ってこんなことしてたらとんでもない悪徳業者ですが、

お互い納得の上であれば、こういう融通の効いた作業もいかがでしょうか?というお話しでした。

 

 

さて、去る5月1日の出来事。

ガレージの片づけをしていると、何やら外からミャーと猫の声がしたような。

駐車場の塀の下から声がするので見てみると・・・・

 

なんと、思いがけず猫を拾ってしまいました。

これがまた超小さい手乗りサイズ(従来比)。

通常の生まれたての子猫は100g前後が標準ですが、この子は約半分の58gしかありません。

獣医さんもびっくりのミニマムサイズ。

恐らく母猫が諦めて育児放棄した個体で、世話をしても育たないでしょう・・・・とのことでしたが、

そのままほっとくのもかわいそうなのでとりあえず出来る範囲で世話をしてみることに。

 

まずはなにより保温が大事、ということでダンボールに小動物用ヒーターを設置し、快適空間を構築。

恒温動物である哺乳類は、外部から熱を供給してもらえればその分エネルギーを温存出来る、はず。

 

燃料のミルクは2時間に1回というハイペース。

ネットで評判の良かった最高級粉ミルク、人間用よりはるかに高い。。。

一回でも忘れるとたぶん死にます、と獣医さんに言われた以上欠かすわけにもいかず、

夜も夫婦交代でミルクを与え続けます。

その甲斐あってか、拾ったときに58gだった体重は三日目にして67gまで上昇。

これはもしかしたらいけるかな?とほのかな期待を持ちつつ、

今日も眠い目をこすりながら授乳授乳・・・・・

 

ちなみに我が家は、私と嫁さん、長男がアレルギーなので猫は飼えません。

きちんと育ったら引き取り手を探したいと思いますので、

興味のある方がいらっしゃいましたらぜひお声掛けください。

 

それでは、また。

こんばんは。

今回はNCロードスターのご紹介。

店長はNCの幌交換が大好きなので、大歓迎。

在庫も一通り揃えておりますので、どしどしご来店くださいませ。

 

お車はこちら。

純正のビニル黒を高級生地TwillfastIIの黒に張り替えました。

 

クロス生地になるだけでもかなり質感がアップしますが、Twillfast生地はさらに上を行く上質感。

特に黒色の場合質感の高さが際立ちますので、ご予算に余裕のある方にはお勧めです。

 

なお、こちらのオーナーさん、以前にZ33の幌交換をご依頼いただきまして、

今回お車の乗り換えにより、2回目のご来店となります。

リピーターさん、ヒジョーーーに嬉しいです。

気に入ってくれたかと思うと嬉しくて1回目以上に頑張っちゃいますので、

今後とも末永いお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

 

 

さて、こちらは作業中の写真ですが、レインレールの元々貼ってあるシールをよく見ると・・・・

見慣れない形状。

こんなの今まであったっけ?

 

なぜか2枚のエプトシーラーを組み合わせ、T字型になっています。

何か意味があるのだろうか?

これより古い車両でも、新しい車両でも、こんなの見たことが無い(気がする)。

ただの気まぐれ?

 

このような(?)気まぐれで工夫してみる、というのは、私自身よくやります。

本当にその場の思い付きです。

次の時には「まぁやっぱり今まで通りでいいか」と元に戻り、

一回限りの創意工夫ってのもしょっちゅう。

 

それをさらに気まぐれで日記に書いてたりするので、

「あれ、店長、あの方法、もうやってないの?」って言われることがあります。

すいません、ただの気まぐれでしたので・・・

というわけで、過去の店長日記にはご注意ください。

自分でも忘れているような気まぐれネタが残っている場合があります。

 

といってももちろん、より良い方向に向かうための+αな気まぐれなので、

良くないから止めた、というわけではありません。

「やらなくても別にいいか」と考え直しただけですので、やってもやらなくても特に悪影響はありません。

ご安心ください。

 

 

さて、今回の幌交換動機。

定番のサイド部分の破れ。

 

前も言いましたが、原因はこのストラップです。

こんなもの、さっさとちょん切ってしまいましょう。

本当は黙っていればこのストラップちゃんのおかげでまだまだ使える幌が次々に痛み、

交換依頼がたくさん入ってウハウハ状態、にならないこともないのですが、

やはり技術職として有意義な情報を黙っているわけにはいきません。(得意気に語りたい)

 

これはまた別の車両ですが、前端部がこのように割れることもあるのですね。

S2000なんかではたまに見かける症状ですが、NCで見たのは初めて。

 

はい、というわけで今日はこのへんで。

それではまた。

ご無沙汰しております。

今回はZ33をまとめてご紹介。

 

まずこちらはダークブラウンの幌。

曇り空のせいかかなり濃く見えますが、実際はもうちょっと明るい印象です。

 

これだとちょっと明るすぎ・・・・

車体が白なので露出が難しいですね。

 

こちらは珍しいStayfastのペッパー。

 

白と黒の繊維が混じった感じの個性的なカラーです。

ちょうどグレーのスーツみたいな質感。

 

こちらは、THE・黒。

純正のホイールを黒く塗るってのがまたセンスいいじゃないですか。

ブラックエディションとかっていう限定車でありそうな感じ。

 

とにかく真っ黒。

そしてツヤツヤ。

 

なんか忍者みたいですね。

元の幌は純正の黒でしたが、やはりクロス生地のほうが黒さが際立ちます。

 

こちらはZ33のメーターパネル。

分解して何やらごちょごちょ。

そのほか、トヨタ・MR-S、86(ZN6)のメーターも分解中。

 

それでは、また。

 

こんにちは。

お久しぶりです。

しばらく日記更新が滞っておりましたが、幌交換はずっとやっておりましたよ。

 

というわけで今回はNCのご紹介。

運転席のフロアがびしょ濡れ。

吸水タオルで10回以上吸い取っても足りないくらい水が溜まっていました。

前側半分のフロアとの間に出っ張りがあるので足元には水が流れ込んでおらず、

オーナーさんは私が指摘するまで全く気付かなかったとのこと。

みなさんもたまにはイスの下を点検してみてくださいね。

 

この場合の雨漏りの原因はほぼレインレール排水口と見て間違いないでしょう。

乾いてはおりますが、排水口の縁まで泥水が達した形跡があります。

 

水を流し込んでみると、やはり全く流れません。

 

細い棒を突っ込んでホジホジすれば無事詰まりも解消。

詰まり自体はだいたい些細なもので、ちょっと突っ突けばすぐにドバーっと流れ出てきます。

NCはそんなに古くないのに詰まり率が非常に高いですね。

って、いつも排水口ネタばかりですみません。

 

で、出来上がり。

グレーのボディにダークルビーの幌です。

 

思いっきり西日だったので色がわかりにくいですが、

なかなかいい組み合わせだと思います。

 

NCの幌は黒、ダークブルー、ダークルビー、バーガンディ、ブリックの在庫を置いているのですが、

日本語版マニュアルがまだ完成していないのでサイト上では販売しておりません。

英語版マニュアルでもよろしければ販売可能ですし、

取り付けももちろん可能なのでお気軽にご相談ください。

幌の金額は80,800円です。

 

 

 

さて、最近日記更新が滞っていた理由・・・・(言い訳)

 

こんなものが届きました。

すごくでかくて重たいので、ピアノの輸送屋さんが運んできました。

その重量、実に110kg。

 

ただでさえ狭い店長の仕事場(という名の物置)に設置。

思った以上にでかい。

 

パソコンと並べて比較するとますますでかい。

台の下に入っているのはA3プリンタですので結構大きめなのですが、

それをはるかに上回る巨大な筐体。

これは一体何なのか・・・・

 

正解はUVプリンタというものです。

紙以外の、プラスチック、金属、布、革などあらゆる物体に直接印刷できる優れものなのです。

そんなもの何に使うのさ?と思われるかもしれませんが、

何に使うか?それ自体が勝負。

そう、優れた道具を手に入れたら、あとはアイディア勝負なのです。

というわけで、何を作ろうかあれこれ考え中。

試作品が出来たらまたそのうちご紹介しますが、基本的には車関係に使います。

お楽しみに(?)

 

これを何に使おうか、そればかり考えていたら日記更新に興味がいかなくなってしまい・・・

という言い訳なのでありました。

こんばんは。

今回はNCロードスターのご紹介。

 

NCのクロス幌でおなじみのシミですが、タン系だけかと思ったら黒でも発生するのですね。

 

なんか、カビが生えたような感じにも見えます。

接着剤の溶剤が原因だとしても、なぜこんな風にまだらになるのか。

 

NCでも初期の型の場合、幌の後部にこんな部品が付いているので移植します。

水路を確保するための部品のようですが、なぜ初期型だけ付いているのかは不明。

ちなみに、初期型はレインレールの形状も違います。

写真は撮っていませんが、開発が間に合わず継ぎはぎで作ったような感じです。

 

今回はStayfastのバーガンディに張り替えました。

 

写真には写っていませんが内装のシートが赤ですのでとても似合っています。

 

ちなみにこちら、NCのデビューと同時に発売された3rdジェネレーションリミテッド。

赤、白、グレーと3色のボディーカラーが設定されまして、

赤だとフロントグリルとピラーのメッキモールがやたらと目立つ印象でしたが、

白だとそれもあまり目立たず、スッキリとまとまっていると思います。

 

夜。

皆さんあまり気付きませんが、後ろの塀に一応「OOZORA-KENKEN」の看板?があります。

あまりお店っぽくしたくないのであえて控えめになっております。

 

それでは、また。

こんにちは。

今回はありそうでなぜか今まで無かった一台。

 

ニュービートルカブリオレです。

幌単体での販売は何度かあったのですが、取り付けの依頼は実は今回が初めて。

やはり日記に実績が掲載されていないと、なかなか依頼がありませんね。

 

作業経験がなくて大丈夫?と思われるかもしれませんが、

過去の経験により余程特殊でない限りはほぼ問題なく対応可能です。

そもそも、幌の基本構造なんて大まかに分けると数パターンしかなく、

大抵どこかしらのパターンにあてはまります。

 

今回だって、ほら。

店長の大好きなカルマン社製。

アウディA4と同じ会社なので、基本的な取り付け方法もほぼ一緒。

ウェザーストリップなんて、全く同じ断面ではないかというくらい似ていました。

 

生地はTwillfastRPCのホットチョコレート。

どこかで見たような・・・・そう、シャトレーゼのチョコミントバーです。

 

こちらの生地、残念ながら在庫限りで終了となります。

ダークルビー、ブリック、ホットチョコレート、いい色がみんな消えてしまう・・・・

 

ボディがもう少し鮮やかな水色だと組み合わせがとても難しいのですが、

パステル調のやわらかい水色なのでとてもよく似合っていると思います。

それにしても面白いシルエットですねぇ。

ボディラインに合わせた屋根形状も幌だから出来る芸当。

メタルトップだと外観よりも「どう格納するか」のほうが重要なので、

どうしてもやや無理のあるデザインになってしまう傾向にあると思います。

想像してみてください、ビートルカブリオレの屋根がメタルトップだったら・・・

この形状ではどうやっても絶対畳めないでしょう。

それこそ、シトロエン・C3プルリエルみたいに外して家に置いておくしかありません。

 

交換動機はリアガラスの剥がれ。

同じカルマン社なので、ここらの原因もアウディA4と同じですね。

 

ニュービートルの幌交換はボディを傷つけやすい作業を伴うので養生も念入りに。

上のほうはフィルム3重貼り+養生テープです。

これだけやっとけば安心して作業に集中できます。

 

ちなみに・・・

 

取り付けマニュアルによると、純正でこんな部品があるのだそうです。 

車体後部から取り出した骨を車体に固定し、作業しやすくするための治具です。

なるほど、これなら車体に傷をつける恐れもなく作業しやすそうですね。

しかし・・・これを取り付けようとごちょごちょやっているときに傷を付けそう。

というわけで、いずれにしても養生はしたほうがいいでしょうね。

 

幌交換費用は生地にもよりますが工賃込みで16万円~となります。

ぜひご検討くださいませ。

 

 

続きまして・・・・

こちらはオレンジのZ33にブラックの幌。

無難な色ですが、黒が引き締まってとてもカッコイイです。

 

リアガラス脇が破れる理由がよくわかる写真。

畳むときガラスが後方に押されるためこのように引きちぎられてしまいます。

 

ガラスがずれる原因は写真のタブの切断。

これにもっと強度があればいいんですけどねぇ。

 

 

 

こちらはお客さんがDIYで作業されたS2000。

モザイク処理を施したうえ、店長日記サイズの600×400に調整して送ってくださいました。

この気配り、出来る男です!

以前同じように配慮してくださった出来る男第1弾氏もS2000でした。

S2000って、どちらかというと几帳面なオーナーさんが多い気がします。

その機械的精密さが、几帳面な性格に合致するのかもしれません。

 

拡大してみても非常に綺麗に張れていますね。

オーナーさん曰く「決して器用ではない自分でもちゃんと出来た!」とのことですので、

DIYを検討している皆さん、ぜひ頑張ってやってみてはいかがでしょうか?

S2000の幌交換は非常に手数が多く面倒ではありますが、

フィッティングは比較的良好なので綺麗に張りやすい部類だと思います。

 

それでは、また。

大変珍しい車がご来店。

 

すぐに車種名が分かる方も少ないでしょう。

MG-TDという車です。

1953年式ですのでなんと62年も前の車です。

さすがにこの年式になると、クラシックカーと呼ぶことに誰も異論はないでしょう。

見た目もザ・クラシック。

 

オーナさんもこの車にふさわしい、お洒落で粋なおじさま。

若い人が乗ってもさまになりませんね。

車も人も雰囲気を出すには熟成が必要です。

 

元々、無難に今と同じ黒で・・・とご依頼ただいていたのですが、

どうせならばやはり色を変えたい、ということで確認のためご来店。

車の上に載っておりますStayfastのバーガンディで決定いたしました。

クリーム色のボディなのでよく似合うと思います。

 

骨組も必要最小限な構成でシンプルです。

幌前後は釘でとめてあります。

釘を打つ部分の下地は木です。

さすが素材もクラシックですね。

 

なお、この車の画像を検索してみると、

幌がダルンダルンにたるんだ画像がたくさんひっかかります。

古いからある程度は仕方がないのかもしれませんが、

それでもやはり張り替えるからにはビシっと仕上げたいものです。

 

私を信じて?依頼してくださったオーナーさんのためにも頑張りたいと思います。

経過はまた追ってご報告いたしますのでお楽しみに。

 

 

話は変わりますが、私、店長の名前は高橋です。

まぁそこらへんによくいる高橋。

電話口で名前を聞かれてもほぼ聞き返されることのない、安定の高橋。

ですが、本当はよくある高橋ではなく、異字体の高橋なのです。

日本中に生息する一大勢力「高橋氏」ではありますが、

実は正式には異字体・旧字体である、という方は結構多いみたいです。

お葬式の看板なんかですと、ちゃんと正式な字で書いてある場合が多いのですが。

 

が、普通にパソコン上で変換しても出てこないんですよね。

しかし、先日Macの変換で「すみ」と変換したところ、

なぜか私の正式名に使用する異字体の「橋」が出てきました。

Windowsのほうでは出てこないのですが。

 

というわけで、私の正式名称は

です。

JIS X 0213という規格に準拠したフォントには含まれているらしいです。

Windows標準搭載のメイリオやMSゴシック・明朝なども対応しておりますので、

全国の髙𣘺さん、ぜひ試してみてくださいね。

 

それでは、また。

こんばんは。

ここ数日で花粉が大量放出されるようになりまして、

花粉症持ちにはきつい季節がやってまいりました。

 

さて、今回はゴルフ3カブリオのご紹介。

 

ゴルフ3の場合ガラスの移植が必要なので・・・・

まず室内側からガラスを押して枠から押し出し、

あとはヘラでグリグリと引っ張り出していきます。

このとき、金属製のヘラはNGです。

一点に力が集中すると、ピシッといきますよ。

 

このときゴムはかなり変形しますが、

とても丈夫に出来ているので破損することはありません。

また、痕が付くこともほとんどありません。

安心してグリグリしてくださいませ。

ただし、今回はオーナーさんの要望でゴム枠も新品交換しました。

部品代はだいたい22,000円。

ただのゴムなのにたっかい!!!

 

ガラスと枠を外すとステープルで止まっているのが見えます。

 

まずはクリップリムーバーでこじって浮き上がらせ・・・・

 

頭が出てきたら、ラジオペンで引っこ抜きます。

たくさんあって大変、いくつあるのかな?と数えたところ133個でした。

ステープルが一定の間隔でキレイに並んでいるところはさすがドイツ人。

 

新しい幌を張ったら、窓の周りをステープルで固定します。

ステープルについては、角から打つ派とセンターから打つ派に意見が分かれるわけですが、

個人的にはまずはセンターから外側に向かって大雑把に打っていくのがいいと思います。

で、全体がいい感じに整ったら、細かく打っていく。

まぁ、人それぞれ、やりやすいようにやったらいいですが。

 

このとき、一段凹んだぶん、どうしても生地が引っ張られすぎるので、

途中、カッターで少し切れ目を入れて、不必要な張力を開放しながら打っていきます。

 

が・・・・

 

なんか・・・

 

顔っぽい・・・しかもたくさん。

気持ち悪くも見えますが、仏様のように見えなくも無いのでこの場では後者としておきます。

ありがたやありがたや。

ちなみにこの生地、ホワイトバランスの都合で黒く見えますが、ブルーです。

 

はい、というわけで無事ステープルも止め終えて、ガラスを嵌めこめば完成。

といっても、ガラスを嵌めこむのが一番大変なのですが・・・

 

ガラス嵌めも終盤になるとコツをつかんできてスイスイ進みます。

が、次回、たぶん数ヵ月後に作業するまでにはだいたいコツを忘れます。

以後繰り返し。

当日記において誰も必要としないようなノウハウをこちょこちょ書いているのも、

備忘録として後で確認できるように、という意味合いがあります。

 

今回もシワもなくよく出来たと思います。

ガラス移植は面倒ですが、逆にガラス開口部にシワを寄せて調整することが出来るので、

最初から幌にガラスがくっついているタイプよりも綺麗に張りやすいです。

生地が最高級生地GermanA5のせいもあってか、特にハリ・ツヤがよい仕上がりとなりました。

 

ちなみに、ボンネットが開いているのは外部電源を接続しているためです。

作業中はエンジンOFFのまま頻繁に電動幌を動かす必要がありますが、

外部電源があればバッテリ上がりを気にする必要がないので、心置きなく作業できます。

 

それでは、また。

こんばんは。

今回はシボレー・コルベット(C5)のご紹介です。

 

英語で書くとChevrolet Corvetteなわけですが、

コルベット(コーヴェッ!)はともかく、

Chevroletはスペルを見る限り、普通はシボレーとは読めませんよね。

と思ったら、元はフランス語なのだそうです、なるほど納得。

Peugeot(プジョー)やRenault(ルノー)に近い語感があります。

 

さて、交換の動機は・・・

リアガラスの剥がれ。

見事に外れてしまっております。

 

前も後ろも、こんな感じでステープルで止めてあります。

なんか・・・・結構雑ですね。

 

ステープルを外すと、受けとなるプラスチックが割れてしまっております。

これではあまり固定力も期待できないので、この部分は接着or両面テープに切り替えます。

 

どこが開発しているのかなと見てみると・・・

DURAという会社で、なんとメキシコだそうです。

なるほど、純粋なアメ車は減ってきていると聞いておりましたが、

こういうところにも南米化の波が押し寄せてきているのですね。

地理的な関係で、日本だとMADE IN CHINAやTAIWANになるところが、

MADE IN 南米になっているような感じでしょうか。

もっとも、最近は米国回帰の流れもあるようで。

やっぱり自国製が一番!

 

こちらは幌布のほうのタグ。

ロゴデザインが独特で見にくいですが、AMCOという会社です。

これもまたメキシコ。

ちなみにこの会社のアフターマーケット部門は、

当店で取り扱っているE-Z ON AUTO-TOPS社に買収されております。

その関係もあってか、コルベットC6の純正幌はE-Z ON社が製造していたのだそうです。

一応E-Z ON社のサイトにはそう書いてある、ように見えます。私の英語力では。

 

コルベットの幌は前後の位置が明確に決まっていません。

ですので仮固定して張り具合を見ながら取り付けていきます。

慣れないと結構大変。

 

はい、出来上がり。

アングルのせいもありますが、後ろが長~い。

ちなみにトランクと幌格納部及びキャビンは完全につながっておりまして、

もしかしたらスキーやなんかも積めるかも知れません。

以外と実用的な感じです。

 

このペッタンコなボンネットの下に5.7LのV8エンジンを搭載しております。

ここに入ってしまうくらい背が低くかつパワフルなエンジンなので、

他の車種への流用も比較的盛んに行われており、

日本車だとRX-7やロードスターへ移植するケースも見られるようです。

 

以上です。

それでは、また。

こんばんは。

今回はロードスターを2台ご紹介。

 

NBロードスターにダークルビーの幌です。

ボディは真っ黒に見えますが、ポルシェ純正の濃いブルーに塗装してあります。

 

ダークルビーはメーカーの生地在庫限りとなりますのでご注文はお早めに。

 

続いてこちらはNA純正の青い幌を・・・

 

同じビニルの青で、ガラス化しました。

こうして同じアングルで写真を並べてみると、だいぶ窓の大きさが違うのが分かりますね。

とはいえ、ガラス窓の良好な視界は何物にも変えがたい。

 

なお、こちらはNAロードスターなのでレインレールもすぐに割れる旧型タイプでしたが、

もし、幌屋がそれはそれは丁寧に外したとしたら、

実は全く割らずに外せるのではないか、と試してみました。

 

慎重に・・・慎重に・・・ゆっくりと外し・・・・て

 

パキッ

 

はい、もうダメです、いきなりダメ。

 

外そうと少しでも曲げた時点でもういきなりバッキバキです。

もちろん分かってはいたのですが、やはりダメです。

 

ボルト周りなんてもう、こんなですよ。

 

というか、こちらの幌、スクリーン交換か、幌丸ごと移植したかで、

そもそも最初から割れていました。

テープが貼ってありましたが、全然ダメです。

バッチリ漏れた形跡がありました。

たとえ割れた部分にテープを貼ったとしても、

それを車体に取り付けるときまた別の場所が割れます。

 

というわけで、改めて言いますが、

NA/NB初期のレインレールは何をどう頑張っても絶対に再利用できません。

みなさま、再利用は潔くあきらめてください。

NB後期純正レインレールに換えておけば、

途中何度か幌交換したとしても、向こう30年くらいは問題なく使えると思いますよ。

なお、上記2台のロードスター、どちらも元の幌がそんなに悪い状態ではありませんでした。

とはいっても、私にとっては古い幌は必要のないものですし、

お客さんもいらない、という場合はどんなに綺麗だろうと捨ててしまっておりました。

 

がっ、しかし!

先日、当方で幌交換させていただいたお客さんの車体に付いていたまだ状態のいい古い幌を、

そのお仲間の若い方がそれはそれは嬉しそうに持って帰られたのです。

 そのフレッシュな感じ、そうだ、そういえば私もかつてはそうだった!!

当時は確か23歳だったか、中古で今のロードスターを買ったとき、

最初から幌が破れていたので、ヤフオクで中古の状態のいい幌を探し、

お金が無かったから自分でせっせと交換したのです。

今はダメです、お金で解決できるものならなるべくそうしたい。

汚い大人になってしまいました。

 

というわけで、若さ溢れるオープンカー乗りの皆さん、古い幌差し上げます。

ただし、発送するのは面倒なので基本的には取りに来れる人限定。

自身が若さ溢れる存在なのかどうなのか、その辺りの判断は自身の倫理観にお任せいたします。

 

 

はい、ではまずNo.001

NAロードスター用 純正ブルー幌

破れもなく、まだまだきれい。

リアスクリーンの透明度もバッチリ。

 

ただし、オーナーさんがボディカバーをかけて保管していたせいか・・・

ちょっとカビが生えたようなポツポツが見受けられます。

 

 

裏側の日焼けはそれほど感じられません。

 

破れやすいBピラー下の部分もまだ柔軟性があり、しばらく使えそう。

ちなみに、写真の通りそのまんま、汚れたままのお渡しです。

当方では掃除は一切しません。

 

畳んだら小さくなりますのでトランクにも入ると思います。

 

 

続いてNo.002

NBロードスター純正 ガラス幌 ビニル ブラック

 

こちらも特に破れも無く綺麗ですが・・・

サイドのストラップで引っ張られる部分だけ少し割れています。

こんなストラップ、切ってしまいましょう。

そうしたら割れの進行が防げると思います。

 

裏側は日焼けのあとが少々目立ちますが、使用上は問題なさそうです。

 

Bピラー下も綺麗ですので、まだ使えます。

すいません、ヒートテックが袖から出ていますね。お見苦しいものを。

 

はい、というわけで今回は上記2点のご紹介。

これらの幌は、ヤフオクにでも出せば多少値が付くかもしれませんが、

それでもあえて「いらない」と言われたオーナーさんの心意気を汲んで無料プレゼントするものです。

転売しようとか、店で販売する中古車に付けようとか、野暮なことはおやめください。

常識のない人、横柄な人もお断り。

オープンカー好き同士、気持ちよくやり取りをいたしましょう。

 

というわけで、ぜひ欲しいという方(フレッシュマン)はお気軽にご連絡ください。

しばらく経っても希望者が現れない場合はこれまで通り処分いたします。

 

それでは、また。

こんにちは。

今回はアルファロメオ・916スパイダーのご紹介。

 

こちらは古い幌。

なぜかアルファ・スパイダーの幌はこのように気泡が入ったような劣化の仕方をします。

こちらは純正幌ですが、張り具合も悪く、全体的に今ひとつ締まりがありません。

劣化もあるのですが、残念ながら元からそんなに納まりがいい幌ではないのです。

 

で、作業後はこちら!と言いたいところですが、

洗車したし、さて写真撮ろうかな、というところでオーナーさんが取りに来られたので、

残念ながら今回は撮ってません。

というわけで、作業をしましたよ、というご報告のみ。

 

と日記に書いたら、オーナーさんが写真を送ってくださいました!

 

珍しい水色の車体。

幌はStayfastのバーガンディ。

元々設定のある水色、ヌヴォラブルーではなく、

156などに設定のあるファンタジアブルーメタリック?に全塗装してあります。

 

幌後端部はなるべくピシッとするよう調整しておりますが、

どうしても真っ直ぐに揃わず、ややフニャフニャするんですよね・・・

それでも元の状態よりはだいぶ綺麗になっていると思います。

なお、端部が黒ずんで見えるのは雨で濡れているせいです。

 

ちなみに、なぜ端部が揃いにくいかと言うと・・・・

ご覧の通り、各部ごとに固定方法がバラバラで、張力が均等にかかりにくいのです。

ですのでどうしてもフニャフニャしてしまう・・・

また、下地も均一でなく浮き出やすい。

というように、まぁ非常に難しい車種なのであります。

それでも理想の状態に近付くよう、日々工夫を重ねてまいりたいと思います。

 

それにしてもなんというエキセントリックなデザイン。

普通の車種ではなかなか難しい色の組み合わせですが、

アルファほど強い個性があれば、この色にも負けていません。

 

非常に特徴的な丸目4灯のヘッドライトですが、

ボンネットを開けると、中に2眼分がつながった普通のヘッドライトが入っています。

というわけで、この丸い穴を横長の穴につなげてみたり、

はたまた四角や三角にしてみても一応機能的には成り立つのです。

意味はありませんが。

 

参考までに、前にもこんな組み合わせがありました。

赤色大好きSさんのMR-S。

交換したのはもう3年以上前になります。

ちょうど近々幌のメンテで入庫予定なのですが、

もしかしたら赤要素がさらに増えているかもしれません。

期待してますよ!

 

ちなみに今回のオーナーさん、オープンカーはなんとこちらで9台目。

しかもアルファ・916スパイダーだけで3台目という、筋金入りのオープンカー好き。

こんなぶっ飛んだオーナーさん、じっくりお話をしたかったところですが、

店長も人見知り、オーナーさんも人見知り、

そんな二人が出会うと・・・全然話が弾まない!

なんて数奇な運命。

慣れてくればきっと楽しく話せるようになると思いますので、

10台目、11台目の入庫、お待ちしております!

 

それでは、また。

 

※途中で写真が追加になって日記が長くなりすぎたので、

一時掲載していた後半部分は次回に持ち越しとします。