★店長日記★

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こんばんは。

本日はNCロードスターのご紹介です。

今年に入ってからだいぶ需要が増えてきた感じです。

やはり発売からある程度年数が経過すると一斉に需要が出てきますね。

 

前にもお話しましたが、NCロードスターの場合、

ロールバー後ろにあるクリップがとても割れやすいです。

4つ並んでいる白い部品です。

 

本来は内装部品ごと引っこ抜けなければいけないのですが、

かなりきつめなのでクリップが穴から抜けず、頭の部分が割れてしまいます。

 

今回も半分の確率で破損しました。

 

ほぼ確実に割れますので部品はストックしております。

DIYで交換する人は、あらかじめ入手しておくといいでしょう。

部品番号はGJ6A-68-AB1

1個からでも買えますが、5個買うとちょうど1パッケージ分でキリがいいですよ。

 

で、内装部品側にセットします。

 

ちなみにこちらはシート裏のトリム。

収納ボックスまで全て一体となっており、かなりの大きさです。

ですが見た目に反して、持ってみるととても軽いのです。

片手でヒョイっと出来る感じ。

支障のない範囲で極限まで薄く作られているようで、

グラム単位で軽くすることを目標としたマツダの「グラム作戦」を強く感じ取れる部品です。

 

で、出来上がり。

純正の黒ビニールからクロスの黒に張り替えました。

 

今回は中部方面から遠路はるばるお越しいただきました。

せっかく来たのに・・・・・と言われないよう、調整も念入りに。

 

当たり前ですが、目立つシワもなく綺麗に張れました。

NCはNA/NBよりは綺麗に張りやすい傾向にありますので、DIY向きかもしれませんね。

詳細な日本語版マニュアルも準備中ですので、是非ご検討ください。

なお、在庫を置くつもりで何色かオーダーしてあるのですが、

入荷する前から取り付けの予約が入ってしまっているのでなかなか店頭に並びません。

近々入荷予定のカラーもありますので、ご検討中の方はお気軽にご相談ください。

 

それでは、また。

こんばんは。

本日はボルボC70のご紹介。

そんなに依頼は多くないのですが、

今回はたまたま2台取り付けが重なったのでまとめてご紹介いたします。

 

まずはこちら。

パールホワイトのボディにTwillfastRPCのボルドーです。

真っ白に赤だとスポーティな感じになりますが、

パールとの組み合わせだとなかなか上品な雰囲気を醸し出してくれます。

と思っているのは赤幌を見慣れている店長だけらしく、

初見のオーナーさん曰く「うわっ、派手だなぁ~」だそうです。

 

このテールランプのデザイン、とても好きです。

 

高級車らしい、硬質な感じに仕上がりました。

Stayfast生地だとやや薄いためかこのパリっとした感じが出ませんので、

やはりコンフォート系のオープンカーはTwillfast系以上の生地にしたほうがいいと思います。

 

ちなみに、こちらの車両のオーナーさん、

エンスー車好き御用達サイト「エンスーの杜」の管理人である金盛さんです。

(お名前掲載快諾いただきました)

私も一エンスー車好きとしてサイトはいつもチェックしていたので、

お問い合わせいただいたときは「うわ、有名人から依頼来たー!」と舞い上がりました。笑

実は金盛さんも千葉ですので、全国的に見れば結構近所なのです。

独立開業の大先輩から色々お話を聞けて楽しかったです。

 

さて、わざわざお金をかけて幌交換をしたこちらの車両、

近々エンスーの杜サイトに「売り車両」として掲載する予定とのことです。

気に入ってしばらく乗られていた愛車ですが、どうせなら綺麗な状態で次の人へ、という粋な心遣い。

というわけで、こちらの車両を見てピンときた皆様。

エンスーの杜、要チェックです。

 

さて、もう一台も素敵なお車。

青緑?の車体にTwillfastRPCのベージュ幌です。

前出の車両とはまったく別の車であるかのような趣きで、こちらもとてもいい感じです。

 

 

金盛さんの車両で作業時間を計測してみて、

「よし、これは1日で出来そうだぞ」と思ったので日帰りで作業させていただきました。

仕上がりは夕暮れギリギリでしたが、なんとか撮影に成功。

だいぶ日が伸びてきたので助かります。

 

短期間で2台作業しますと、やはり2台目はとてもスムーズに進みますね。

前の作業から数ヶ月以上期間が空くと、せっかく得たコツなどを忘れてしまいますので・・・

一応メモに記したりもしているのですが、

しばらくぶりに読み返しても「はて、なんのことだっけ?」って感じで、

あまり用を成しておりません。

 

 

さて、こちらはC70の駆動系部分。

欧州車の幌開閉は油圧システムが多いのですが、C70は全てモーター制御となっております。

モーターのパワーはかなり余裕がある感じで、

幌を張った直後のパンパンの状態でも、難なく閉め切ることが可能です。

 

他の車種とは細部の納まりがだいぶ異なるのでどこ製かなと調べてみると・・・

ありました、製造元ラベル。

ドイツのEdscha社という会社だそうです。

こちらの会社はボルボのほかにもBMWやメルセデスの幌システムを開発しているようです。

欧州車としては珍しく、トルクスねじではなくプラスねじを多用しております。

トルクスの場合はサイズがいちいち細かく分かれていて作業が非常に面倒なのですが、

プラスねじの場合はフィリップスドライバー(PH2)一本あればほとんどいけますのでだいぶ楽ちんです。

しかしなんで欧州車はあんなにトルクス好きなのだろう。

そんなに特別優れているとも思いませんが・・・

フィリップスねじのほうがグッと押したときに芯が決まりやすいし好きです。

 

それではまた。

こんばんは。

ちょっと作業順が前後しますが、今日はS2000のご紹介。

 

今回はAピラー側のウェザーストリップも交換しました。

まだそんなに劣化しているわけではありませんが、

幌側のウェザーストリップも交換するので、当たり具合の関係でこちらも交換。

ウェザーストリップ類は新品だとかなりムッチリしておりますが、

他の部位と接触することで段々と形が馴染んできて密着性が増してきます。

ですので、適正な当たり具合になるよう、関係する部位は全て一斉に交換したほうがいい、

と言われていますが、まぁ実際のところはどうだかわかりません。

とりあえず、漏れなければOK.。

 

外すとやっぱり汚れているので、掃除してから取り付けます。

ちなみに、車体側には写真に示したように3つの爪があるのですが、

なぜか新しいウェザーストリップ側には①が嵌まるべき穴があいていません。

外した古いウェザーストリップには穴があるのですが・・・。

というわけで、①の爪はペンチでこじって折ってしまいましょう。

そうしないと①のせいでウェザーストリップがAピラー側に密着せず、隙間が出来てしまいます。

 

こちらの長~い部品はベルトラインモールの一部。

いつも、この部品が外れてたらイヤだなぁ~とビクビクしながら作業するのですが、

今回の車両では完全に脱落してしまっておりました。

見てしまったものは仕方がない、そのまま放置というわけにはいかないので補修します。

しかし、なぜそんなにイヤかというと、処置が非常に面倒くさいのです。

 

まず古い両面テープを全て除去します。

端から引っ張ってツィーッっと剥がれればいいのですが、そうは問屋が卸しません。

爪の先で、1メートル以上にわたりチマチマチとこそげとっていきます。

 

次に曲がりの修正をします。

こちらの部品、熱を加えるとフニャフニャになり、

冷えるとその形状のまま固まる、という性質があります。

(まぁそれは当たり前のことなのですが、軟化点が常温付近にあるので扱いにくいのです)

で、剥がれる落ちる段階で温められたり冷えたりすると、

脱落しつつある中途半端な状態のまま固まってしまうのです。

上の写真は端部が思いっきりねじれてしまっております。

たぶんセンター付近から剥がれて脱落していき、最後に端部が剥がれまいと頑張ったため、

このようにねじれた形状で固まってしまったのでしょう。

 

基本的に熱を加えれば再セット可能ですので、ヒートガンで温めれば・・・

この通り、真っ直ぐ綺麗になりました。

こんな感じで、全体をまっすぐに整形しなおしていきます。

ちなみに、温めたあとしっかり引っ張らないと全長が数センチレベルで縮みます。

ご注意ください。

 

で、両面テープを張りなおして、

 

車体側に貼り付けます。

スポンジ部分をめくりながら貼るので、これがまた綺麗に貼るのが大変。

これら一連の作業でだいたい1時間程度余分に時間がかかってしまいます。

 

これをやったところで、どの程度性能に影響するのか、正直なところよく分からない。

しかし、S2000のレインレール周りはあまりにも雨漏りにシビアなため、

わずかな可能性であっても雨漏りの要因を見逃すわけにはいきません。

 

たまにこういう不慮の自体が発生し、作業が1~2時間レベルで遅れる場合がありますので、

どうか気長に待っててくださいませ。

お客さんが待ってるー!!!と思うと、正直焦りますし、ミスにもつながります。

ああもう時間ないしこんなの放置でいいや!となったらお互い最悪です。

というわけで、日帰り作業の場合はスケジュールにはゆとりを持ってお越しください。

どうぞよろしくお願いいたします。

ちなみに今回のオーナーさんは優しい心でじっくり待ってくださいましたので、

私もしっかりと作業させていただくことが出来ました。

 

で、出来上がり。

生地はStayfastのダークルビーです。

 

ガンメタのボディととてもよく合いますね。

バーガンディほど派手でもなく、とても人気のダークルビーですが、

残念ながら現在メーカーにある在庫生地を持ちまして、廃番になってしまうことになりました。

こんなにいい色なのに、もう選べないなんて・・・

まだ今のところ在庫はある模様ですので、ご検討中の片はお早めに。

なお、店長が大好きなブリックも廃番。。。

NCロードスター純正色なのにどうするんだろう。

染めQ?

 

それでは、また。

こんにちは。

結局いつもの更新ペースに戻り、今日はZ4のご紹介。

 

こちらは張替え前の状況。

否が応でも目に入るガムテープ。

 

剥がしてみると・・・・

ガッツリ切り取られています。

イタズラでしょうか、物取りでしょうか。

いずれにしても酷い行為、真っ当な人間のやることではありません。

もし物取り目的なのであれば、サイドガラスでも割ってくれたほうがまだ安くつきます。

 

ちなみに、オーナーさんはこの状態で買われたということで、

そこに恨みつらみの感情はありません。

新しい幌に張り替えて、サッパリいたしましょう。

 

 

さて、それでは早速幌を開けて作業開始、と思ったら・・・・

あれ?開閉スイッチがない?

灰皿の前にあったと思ったけど、どこいったっけ。。。

と思ったら、こちらの車両、手動タイプでした。

今まで電動しか見た事がなかったのですが、手動もあったのですね。

個人的には手動大好き、壊れる要素は少なければ少ないほどいい。

エアコンもシンプルなマニュアルエアコンでいいですね。

シート調整も手動だし、潔くていいです。

パワーシートのまぁ遅いことといったら。

ウィィィィィィィィーーーーン・・・・て、さっさとせんかい!

微調整するにはいいんですけどね。

 

新車を買うときはあれが欲しい、これも付けたい、と色々考えますが、

長い目で見るとこういうシンプルな構成が一番だと思います。

NAロードスターも一番素のグレード、その名も「標準車」が人気だったりしますし。

パワステ、パワーウィンドウ、エアコン無しという超スッキリ仕様。

 

ちなみに、もし電動幌だった場合、幌の内側にもう一枚別の布、ヘッドライナーが付きます。

今回の車両が電動幌だったら、そのヘッドライナーも切られていたことと思いますが、

Z4のヘッドライナーについては当方では取り扱っておりません。

そうなると純正部品が必要となりかなり高くついてしまいます。

不幸中の幸いといったところでしょうか。

追伸:いつの間にかヘッドライナーも製品化されておりました。

これで切られても安心(?)

 

 

Z4の幌は後ろのモール部分が一体になっています。

幌を交換すると、ここも丸ごと交換。

よくこんな部品まで作るなぁという印象。

私が幌製造業だったら、この構造を見た時点で製品化を諦めますね。

古い車両の幌は基本的に布っ切れを縫っただけの場合が多いのですが、

最近の車両はプラスチックのモールやら金属パーツやら、

特殊な部品が装着されている場合が多いので、作る側も大変だと思います。

 

で、出来上がり。

生地はStayfastのバーガンディです。

オーナーさんの周囲では評判が芳しくないそうですが、

ポルシェやアウディでも採用されている配色ですし悪くないと思いますよ。

どうぞ、自信を持って乗ってくださいませ。

 

 

話は変わって、ソーラーパネルが載せ終わりました。

屋根一面、ほぼすべてソーラーパネルになりました。

去年の大雪のあと慌てて付けた雪止め金具は、

一度も雪に遭遇することが無いままパネルの下に隠され、その役目を終えました。合掌。

人生は計画的に。

 

元々屋根は間に空間のある2重構造にしていたのですが、

今回ので3重構造となり、特に夏季の太陽熱の影響はかなり防げるのではないかと思います。

 

 

こちらは最終の配線作業の様子。

やけにゴツい配線カバーを使うなぁと思っていましたが、なるほど納得。

ものすごい量のケーブルをパワーコンディショナへ接続してきます。

寒い中お疲れ様でした。

中でぬくぬく作業しててすいません。。

 

工事は完了しましたが、東電側の工事やら審査やらがあるのでまだ発電開始は先になりそうです。

春の訪れと共に発電開始といったところでしょうか。

楽しみに待ちたいと思います。

 

それでは、また。

こんばんは。

今日はS2000の幌交換をしました。

 

ブルーのボディにブルーの幌。

シンプルですがいい感じだと思います。

 

今回は訳あって前期の車両に後期用の熱線つきガラス幌を付けました。

理由は・・・・なんだったっけ。

確か熱線が欲しかったから、だったような。

メーカー保証は効かなくなりますが、フィッティングは全く問題ありません。

もちろん、初期不良などはこちらで対応しますのでご安心下さい。

 

 

今回は左の排水口が詰まっていたので掃除しました。

S2000の排水ドレンは非常に狭く、写真の矢印の隙間にあります。

写真は幌を外した状態ですが、幌が付いているとますます見えにくい。

幌が付いた状態の場合、細い棒を突っ込んで当てずっぽうで掃除するしかないでしょう。

 

基本的に泥が固まって詰まっているだけなので、

細い棒で排水口をつっつきながら勢いよく水を流せばたいていの詰まりは解消されます。

普段から勢いよく水が流れていれば泥も流されて詰まらないのですが、

レインレールからの水は余程の雨でもちょろちょろ程度にしか流れてきませんので、

泥が堆積し詰まってしまうケースが多いです。

 

また、堆積物の芯となる要素として、髪の毛や繊維、

葉っぱの筋などが含まれている場合が多く見受けられます。

幌の後端部に溜まっている糸くずや葉っぱは、なるべく早めに除去したほうがいいでしょう。

 

 

で、こちらの車両、10万キロ超えで幌のロック金物(ソフトトップストライカー)がすり減り、

しっかりロックすることが出来ず、カタカタと音がするようになっていました。

写真の部品がストライカー。

爪が引っかかる部分が大きくえぐれてしまっております。

ロードスターやMR-Sの場合、もっと幅広の爪でロックするのであまり磨り減りませんが、

S2000の場合、フック船長のかぎ爪のような細い爪でロックするので、

どうしても力が一点に集中し削れやすくなっています。

しかも素材はアルミだかマグネシウム合金だかのダイキャスト。

元々磨耗にはあまり強くありません。

 

磨り減り具合を見てみると・・・・

均等ではなく、一部分だけ集中してえぐれてしまっていますね。

何台も見ているとわかりますが、必ず左右とも内側寄りの部分だけが削れてくるのです。

 

この方法はお客さんに教えてもらったのですが、実はこのストライカー、左右とも全く同じパーツ。

ということは、左右のパーツを入れ替えてしまえば・・・

そう、磨り減った内側は外側になり、今まで全く削れていなかった外側が内側に。

部品を新品に交換したのとほぼ同じ状態になるのです。

 

これはお手軽簡単、実にナイスなアイディアです。

こちらの方法を教えてくださったのはイマイエンヂニアリングさん。(ジではなく  )

会社名なのか、個人活動用のユニット名なのか、

車屋なのかバイク屋なのか、はたまた電気屋なのか音響屋なのか、

なんだかよく分からないが多才な男、それがイマイエンヂニアリングさん。

TwillfastRPCの「-2dBの謎」を解明するため音響特性を調べてくれたり、

AP1-100・110用に、小物入れ(灰皿部分)を残したまま熱線が使えるキットを開発してくれたり(進行中)。

愛すべきバカ、といったら大変失礼ですが(※私の言うバカは褒め言葉です。男はバカであれ!)

目先の利益にとらわれず、自身の知的探究心に基づき行動できる男、なのです。

詳しくは「イマイエンヂニアリング」で検索!

 

話は戻ってAピラーのトリムはサンバイザーとルームライトを外せば簡単に剥がせますので、

ロックのガタツキが気になっている方は是非試してみてください。

 

それでは、また。

こんばんは。

今日は予告どおりMR-Sの幌交換をしました。

 

古い幌を分解していると・・・・

なにやらレインレール周辺に白っぽい物体。

 

レインレールを外して中を見ると・・・・

菌糸がはびこっております。

そう、幌の周辺でよく発生するホロタケの仲間ですね。

こちらは主にMR-Sでよく見られるホロタケ属トヨタケ科のホントヨタケ。

S2000やロードスターではめったに発生することはありません。

乾燥しにくい上にエンジンが近く暖かいMR-S特有のレインレール内環境が、

ホントヨタケの生育に適しているようです。

 

全くその存在が知られていなかったホントヨタケが日の目を見たのは1972年のこと。

部品商を営むロシア系アメリカ人、ウラジミール・O・プンカー氏により、

うっかり雨漏りを放置してしまったトヨタ・スポーツ800の助手席カーペット裏地から発見されました。

その後、車体の水密性向上によりトヨタケの仲間は絶滅寸前の状態にまで追いやられます。

ですが1999年のMR-S発表以降少しずつ回復し、2010年代初頭にはついに1970年代の水準にまで回復。

すっかり回復した現在では特に珍しくもないので、見つけたら容赦なく洗い落として構いません。

よく見ると少々気持ち悪いですが、そんなに危険なものじゃないので怖がらなくても大丈夫です。

 

 

ホロタケのせいではないのですが、こちらの車両、助手席後ろの防水シートが破れていました。

ガッツリいっていますね。

ここから漏れると下にあるECUやトランスミッションコントローラに悪影響を及ぼしますので、

きちんと塞いでおきましょう。

 

というわけで、防水テープで補修。

 

破ける原因はこの部品です。

 

幌を開閉するとき、写真のバーの部分がレールに沿って上下するのですが、

位置が悪いと防水シートに接触して引き裂いてしまいます。

ほっとくとまた裂けてしまうので、ちょちょいと調整して当らないようにします。

一応ノウハウ商売ですので、やり方は内緒。

まぁたいしたことはしませんが。

 

で、完成。

シンプルな車両には黒がよく似合いますね。

 

ちょっとエアロが付いていますが、だいたいノーマル。

 

綺麗に張れたと思います。

曇りの日だと影が出にくいので、余計綺麗に見える傾向にありますが。

 

なお、今回はオーナーさんがあらかじめ内装部品をかなり外してくれていたので助かりました。

今回の幌交換のために外してきてくれたのかな?と思いきや、

「邪魔だから捨てた」とのこと。

素晴らしい思い切り、男らしくていいですね。

 

それでは、また。

こんばんは。

今日はMR-Sの幌交換を行いました。

 

一枚しか写真を撮っていないのですが、シルバーの車体にダークブルーの幌です。

古い幌はガラスが脱落してテープで貼ってある状態だったのですが、

そのままでは車検に通らない、と言われたそうです。

オープンカーなんだから幌なんて無くても大丈夫、という人もいれば、

あくまで車体の一部なんだから破損してたらダメ、という人もいます。

実際のところどっちなのでしょう?

まぁ民間車検場だったら担当者のさじ加減一つ、といったところでしょうか。

 

ちなみに、明日もMR-Sの幌交換。

昨年はあまり多くなかったMR-Sですが、今年はなぜか早くも4台目突入です。

数をこなすほど「ああ、ここはこうしたほうがいいのか」という発見がありますので、

経験台数が増えるのはとてもいいことです。

日々勉強。

 

自宅のほうは、太陽光発電パネルの設置中。

どうやって載せるのかな~と気になっていたのですが、めちゃくちゃ単純なのですね。

屋根の縦ハゼ部分をつかむ形で金物を取り付けまして、そこにパネルを挟み込んで、はい完成。

フレームも何もない、ただ単純に金物で上下から挟んであるだけ。

まぁ複雑にすればいいってもんじゃないですからね。

強度に問題がないのであれば、シンプルならばシンプルなほど良いです。

シンプルならば間違えない、シンプルならば壊れない。

はい、シンプル・イズ・ベストってやつです。

しかし、本当にあまりにも簡単なので、

パネルを置くだけならば私にも出来そうだなと思ってしまいました。

高いところは嫌いなのでNGですが。

 

参考までに、パネルはパナソニックのHITです。

元々はSANYOが製造・販売していたやつですね。

エネループといいHITといい、パナソニック、いいとこ取りです。

いらない部分は・・・捨てました。

SANYO、いいもの作ってたんですけどねぇ。

ちょっとブランドイメージの構築に失敗したかなと。

 

 

で、初公開、当店の全景はこんな感じ。

右下のシャッターの中が作業場。

雨が強くなければその前の屋根の下でも作業ができます。

左端にあるスライムみたいな屋根の小屋はピザ釜。

裏手にあるのはちょっと前に出来たファミリーマート。

こんなところに作って客来るのかいな?と思っていましたが、

思いのほか繁盛しているようで何より。

当店の近くまで来たけどよくわからん、という方はファミマからお電話ください。

誘導にうかがいます。

 

しかし、コンビニが近くにあるとなんと便利なことか。

まさにコンビニエンス。(便利)

店長さん、どうかいつまでも続けられるよう頑張って売り上げを伸ばしてください。

 

それでは、また。

こんにちは。

 

幌とは関係ないのですが、

現在自宅兼仕事場の屋根に太陽光発電パネルを設置中。

 

たまたま南向きの片流れ屋根だったのでたっぷりとパネルを載せることが出来まして、

合計63枚のパネルを3基のパワーコンディショナで駆動(交流変換)します。

一般住宅としては比較的多い部類で、少々仰々しい光景。

 

しかも同一壁面に温水器やら室外機やら色々置いてあるので、かなり雑然としてしまいました。

まぁ機械好きなので、ごちゃごちゃしてるのも悪くないのですけどね。

ふぅ、3基も付けてやったぜ、的な満足感はあります。

ちなみにここの勝手口、付けたはいいけど全然使わない。

現在完全に塞がっています。

ダンボールを捨てるときだけ機能する幻の扉。

積んであるレンガは庭に敷いて余ったレンガ。

ピザ釜小屋も作ってみたけれど、それでもまだ余ったレンガ。

今なら幌交換をご依頼いただいたお客様に無料プレゼント!

 

元々太陽光発電には大して興味がなかったのですが(むしろ胡散臭いと思っていた)、

費用をかけて設置しても金銭的に決して損ではないことと、

地球環境への貢献も少なからず出来るだろう、ということで設置を決めました。

 

 

また、私、車好きですので、せめて自分で出したぶんのCO2くらいは削減せねば。

我が家ではだいたい年間1,000リットルくらいガソリンを消費しますので、

完全に燃焼しきったとして2,360kgのCO2を排出します。

 

で、今回のパネルでの発電量試算がこちら。

どういう条件での試算なのか(火力発電換算なのか、原発なども含めるのか)よくわかりませんが、

CO2削減効果は年間8,100kgになるそうです。

とりあえず、車の走行で発生させた分のCO2は余裕で相殺しつつ、

自宅での消費電力も完全にカバー出来る発電量です。

うむ、多少自己満足な感はありますが、少なくとも悪ではないと言えるでしょう。

 

停電時は写真の3口コンセントからそれぞれ1500Wの電力が取り出し可能。

(それだけ発電していればですが)

これはなかなか、安心感が高いです。

 

あとは電気自動車を買って蓄電池として利用すれば、完璧な自立電力システムの完成!

でも、電気自動車はまだちょっと高いですね。

単純に損得で見ると、全然得じゃない。

損得無視で買うなら、やはりかっこよくなければならない。

そこで出てきたテスラ・モデルS。

でも、ちょっと高すぎ。。

中古で安く出ないかな。

 

それでは、また。

ご無沙汰しております。

 

まず店長が風邪をひき、治ったかと思ったら今度は家族がインフルエンザ、

さらに一番下の子がインフルをこじらせ入院しておりまして、

このたびやっと通常通りの生活が戻ってまいりました。

そして、よく見たら日記もいつの間にか200回到達。

たまにしか書いていないのによく200回も書いたものだと、

日々の積み重ねの大切さを実感している次第です。

 

さて、今回は溜まっていた写真をまとめてご紹介。

ちなみに毎日書くのはやっぱりやめました。

作業が終わって、家のことを片付けて、

それから日記を書いているとどうしても夜中になってしまい、

体調を崩す原因となってしまいますので。

 

この日は3台のお預かり。

手前から順にNBロードスター、S2000、ガレージ内がZ33です。

実質1日半で3台仕上げて無理がたたったのか、このあたりから体調悪化。

 

NBロードスターにはワンピースのStayfastダークブルーを取り付けました。

雨漏りがひどく乗る回数が減っていたそうですが、

たぶんこれで直ったと思いますので、雨の日もどんどん乗ってあげてくださいまし。

また漏れたら・・・・お近くですので持ってきてくださいね。

 

ヘッドライトの黄ばみが気になったので洗車がてら軽く磨いておきました。

ただいまヘッドライト研磨に興味がありまして、お客さんの車で色々実験してます。

NBロードスターとMR-Sは特に劣化しやすいので、磨いたら印象がガラッと変わりますね。

 

S2000にはダークルビーの幌をつけました。

 

こちらのZはディーラーさんからの依頼で純正幌を取り付けました。

純正幌は初めてでしたが、さすが純正、やはり精度はピカイチですねぇ。

一切の調整なく、リア周りもバチっと決まります。

ただ、張りやすいかと言われるとそうでもない。

やはりビニルであるせいか少々伸びが悪く、社外品より大変な部分もありました。

時間があれば純正品の取り付けも承りますのでお気軽にご相談ください。

持込の場合、工賃は少々割り増しとなりますが。

 

箱は社外品と同じような大きさでした。

まぁ畳んで箱に入れようと思ったら、だいたいこんな感じになりますね。

純正幌はだいたい12万円くらいだそうです。

自分たちでやっても工賃高いし、そもそも慣れてないし、ということで当店にご依頼いただきました。

お客さん想いの、すごく親切で素敵なメカニックさんでした。

こういう信頼できるメカニックさんがいるととても安心なのですが、

ディーラーさんの場合、どうしても移動やら何やらで数年でいなくなってしまうのが悲しいところです。

 

で、こちらはNBロードスター・NRリミテッドの幌交換。

Stayfastのタン、2ピースタイプのジッパーなし、リアガラス熱線付です。

普段は幌のコーティングは別にしなくてもいいですよ、というスタンスなのですが、

やはりタンだけは汚れが目立ちやすいのでコーティングをお勧めしておきました。

もっと安ければ、誰にでもお勧めするんですけどねぇ。

なんであんなに高いのだろう。

化学の知識があれば自分で作っちゃうのに。

ちなみに、NRリミテッドの場合、レインレールは旧型タイプなので交換が必要となります。

 

以上です。

それでは、また。

こんにちは。

今回はZ33のモーター交換を行いました。

 

幌後部を駆動するモーターでして、幌の後ろをめくると中にに入っています。

モーター単体では部品が出ませんのでASSY交換となり、部品代だけで4万いくらかします。

工賃は12,000円ですが、幌交換と同時作業とであれば6,000円にて交換可能です。

すでに動きが怪しいというかたは近いうちに必ず壊れますので、

交換しておくのがベストです。高いけど。。。

 

こちらのオーナーさんは2013年の8月に幌を張替えさせていただき、

その後しばらくして動かなくなってしまったとのことで今回交換させていただきました。

モーター故障はこれで3例目ですね。

Z33の定番トラブルです。

仕組みとしては「なるほどよく考えたな」という感じで凝っているのですが、

いかんせんモーターが弱すぎて負荷に耐えられず焼き付いてしまいます。

駆動時にチリチリという雑音が混じるようになったら要注意。

 

ちなみに当店にご相談いただく前にディーラーさんに相談したところ、

モーターを換えても直るかどうかわからない、

ということで幌ASSY交換で80万円の見積もりが出たそうです。

これなら絶対直ります、と。

そりゃそうだ。

 

普段は屋外駐車とのことですが、交換から1年半弱経った現時点ではまだ幌の劣化は少ないです。

開閉頻度はあまり高くないようですので、それが幸いしていると思われます。

毎日開けてるぜ、という方でしたら、もうだいぶ痛んできているかもしれません。

 

一番折りたたみがきつくなるBピラー下部分はやはり折れ痕が目立ってきました。

ここの部分は補強のための裏地が貼ってあるので強度は上がりますが逆に柔軟性が低下し、

このように折れ痕が付きやすくなってしまっております。

強度と柔軟性の両立はなかなか難しいですね。

 

ヘッドライトは超ピカピカでした。

やはりヘッドライトが綺麗だと全然印象が違いますよね。

人間も「あいつ、いい目をしてやがるぜ・・・」とかいいますが、車も同じです。

 

以前乗っていたプジョー406クーペも樹脂製なのにヘッドライトが全く劣化しない素晴らしい車でした。

すごいんですよこれ、1997年式でしたが15年以上経ってもちっとも劣化しないんです。

たまたまじゃなくて、どの車両もほぼみんなそう。

品質面に関しては怪しいところの多いイタフラ車ですが、

なぜかこの406のヘッドライトに関してだけは異常なまでにハイクオリティでした。

 

逆に高信頼性が売りの某世界最大手メーカーは・・・・ヴィ○ツとか、そりゃあもうひどいものです。

死んで腐った魚のような目をしたのをよく見かけます。

あれだけ技術力と予算がある会社がこの程度のことを解決できないはずがない。

マーケティング的な理由で、適当な時期に劣化するよう作っているのではないかと勘ぐってしまいます。

 

それでは、また。

こんにちは。

今日は予告どおりMR-Sの交換作業をしました。

 

ブラックの車体にバーガンディの幌。

とても似合っていますね!

それもそのはず、元の幌も赤だったのです。

「Vエディション・ファイナルバージョン」とう限定車でして、

幌だけでなく内装も赤でコーディネートされているとてもオシャレな車両です。

 

天寿を全うした純正幌様。

満身創痍になりながらよくぞ今まで持ってくださいました。(持ってない?)

安らかにお眠りください。

 

中から見てもズタボロです。

裏地のコットン層が劣化しまくって黒い粉になってしまっている状態。

オーナーさんは幌はしょっちゅう開ける派だそうです。

開閉頻度と幌の劣化はトレードオフ。

でも劣化を気にしていたらオープンエアは満喫できません。

幌交換はオープンカーの必要経費と割り切って、ガンガン使い倒していただければ幸いです。

 

テールライトとの相性もいいですね。

 

今回はヒートガンでシワを伸ばす必要も無く、一発で綺麗に仕上がりました。

どうしても若干の個体差はありまして、いくらか調整が必要だったりする場合もあります。

いずれにしても当店に交換作業をご依頼いただければ、

一定のクオリティを満たすよう仕上げさせていただきますのでご安心ください。

DIYの場合は・・・可能な限りのアドバイスは差し上げますので頑張ってみてください。

 

なお、当店で扱っているMR-Sの幌は、

「ガラス脱落永久保証」の関係でガラス周りの枠が純正より少々ごつくなっております。

それが原因で、何もせずそのまま幌を閉めようとすると、、、

幌をロックする爪と、その両サイドにある突起部にガラスが引っかかってしまいます。

ちなみに、NCロードスターも同じ現象が発生します。

 

それを防ぐにはちょっとしたコツがありまして、

幌を閉めるとき、写真くらいの位置でガラス上部の布をちょっと押してあげてください。

そうするとガラスが上手く突起を回避して、接触することなく閉めることが出来るようになります。

最初はちょっと面倒に感じるかもしれませんが、慣れればヒョイっと出来ると思います。

 

既存のオーナーさんで気になっている方もよかったら試してみてください。

 

それでは、また。

明日はZ33の幌モーター交換です。

いつまで続くか、毎日日記。

こんにちは。

今回はZ33ロードスターのご紹介。

昨年までは日記に登場するのは珍しい車種や新しい色の組み合わせに絞っていたのですが、

何件か「日記に出るの楽しみにしてたのに・・・・」というご意見をいただきましたので、

今年は出来るだけ多くご紹介していきたい!!

と、年初の今のところは意気込んでおります。

でも、だらだらとメリハリなく日記だけ増えても飽きられそうだし。

まぁ色々工夫していきたいと思います。

いつまで続くか乞うご期待。

 

はい、と言うわけで今回は比較的珍しい黄色のボディ。

ソリッドかと思いきや、パールが入っていますよ。

 

幌は一番無難なブラックから一歩踏み出して、ダークブラウンにしました。

黄色い体に、茶色い背中、赤いほっぺ。

そう、任天堂のアレと同じ配色です。

 

西日が強く影が出てしまい上手く撮れませんが、きれいに張れました。

 

フラッシュ焚いたら、なんとかわかるか。

いつも作業が終わる頃は強烈な西日の時間か夕暮れ時なので、なかなか難しいです。

方角的に、午前中が一番きれいに撮りやすいんですけどね。

 

ちなみに今回のお車のオーナーさん、

2年ほど前にNAロードスターの幌をご購入頂きまして、

今回お車の買い替えに伴い、再び当店に幌の注文をいただきました。

2年間使っていただいた上でのリピートはとても嬉しいです!

 

オーナーさんは現在はるか遠方に住んでおられまして、

今回関東の車屋さんでこちらの車両を購入、

幌が破れていたので当店で幌交換、

このあと車屋さんのほうで全体を仕上げてオーナーさんの元へお届け。

という流れになっております。

綺麗に仕上がっておりますのでどうぞお楽しみに!

 

しかし、NAロードスターからZ33に乗り換えたら、

圧倒的パワーとスムーズな回転にぶったまげそうです。

日産と言えばRBエンジンも非常に素晴らしいエンジンでしたが、こちらのVQエンジンも超絶品。

エンジンを掛けた時のフゥオォォォーーーーーン!!!って音がもうたまりません。

淀みのない、金管楽器のような素晴らしい音がします。

エンジン音になどちっとも興味のないカミさんでさえ「いい音」と言うほど。

同じVQでも他の車種だとこうではないんですよね。

勝手な憶測ですが、わざと始動時の回転数を上げて演出している感じ。

そりゃ天下のZですから、日産もそれくらい気合の入った演出をしていてもおかしくないはず。

 

それでは、また。

明日はMR-Sの幌交換を行う予定。

こんにちは。

今回はS2000のご紹介です。

幌はアウトレット品ということで安く販売していた後期用ガラス幌。

アウトレットといっても物自体は全く問題なく、

本来当方で販売している848SRという柔軟性の高い生地でなく、

それよりもちょっと固めの848SFであったから、というだけです。(メーカーが間違えた)

わざわざアメリカに返品するのも大変だから安く売っちゃえ、という感じ。

正規品よりだいぶ安かったので後期オーナーさんにはまたとないチャンス。

 

ところが今回のオーナーさんのS2000は前期仕様。

残念ながら取り付けできません!

が、駄目で元々、文句言わないから付けてみて、というオーナーさんからの熱い要望。

うむ、実は私も実際どうなのか前から気になっていたのです。

たとえ駄目でも私には一切責任無し。

またとないチャンス!

ということで、実験がてら取り付けさせていただきました。

 

本当に大丈夫かなぁ。

まぁ駄目でも多少シワが入る程度でしょう。

 

 

という感じで付けてみたら・・・・

 

なんとびっくり、全然問題なし!!

まぁなんとなく察しは付いていたのですが。

だって骨組ほとんど同じだし。

 

拡大してみても気になるシワは一切ありません。

はて、前期用・後期用とは一体なんだったのか。

これなら在庫は後期用だけ置いておけば用が足りるじゃありませんか。

しかも後期用は同じ値段で熱線が付いてくる。(厳密にはちょっと原価が違うけど)

前期用は骨組を引っ張るストラップが付属しているという違いはあるのですが、

付属のものは使いにくく精度も低いのでそのままゴミ箱行き。

自分で製作した改良ストラップを付属させています。

 

唯一の問題は、一応前期用・後期用分かれているので、

後期用を前期用に付けたら保証対象外となります。

結構大きな問題ですが。

 

というわけで、一応正規代理店として、正式に「大丈夫ですよ!」とは言えませんが、

前期の在庫に欲しい色がない、熱線入りが欲しい、という方は、

保証対象外を覚悟で後期用を検討されてもいいかもしれません。

 

うむ、やはり黄色には黒がよく似合う。

 

 

さて、昨今の急激な円安傾向もありまして、

申し訳ありませんが年明けから幌の値上げをさせて頂きました。

 

が、、、正月早々メーカーからいやーなメールが。

 

なんと追い討ちをかけるように原価値上げのお知らせ!

 

しかも大幅に上がっとるやないかい!!

 

さらに、生地カラー削減のお知らせ。

さらにさらに、一部標準カラー以外は値上げのお知らせ。

 

なんだなんだなんなんだ。

どのカラーでも自由に選べるのがメリットだったのに。

まぁ、こちらの好き勝手なオーダーに対してよくやってくれるなぁとは思っていたのですが。

 

逆に改善すると言っている点は、

今までより納期を早く、より確実にしてくれるのだそうです。

・人員を増やす

・設備を増強する

・製造ラインの効率化を図る

と言っていますが、どうだか。。

とにかく、納期意識に関しては日本人とは大きな隔たりがあります。

 

というわけで、今回の原価値上げの影響により、

今まで通りの水準で利益を設定するとMR-Sの幌など9万円を優に超えてしまいます。

9万円以上出してまで社外幌など買いとうない、というお方も出てくるでしょう。

ですので、当方も出来る限り経費を削り、利益も削り、少しでも値上げを抑えられるよう努力いたします。

近々再度値上げをせざるを得なくなると思いますが、何卒ご理解いただければと思います。

 

また、幌の販売だけでない付加価値、

すなわち取り付け作業のほうをもっと充実させていきたいと思います。

当方、昨年5月より幌屋を本業とするようになりましたので、

今までよりもより多く、またより早く作業をこなせるようになりました。

従来であればお断りしていた緊急の案件も対応できるようにしていきたいと思いますので、

皆様、今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

 

店長

 

明けましておめでとうございます。

本年も昨年以上に頑張ってまいりたいと思いますので、

皆様どうぞよろしくお願いいたします。

 

はい、というわけで、新年第一弾はサーブ・900 カブリオレのご紹介。

オーナーさん、預かりが長くなってしまいどうもすいませんでした。

 

見よ、この超独創的なスタイル。

これでこそサーブ、THE・サーブ、サーブの中のサーブです。

 

900と比べると、かなり独特だと思っていた9-3カブリオレがだいぶ常識的なデザインに思えてきます。

 

ここでついでに4人乗りオープンカーのデザイン比較。

ボルボC70カブリオレはクーペベースなので鼻先が長く、

その分キャビンが全体的にやや後ろ寄りとなったデザイン。

だけどリアシートのヘッドクリアランスも確保したい、

ということで幌後部の角度がやや急になっています。

 

マスタングもクーペベースなので鼻先が長い。

キャビンも大人がちゃんと4人乗れるスペースを確保。

ただ、C70よりはちょっと狭いかもしれない。

その代わりリアの寸詰まり感は抑えられています。

 

BMW・6シリーズ カブリオレは一応4人乗りですが、他と比べるととにかくスタイル優先。

全長が長いので後席でも足元スペースはそれなりに確保していますが、

ルーフラインが後ろに向かって下がっているのでヘッドクリアランスは他と比べるとやや劣ります。

まぁかっこいいしいいじゃない、という感じ。

 

そして店長大好きアウディ・A4カブリオレ。

こちらはセダンベースのデザインなので車両前後と幌のバランスがよく、

良く言えばまとまりの良い、悪く言え個性に欠けるデザイン。

でも個性を欠いて欠いて欠きまくっていたらそれが個性になった。

この頃のアウディはそんな感じ。

ホイールなんて見てください、定規とコンパスがあれば誰でも書けそうです。

アウディ以外ではこんなホイール絶対履きこなせません。

 

それと特筆すべきはその全長。

9-3の4650mm、C70の4715mm、マスタングの4765mmに対して、

A4カブは4580mmとかなり短く抑えられていいます。

この限られた寸法の中で、

居住性とスタイリングを高い次元で両立させたパッケージングの素晴らしさ。

逆に、あと100mm伸ばしてもいいよ、と言われたところでその必要は全く無い。

むしろバランスが崩れるだけ。

それくらい、絶妙なデザインだと思います。

というわけで引き続き個人的に買取募集中。

おまけにプントも差し上げます。

ちなみに、手に入れたらもう褒めません。

自分の愛車を褒めちぎるのは気持ち悪い。

 

話は戻って、この幌後部にあるドラキュラの襟みたいなスポイラーも非常に特徴的。

航空機会社を前身とするサーブのやることですから、きっと空力的に効果があるのでしょう。

尻下がりなデザインもきっとそう。

やや立ち気味でサイドまで回りこんだフロントガラスもきっとそう。

ジェット戦闘機を見ていると分かりますとおり、

空力を突き詰めれば突き詰めるほど、デザインはかっこよくなるのです!

が、しかし、サーブは・・・かっこいいのか?

いや、かっこよくはない、ただし超個性的であることは間違いない。

個性、愛嬌、そういうものがあってこそ愛せるわけです。

北欧生まれの、優等生ボルボとは一線を画すヘンテコな車。しかも絶版。

これはもう愛さずにはいられない!

 

ちなみに、サーブは戦闘機のほうのデザインも個性的です。

F-15やF-22など、見るからにかっこいい模範的なデザインとはちょっと違う。

ガンダムで言えばジオン軍的というか、悪の枢機国が乗っていそうなデザイン。

子供の頃はガンダムかっこいい!とか言ってたけど、

大人になったら、あれ、もしかしてザクのほうが実戦的でカッコよくね?

といった感じに、噛めば噛むほど、いや噛まないと魅力が伝わってこない。

とにかくまぁ、サーブは車も航空機もどちらかというと玄人向けなわけです。

 

で、幌のほうですが、この時代としては先進的と言えるかもしれないガラススクリーン。

ただし、ガラス上部を押さえるバーがあるのは前時代的。

古いアメ車にもよく見られるパーツですね。

端部にメッキのカバーが付くので、ちょっとしたアクセントになってます。

生地はStayfastのブリック。

ちょっと大変でしたが綺麗に張れたと思います。

 

前端部のデザインも少し変わっていますね。

雨仕舞いをよくするためか、丸いモール状のものがくっついています。

効果があるかどうかはよく分かりませんが。

 

はい、というわけで、サーブ900カブリオレのご紹介でした。

 

 

さて、昨年は年間カラー別売り上げを発表してみましたが、

今年は年間車種別取り付け台数比率を発表してみたいと思います。

もったいぶってもあれなので1位から淡々と。

ちなみに、幌だけでの販売は含まれておりません。

あくまで取り付けのみ。

 

1位:ホンダ・S2000   29.9%

2位:日産:フェアレディZロードスター(Z33)   20.6%

3位:マツダ・ロードスター(NA/NB)   12.1%

4位:MR-S   9.3%

その他    28.1%

 

はい、というわけで、意外や意外?

かどうか知りませんがS2000がダントツ1位でした。

そんなにやった印象は無いのですが、そういえば多かったような。

台数は企業秘密ですが、まぁ数十台レベルとだけ。

ちなみに、日記に登場するのはごく一部となっております。

 

Z33は市場に出回っている台数は比較的少ないのだと思いますが、

当店では積極的に「幌交換やってます」アピールをしているせいか、

売り上げ比率ではなかなかの好成績となりました。

 

ロードスターはよそのショップさんでも結構やっているので、市場規模の割には少なめ。

MR-Sもそんな感じ?

その他はまぁ色々な車種が数台ずつという感じです。

 

以上、2014年の車種別取り付け台数比率でした。

今年はNCが増えそうな感じがします。

 

それでは、今年もよろしくお願いいたします。

 

こんにちは。

 

先日購入したS2000のショートパーツ。

このままではどれがどれだか分からず使いにくい。

 

 

というわけで・・・

 

小分けケースに収納しました。

う~ん、すっきり見やすく実に気持ちがいい。

 

ちなみにこれ、全部で4万円ぶん以上あります。

商売上必要なものなので購入しましたが、

「40,000円」って値札を付けて売っていたら・・・・目玉が飛び出そう。

まぁこんな小さな部品を全部管理してて、しかもそれを一個単位で注文可能なわけですから、

多少高くなるのは仕方がないところですね。

社外品ならもっと安いのですが、こういうちょっとしたところをケチるのも貧乏臭いし。

って社外品の幌屋が言うなって感じですかね。笑

 

それぞれの部品番号ラベルを張りつけ、

さらに使用箇所を記したリストも備えた親切設計。

収集癖をくすぐられる逸品に仕上がりました。

正直使うのがもったいない。笑

 

と思っているそばから、早速部品が大幅に欠品したお車がご来店。

こんなにたくさん補充しました。

嗚呼、私のコレクションが・・・・

ちなみにこれだけでも2,000円分以上あります。

無料サービスの域をちょっと超えていたので、全額ではありませんが部品代をいただきました。.

 

 

さて、話は変わって、また別の車両なのですが・・・

S2000でもいよいよ最終の頃の型になると、リアコンソールの下に謎の部品が付いております。

黒い箱状の部品、もしや・・・ブラックボックス?

 

ラベルを見ると、「センサーASSY クラスター」と書いてあります。

クラスターって何ぞや?

プラズマクラスター的な?

 

調べてみると、VSA(横滑り防止装置)のセンサーなんだそうです。

ヨー慣性モーメント、横G、加速Gを検出している模様。

なるほど、だからちょうど車体中央付近となるこの位置にあるのですね。

ちなみにこんなに小さな部品ですが数万円するらしいですので、

幌交換時に壊さないよう注意しましょう。

 

この部品と、ロールバーに仕込まれたスピーカー、初めて見たのはほんの数ヶ月前のことで、

「へぇ、最終型はこんなの付いてるんだぁ」と思ったのですが、

そらからの数ヶ月間、同じ装備の最終型が次から次へと入庫してきました。

やっぱり幌ってある程度の年数を迎えると一斉に寿命を迎えてくるのですね。

数年前はAP1-100・110ばかりでしたが、段々120以降が増えてきて、

最近では初期型がかなり減り、AP2などの最終型が増えてきています。

 

初代ロードスターくらいになるともう幌交換も2回目、3回目という車両が増えてきて、

だいぶ年式がバラけてくるんですけどね。

S2000はまだそこまでには至っておらず、年式順に依頼が入ってくる感じです。

 

 

ちなみに、こちらの車両、例に漏れずベルトラインモールサイドの水切りゴムが外れていたのですが・・・・

オーナーさんがご丁寧に左右を分別して保管して下さっておりました。

素晴らしく丁寧な仕事。

この特徴的な保存方法・・・ご職業は警視庁・鑑識課?

 

なお、私は部品端部の変形具合から左右を判別可能ですので、

分別保存していただかなくても特に問題ありません。笑

 

それでは、また。

こんにちは、今回はマスタングの紹介です。

以前にも作業したことはあったのですが、写真を撮れなかったので今回がはじめての紹介。

 

初代マスタングのイメージを踏襲したデザインは「ザ・アメ車」という感じ。

小細工無しのガツンとくる個性、やはりアメ車はこうでないといけません。

マスタング、カマロ、チャレンジャーなど、

リバイバル系デザインを採用した車はみなキャラが立っていてカッコイイです。

どれも初代で大成功を収めてシリーズ化された車種ですので、

このようにいい意味で初代のイメージを継承していくのはいいのではないかと思います。

 

ホイールは純正の16インチ。

アメ車というと、やたらと大径ホイールを履かせるドレスアップが目立ちますが、

こういうムチムチの丸いタイヤのほうが「マッスルカー」って感じがして個人的には好きです。

乗り心地もいいし、タイヤ代も安いし。

 

リアのデザインもモロに初代のイメージ。

そのまんまな所がまたいかにもアメリカン。

でもいいんです、だって初代かっこよかったんだから。

 

ちなみにマスタングとは「野生馬」のことだそうです。

速いけど繊細なイタリアの「跳ね馬」と比べると、トルクフルで屈強なマスタングはまさに野生的。

日本車や欧州車しか乗ったことがないそこのあなた!

アメ車にはアメ車なりの魅力がたっぷり詰まっていますよ。

食わず嫌いせず、是非一度乗ってみてください。

 

生地はTwillfastRPCのボルドーです。

元は黒のビニールでした。

特に痛んでいたわけでもなかったのですが、今回はイメージチェンジのために交換。

面積も大きいですし、他のどの部品を換えるよりも一番大きくイメージが変わると思います。

 

なんとなく上から撮ってみました。

前席の位置を見ていただくと、

後部座席もきちんとスペースが確保されていることがわかると思います。

オーナーさんのご好意で子供を後ろに乗せて試乗させてもらいましたが、

スペースも十分ですし、子供の場合背もたれよりも下に納まってしまうので風の巻き込みもなく、

かなり快適に過ごしていたようでした。

やはりいいですねぇ、4人乗りオープン。

欲しいなぁ。

 

ちなみに今回オーナーさんは、

生地を見に来て、車を預けに来て、そして取りに来て、

合計3回ご来店されました。

3回も会うと、ああどうも~って感じで妙に親近感が沸いてきますね。笑

また機会がありましたらお気軽にお立ち寄りください。

 

それでは、また。

こんにちは。

今日はロードスターのご紹介です。

 

お車はVRリミテッドのコンビネーションBです。

純正では元々グリーンの幌が付いておりましたが途中で純正タンの幌に交換しており、

このたび念願かなって?グリーン幌に回帰いたしました。

 

生地はTwillfastRPCのグリーンです。

純正のくすんだ緑よりはやや明るめかもしれませんが、

ほぼ元のイメージどおりになったのではないでしょうか。

オーナーさんも大変喜んでくださいました。

 

ピシッときれいに仕上がったと思います。

NAロードスターの幌交換は一番後ろの骨の位置で仕上がりが大きく左右されます。

ちょっときついと思いますが、頑張って幌前後の縫い目と重なる位置まで下げましょう。

シワがピンと延びてきれいになりますよ。

 

ロードスター仲間も一緒にご来店。

VRリミテッドのコンビネーションAもいらっしゃいますね。

VRリミテッドはロードスターの中でもオシャレ感を前面に押し出したグレードであるためか、

幌の色にこだわられる方がとても多いです。

また、趣味が合うのか、オーナーさん同士の結束も強い感じがします。

先頭の一台も・・・コンビネーションBでしたっけ?どうでしたっけ。

 

ところで、先頭のロードスターの向こうにある謎の建造物、一体なんでしょう?

 

 

建造中の謎建造物。

 

 

内部は・・・・

はい、というわけで(?)正解はピザ窯でした。

 

何か面白いものを作ろう。

余ったレンガでオブジェを作ろう。

どうせだから中に入れるようにしよう。

面白いから煙突を付けてみよう。

じゃぁ暖炉みたいのを作ろう。

 

という経過を経て、なぜかピザ窯が完成しました。

道行く人に「あれは何ですか?」とよく聞かれるので、一応便宜上「ピザ窯」ということにしておりますが、

本質はあくまで「オブジェ」ですので、ちゃんと焼けるかどうかはわかりません。

年末あたりに本当に焼けるかどうか試してみたいと思います。

 

ちなみに今回のピザ窯を含め、我が家の庭全般を作ってくれている人物。

本人があまり出たがりではないのでお名前は伏せておきますが、こっち方面の世界では有名な方です。

店長は建築士なので建物の図面は引けますが、こういう図面で表しようのない世界は苦手。

というわけで庭は全てその方にお任せしております。

次は何を作ってもらおうか。

とりあえず、春が来たらまずは植物を。

 

それでは、また。

こんにちは。

今回は初登場車種、メルセデスの2代目SLクラス、

280SL(W113型)のご紹介です。

オーナーさん、預かりが長くなってしまいすみません。

 

薄茶色のボディにブラウンの幌。

元々この組み合わせでしたが、

幌が硬化して日常使用に耐えうる状態ではなかったので新品に張り替えました。

 

縦長の目がW113の特徴。

1969年式ですが、この時代ですでに4速ATとなっております。

参考までに、同じ年代のトヨタ・クラウンなどは2速もしくは3速ATでした。

 

ちなみに、現在のメルセデスの主力ATである7G-TRONICは、

前進7段に加え、後退も2段となっているのが特徴です。

標準モードとも言えるコンフォートモードの場合、前進2~7速、後退は2速しか使用しません。

スポーツモードにしたときのみ前進/後退とも1速を使用するという、少々贅沢な仕様。

 

複雑な曲線を持った初代SLと比べると非常にスッキリしたデザインとなっています。

 

メッキパーツの一つ一つがとても凝っていて素敵です。

ところで、なんでこの時代のバンパーってメッキなんでしょう?

ぶつけたら補修も難しいし、かなり硬いので衝撃吸収効果もあまり期待できなさそうです。

曲がったら部品ごと替えちゃえ、的な感じでしょうか?

まぁ、カッコイイし良しとしときましょう。

 

最初は「これ、どうすんの・・・?」と絶望するくらい大きなシワが入っていましたが、

調整に調整を重ね、無事きれいに張ることが出来ました。

数時間かけて接着剤で固定し、閉じてみて、それで駄目なら・・・一からやり直し!

頑張ったのに全部リセットー!!!

実に気が滅入る作業ではありますが、頑張った甲斐がありました。

 

 

なお、これくらいの年式(1969年製)になりますと、

骨組などボロボロに錆びているパターンが多いのですが・・・・

さすがはメルセデス、見ての通りピッカピカです。

 

 

他の同世代車種と比較すると、異常なまでのクオリティ。

まず素材が違います。

この時代のオープンカーだと鉄パイプを曲げて作ったような骨が普通なのですが、

メルセデスの場合、全て鋳物製となっております。

削って調整したような形跡があるのがわかりますでしょうか?

鋳物なので当然中までギッシリ金属が詰まっています。

これなら多少錆びても大丈夫!と安心するところですが、

それをさらに高品質なメッキで覆っているのです。

低品質なメッキですと文字通り「メッキが剥がれて」悲惨なことになってしまいますが、

こちらは45年の月日を経てまだなおピッカピカの状態を保っております。

まぁ車が車だけに屋外に放置されるようなことは少ないので一概には言えませんが、

「Das Beste oder nichts(最善か、無か)」を地で行く徹底的な高品質には驚かされるばかりです。

 

 

ただ、こちらの車両、預かった時点ではさすがに少々ガタが来ていて、

幌を動かすたびにバッキンゴッキンと壊れそうな音を発していました。

ですが、矢印の部分にグリスを塗ることで驚くほどスムーズになりました。

同様の異音でお悩みの方は是非試してみてください。

まぁ、W113のオーナー自体、それほど多くはないと思いますが。。。

 

W113の張替えは、幌生地の種類にもよりますが15万くらいから対応可能です。

お気軽にお問い合わせください。

 

それでは、また。

こんにちは。

最近、ベルトラインモールの同時交換依頼が増えている感じです。

日記に書くので、余計増える傾向にあるのかもしれません。

思いのほか手間がかかるので好きな作業ではありませんが、幌屋の使命?ということで頑張ります。

 

で、今回はNAロードスターの交換。

 

S2000はエプトシーラー系で防水しているのでまだいいのですが、

ロードスターはブチル塗りたくりでとても始末が悪いです。

しかも非常に粘度の高いねっちゃねちゃのブチル。

 

とりえあずウェスでふき取るも、ねっちゃねちゃが薄く塗り広げられた感じ。

 

脱脂スプレーで磨く、磨く。

写真ではわかりにくいですが、塗装本来のツヤが出てきました。

 

よく見るとベルトラインモールが付く部分の塗装に段差があります。

元色と同色ですが、一度塗り直している模様。

よほど丁寧な作業でないかぎりモール類は付けたまま塗装しますので、

どうしてもこういう部分には粗が出てきてしまいますね。

 

 

で、外した古いモールを見てみると・・・・

ボディを傷つけやすいアーム部分の先端に保護塗料みたいなのが塗ってありました。

前はなかったのですが、改良されたのでしょうか。

 

で、新しい部品と比べてみると・・・・

右が古い部品。

端から数えて一番目と二番目のアームまで保護塗料が塗ってあります。

左が新しい部品。

一番端のアームにのみ保護塗料が塗ってあります。

 

う~ん、前は新品で全く塗ってなかったのに、

今回は外した古い部品には2個目まで塗ってある。

そして今回の新品は一番端だけ塗ってある。

年々改良されて増えていくならば納得ですが、増えたり減ったり特に規則性が見出せません。

たぶん気まぐれで塗っている感じなのかも?

在庫が減るたびにちょっとずつ追加作成する感じでしょうから、

あ、今回は塗らなかったわ、まぁいいか、的な状況があるのかもしれません。

 

というわけで、より確実に作業するために、エプトシーラーでエッジを包み込んでカバーします。

これで安心安心。

 

みなさん、ここの部分、本当に気をつけたほうがいいですよ。

まぁ大丈夫でしょ、とか言って省略すると、うがぁーーーー!ってなること間違いなし。

メーカーがわざわざ対策として保護塗料塗るくらいですからね。

いかに危険か、わかりますよね?

 

それでは、また。

 

こんばんは。

 

頼んでいた荷物が到着しました。

ゴミ?ではありません。

 

大量の細かいパーツ。

S2000用のショートパーツ類です。

ネジやリベットなどの細かい部品類をまとめてショートパーツと呼びます。

よくディーラーさんなどで整備をお願いすると、

「ショートパーツ・・・500円」みたいな明細が出てきますね。

一個一個はたいした金額ではありませんし、いちいち数えるのも面倒。

そんな時は適当にまとめて計上するのです。

 

が、しかし、S2000の幌交換で使用するショートパーツ、

ぜーんぶ片っ端から交換していくと、数にしてなんと97個、金額は5,000円以上にも及びます。

(ボルトなどある程度大型のものは除く)

これで「ショートパーツ・・・5,000円」って計上されたら、ふざけんなって感じですよね。

かといって無料サービスで交換するには高すぎる。

 

S2000の場合、経年劣化で取り外し時にクリップが割れてしまうケースや、

そもそも最初から欠品していたり、純正以外のものがついていたりするケースがかなり多いです。

一度でも幌交換をしていると、ほぼ確実にどこかしら欠品しています。

また、S2000の初期のモデルの場合シートベルトのリコールが出ていますので、

この対策で内装を外した際、 ショートパーツを戻し忘れている、というのもかなり多いです。

というわけで、平均するとだいたい数百円~千円分くらいは交換・補充が必要な感じ。

このくらいでしたらまぁ、工賃の範囲内で対応させていただきますのでご安心ください。

(あくまでサービスですので、部品在庫切れの場合はそのままとなります。ご了承ください。)

 

ただし、たまに「これ最初から全く戻す気ないな」

というくらい徹底的にビス・クリップが欠品している車両があります。

もう清々しさすら感じるレベル。

こういうときはさすがにサービスで全交換とはいきませんので、

あらかじめご相談の上、別途費用にて補充させていただこうと思います。

 

もちろん、ご要望があれば欠品の有無に関わらず、全て新品に交換させていただくことも可能です。

ビスは交換しても意味がないのでクリップ類に限定しますと、合計で3,585円になります。

 

さて、せっかくですので、資料的な意味も含めて各パーツをご紹介。

 

 

 

部品番号 91545-SE0-003

リヤトレイとレインレールの固定に使用します。

破損・紛失率はかなり高め。

総使用個数・・・6個

 

 

91505-ST7-003ZA

リヤトレイリヤガーニッシュに使用します。

上の部品とほぼ同じような形状ですが一回り小さいのが見分けるポイント。

上と同じく破損・紛失率はかなり高め。

総使用個数・・・3個

 

 

90657-SH3-013

リヤトレイサイドガーニッシュに使用します。

スクリュータイプのクリップで、たまにどうにも外れない場合があるくせ者。

紛失率は20%くらいか。

総使用個数・・・2個

 

 

91517-SJ8-003

レインレールの固定に使用します。

上と同じくスクリュータイプのクリップで、上のものよりも一回り大きいのが特徴。

やはりたまにどうにも外れない場合があるくせ者。

過去に幌交換している場合の紛失率は結構高め。

間違った場所についているケースも見受けられます。

総使用個数・・・2個

 

 

91550-SS0-003

リヤトレイサイドガーニッシュの固定に使用します。

なぜか紛失率がかなり高い一品。

どうせ見えないし、なくてもあまり支障はありませんが、

幌交換歴有りの車両でこれがちゃんと付いていると、「ふ、やりおるな」という印象。

総使用個数・・・2個

 

 

90301-SV7-000

幌後部セットプレートの固定に使用します。

元々は金色メッキの部品なのですが、型番が変更となり、シルバー塗装になっていました。

紛失率は低めですが、たまに一箇所だけ違うものが付いていたりします。

本来のナットは・・・きっとBピラーの下のほうに転がっているはず。

総使用個数・・・11個

 

 

91560-S84-A01

リヤトレイとリヤトレイサイドガーニッシュの固定に使用します。

幌交換暦がある場合、全部そろっている可能性は低め。

総使用個数・・・6個

 

 

91560-SZ3-003

上とほとんど同じ見た目ですが微妙に違うらしい。

全部統一してしまえばいいのに、というのは素人意見か。

リヤサイドガーニッシュの固定に使用します。

これの欠品は比較的少ないです。

総使用個数・・・2個

 

 

91560-S04-003

またまた同じようなのが登場。

サイドガーニッシュ(スカッフプレート)に使用します。

スカッフプレートは幌交換に限らず外す機会が多いせいか、欠品、破損がかなり多い一品。

総使用個数・・・6個

 

 

93913-14480

内装の各部固定に使用します。

シートベルト・幌交換暦有りでこれが全てそろっていたら賞賛もの。

DIYで幌交換した皆さん、作業完了時、これが何個か余ったのではないでしょうか?

総使用個数・・・20個

 

 

90144-SP0-000

上のものとほぼ同じですが、頭が平らになっているのが特徴。

リヤコンソール上部の蓋を開けたところに使います。

蓋が当たるところなので平らになっています。

上のものと見た目がほぼ同じなので、別のところについているケースが多く見受けられます。

総使用個数・・・4個

 

 

86021-S2A-003

頭上にあるゴムバンドの固定に使用します。

これが欠品していることはごく稀ですが、雨漏りで錆びまくっている場合がたまにあります。

あまりにひどい場合のみ交換。

総使用個数・・・4個

 

 

 

84535-S2A-000ZB

これはやや特殊ですが、前期の幌をガラススクリーン仕様に交換した場合、

ロールバー後ろの「ソフトトップカバーメールフック」がガラスと接触する場合があり、

それを外した後の穴を埋めるのに使用します。

今後は前期用ガラス幌を購入されたお客様にはおまけで付けておきますね。

もし付いていなかったら・・・・入れ忘れですのでご連絡ください。

総使用個数・・・2個

 

そのほか、

93903-443J0(スクリュータッピング 総使用個数20個)

93903-443G0(スクリュータッピング 総使用個数2個)

90114-S2A-000(スクリュータッピング 総使用個数7個)

などもありますが、今回は購入していないので省略します。

 

それと、基本的には破損・紛失のないボルト類が合計20個。

 

全部あわせると117個!!!(たぶん)

これらを全て完璧に元に戻す自信、あなたにはありますか?

 

私はというと、目隠ししてても全て元通りに戻せる自信はあります。

が・・・たまには付け忘れることもあるかもしれません。

そのときは・・・・ごめんなさい。

 

ちなみにショートパーツを大量に頼むと、こんな風に届きます。

お菓子コーナーの端っこにぶら下がっていそうな感じ。

 

それでは、また。